お手紙の威力
私の宝物箱は手紙でいっぱい。
自分が死ぬ直前に読み返したい手紙をとってあるのだ。
人生で20回以上の引っ越し、5回の転校を経験してきた。
一時を過ごした友達と繋がっていれたのは、手紙だった。
自分が繋がりたいとアクションを起こして手紙を出さなければ、
会いにいかなければ、関係が途切れてしまうことも知っていた。
転校生はやって来て、出ていくものだから。
自分から繋がりにいこうとすることが、必要だった。
好きな人と繋がっていたい。離れても話したい。何歳になっても。
お別れの挨拶には、直接言えなかった想いを伝えてくれることが多い。
最後の最後に、そんな風に想ってくれていたのだと知ることもある。
そしてそれらはすべて、贈り物。
大切な想いを言葉にしてくれたプレゼント。
/忘れないでね
/あなたのこと忘れないよ
/友達をいっぱいつくってね
/楽しかったね
/さみしくなる
/あなたの笑顔をいつまでも忘れないよ
/あそびにきてね
/わかれるの嫌だな
当時の小学校の先生がくれた手紙を読み返してみた。
こんなに早くに大切なことを教えてくれていたのだと改めて感動する。
その時は幼くて気付いていなかったけど、
想われ愛され見守られながら、生かされて来たのだ実感する。
一体これまで生きてきた間に、
どれだけの人に愛情をかけてきてもらってきたのだろうか。
手紙は今も読み返せる。自分ではない誰かに愛されていた「証」だ。
誰かが繋がりたい届けたいと思ってくれた相手であった当時の私へ届けられた手紙。
相互であるやり取り。愛情は何年たった後でも受け取ることができる。
取りこぼしていた当時の愛情を、器の大きくなった今の自分なら受け取りきることができる。あの時は言えなかったけど、心からありがとう。
そんな手紙の威力が私は大好きだ。
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