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こんにちは静岡、またいつか東京

https://note.com/heberekerondo/n/nb6e79b822d88

前回も少し話に出していたけど、東京から静岡へと移住しました。
生まれて初めて首都圏を離れた生活を始めて半年が経ち、それと同時に働く業界もがらりと変わったので、そのことについてもつらつらとまとめていきたいなーと思います。

ざっくり結論を出すと、首都圏を離れたことについての後悔と、IT業界からJTCな異業種の情シスに転身したことへのキャリア面での不安の話がメインになります。

一応これまでの経歴を説明しておくと、東京といっても実際は千葉住みで学校も職場も東京だったという所謂「東京県民」というやつで、何年か都内にも一人暮らしをしていた時期もあります。

働く業界についてもこれまではweb系でインフラエンジニアやMSPで鯖監視、SIerといった具合にITどっぷりだったけど、静岡ではがっつりJTCな異業種の情報システム部に転身しました。

youは何しに静岡に

そもそも静岡に来た理由は親の縁が一番の理由ですね。
もともと両親が千葉から静岡へと移住していて、そこから親に誘われたといった具合です。
それまでは実家で一人暮らしという破格の環境でした。今にして思えば、最高の環境だったと痛感していおます。

なんでわざわざ離れたんだろうって、今になっては疑問に思う。

お金について

腐ってもJTCなので額面の収入は一応増えてます。増えてるのだけれど、可処分所得はがっつり減ってるという頭抱えたくなる事態に陥ってます。
労働組合費やら部署内で意味不明な徴収を毎月の賃金から天引きされたりで、結果的には毎月の手取りは以前よりも減っているという有様。
その分、賞与で年収額をかさ増しする小癪な真似をしてるのだろうけど、その賞与にもまた色々な天引きがされてる始末。意味がわからん。

昨今のあまりよろしくないタイプのインフレのせいもあるけど、一番の痛手はやっぱり家賃ですね。
静岡って地方だからといって東京と比較しても家賃が安いというわけではないんですよ。正味、家賃と比較した賃貸のクオリティは静岡と東京でそんなに差があるとは思えないのに。静岡のくせに。

そう考えてくると賃貸に家賃払ってるのが馬鹿らしくなってくるな。毎月払っている決して安くない金が特に資産になるわけでもなく、ただ虚無に吸われているように思えてきた。
早く家かマンション買えという知人や親のアドバイスをようやく理解できました。

やっぱり実家暮らしって最強のソリューションです。しかも実家で一人暮らしならなおのこと。実家万歳。
でも実家に戻るなら戻るで、家を建て替える必要がありそう。

どちらにせよ、経済的な面をどうにかしないといけないところですね。

ゲームセンター

無い。

あってもクレーンゲームとプリクラがメインだったりと、ゲーセンで格ゲーをするという文化が静岡にはほとんど無い。

1件だけ格ゲーやカードゲームの筐体が揃っている店舗があったけど、車移動が前提という立地だった上に、特にイベントとかもやってません。

というわけで静岡に来てからは格ゲーはほとんど自宅での熱帯で済ませてしまっています。ボンバーガールはもうここ何ヶ月かプレイしてないなあ。

コロナ禍が落ち着いたからか、都内のゲーセンでは定例大会が再開されているようなので、それがとてもうらやましい。大会終わった後に皆でうだうだと飲み会をするのが楽しいんだ、これが。

働き方について

令和ももう5年目だぞ、と毎日心の中で突っ込んでます。

JTCな異業種に転職してから、今までの自分は腐ってもIT業界でやっていけていたんだな、と思い知らされてます。

Windowsへの謎の全幅の信頼感。その割りにはトラブルと文句ばかりだし、なんでもかんでもExcelとパワポで資料作りといったなかなかのJTCっぷり。ネ申Excelとか初めて見た
チケットを切ってタスク管理とかなにそれ?って言われました。
成長の余地が無いという悪い意味で、仕事についていけてないです。

なにがしかの業務を進める度にデータベースの不統合などの皆が見て見ぬ振りをしてきた20年30年ものの不発弾を次から次へと知らずに発掘するという、最悪なパターンの「俺なにかやっちゃいました?」になってます。

そんな会社でリモートワークとかエンジニアとしての自己学習とかも望むべくもないわけで。一応在宅勤務制度そのもはあるけど名ばかりになっている。部署内でも勉強会はおろかナレッジベースを設けて共有なんてこともも皆無です。

DXも口だけでは連呼されてはいるけど、実際のところはデジタライゼーションの段階で躓いてる始末だ。仕事は基本outlookと根性でぶん回しているし、仮にもIT部門の管理職が「資料は紙でよこせ」とか抜かしてくるのは意味がわからない。
SaaSの導入なんて望むべくもない。

コード書くどころかSSHログインしてターミナル操作することもほとんどなくなって、Excelいじったり、ITのことなんもわからんおじさん達向けの資料を作る時間のほうが長くなってる。そういう仕事はSIerに丸投げすればいいという考えが蔓延してます。

あとJTCの情シスって、特段コンピュータに関して学習をしたり、キャリアを積んだわけでもなく、他所の部署から流れてきたような人間が大半だと上司が自分で語っていたので、こういう状況もさもありなんだと思います。

ちょっとこの有様はキャリア的にもまずいんじゃないのって、半年で思い始めてます。

人間関係について

友人関係はほぼネットだけになってしまいました。
とはいっても、コロナ禍が始まって以降はその友人たちとも顔を会わせる機会はなかったので、あまり変わりは無いのですが、ただそれでも今までは「会おうと思えば、気軽に会える」とか「コロナ禍が落ち着いたらまた会おう」といった気持ちがあって、希望や安心感は残ってました。
それが物理的に距離が離れてしまったことで、会えないことには変わりはないのですが、今まで以上に疎遠になってしまったように思えます。

前述したように、特に昨今に至ってコロナ禍が落ち着いてきたので、特にゲームセンターでの格ゲーの大会が再開されてきているようだけれど、その輪の中に自分が入れないというのが少し寂しいなと思ってます。
大会終わった後のぐだぐだした飲み会とかすごく楽しいんだよね。

3月に開催したEVO JAPANも結局参加できなかったし。

地方都市は色んな機能が集約されてる

唯一、素直に全面的に褒められる点。
街ごとに色がある東京都心と違って、静岡駅周辺にとりあえず一通りのものが揃っている。地方都市はこの点がとても便利だと思えました。

清水駅周辺も良いですね。市場もあれば、マリナートでイベントが催されていたり、テルサにはジムがあったりと。
晴れた日に清水の海辺をぶらぶら散策するだけでも楽しいです。

ただ気になった点があって、本屋が少ない。
ほんとてんで見当たらない。あっても教科書や参考書を卸してるついでに店頭に週刊誌を並べてるところくらい。

グルメ

海辺の街なので海産物は東京の比じゃない。静岡の寿司の味を覚えたら、東京の寿司なんて食べられたものじゃない。
あと酒が美味い。ビール、日本酒、ウィスキーも地のものが最高だ。
おかげで静岡に移住してから数キロ太りました。
これも特に清水のあたりがとても強いです。

一方、ラーメンについて。
静岡駅前の一蘭に行列ができていたので、多分ラーメン事情はよろしくないのだと思えた。二郎系とかてんで見ないし。
静岡市は天一が1店も無いくせに政令指定都市を名乗らないで欲しい。

そして静岡と言えば「さわやか」なのだけれども、行ったのは1回きりで、それ以降はもういいかなーって思ってる。確かに美味しいのだけれども、「1時間2時間並んでまでは……」となってる。
「五味八珍」はバーミヤンよりも1段上に思えました。

あとなんか蕎麦やうどんのつゆがやたら甘辛くねえ???
これだけは絶対に理解できないし、受け入れることもできない。

スーパーの値段アベレージは昨今の物価高を抜きにしても、千葉よりも静岡のほうが高いと思えました。

結論 自分の人生に危機感を持ち始めることができた

首都圏に実家がある身としては、わずか半年足らずで慣れた実家に戻りてえなあという気持ちがかなり強くなっています。
理由としては経済面の不安、キャリア面の不安、自分の趣味嗜好面のアクセシビリティの劣悪さでの3つです。

経済面では家賃が重い。それと今後は車も持たなきゃいけないことになるだろうし。
この物価高でも会社はほとんどベアアップをすることがなかったので、かなり不安です。

キャリア面ではこの会社で職務経歴書に書けるようなことをほとんどやれていないことです。(これは自分の中のハードルが高いだけかもしれないけど)
というか、管理職が俺の職務経歴書とスキルシートをちゃんと読んだのか、それとも意味がわからなかったのかと思うような業務を担当しています。
そもそもエンジニアとしてついていきたいと思える上司はいないし、JTCのさだめなのか、上司がローテーションでコロコロ首がすげ変わっていく。
今まで培ってきた便利なやり方やツールを紹介しても無碍に突っ返されてるばかりなので、モチベーションも低空飛行です。
副業なりポートフォリオを作るなりGithubに草生やすなりして、自分で自分をドリヴンしていかないといけないと思えました。
そんなわけで副業を始めようか考え始めています。金銭面的な問題の解決も兼ねて。
今の自分のキャリアで可能なのか、どれぐらいのスキル感が必要なのか、どんな具合に仕事を進めればいいのかが全くわからないので暗中模索状態なんですが。前途多難です。

趣味嗜好面ではオタクやるにはやっぱり首都圏がベストだとわからされました。1時間ちょっと電車に乗れば気軽に好きなイラストレーターの個展や、ゲーセンの大会、イベントに参加できるのは強い。

こんな具合でちょっと危機感を持ち始めています。
ただこの危機感も今までのぬるま湯に浸かっていたら気づくことができなかったものなので、その点については良い機会だとは思ってます。

「まだ東京で消耗してるの?」とか一昔前にどこぞの詐欺師じみたヤカラがのたまっていたけど、自分はそういう人間ではなかったということの確認はできたと思えば、まあ良いんじゃないかなと考えるようにしています。

以前からIターンがもてはやされて、コロナ禍で更に地方への回帰が流行したけど、自分の趣味嗜好とやりたいことが地方でも実行しやすいのか、異業種異業界で理解のある会社に勤められるか、そもそも実家が首都圏にあるのならばわざわざ地方に自分から赴く必要があるのかということをよく考えなければいけなかったなと、今になって思い返しています。

二重拠点なら

選択としては失敗なのでネガティブなことばかりでしたが、それはあくまで自分のキャリアや仕事、経済的な面というだけであって、静岡という場所そのものは良いところだと思います。

海が近い場所は好きですし、都市部と自然豊かな場所との距離もそう離れてなく、食べ物や酒も美味いので二重で生活拠点を持つなら静岡はいいところだと思います。

本当に東京と静岡の二重拠点生活ができるようになりたいですね。

どちらにせよ両親はもう静岡を終の棲家と決めたようなので、仮に首都圏に戻ることができたとしても、足がけく通う必要はあると思います。そんなわけで、自分にとっても静岡は良くも悪くも縁のできた場所になりました。

まとめると、静岡という場所は好きだけど、自分のキャリア的に考えると移住はちょっとどうだったかなって感じです。
あと、静岡と首都圏の二拠点で生活できるつよつよエンジニアになりたいという気持ちが強まってきました。

それではまた。


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