【野球】西武ライオンズLegend Game2024
2024年最初の野球観戦は、オープン戦でもファームの試合でもなく、西武ライオンズのOB戦でした。大好きな秋山幸二選手、木村文紀選手たちが参加するとのことで、それはもう楽しみにしていました。
チケットを取るときにちょっぴり出遅れてしまい、ポール際での観戦になったのが残念でしたが、それでもものすごく楽しめました。
チケットは即完売、当日朝10:00からのオンラインショップでの関連グッズ販売はサイトが重たくて開けない、といった状況から今日はとても混むだろうと予想していたのですが、予想以上の人・人・人でした。近くを歩いていた人たちが「シーズン中こんなに人がいたことあったっけ?」と話していましたが、私もこれは久しぶりだなと感じていました。さすが、ライオンズを支えてきた各世代のスターたちが集まるだけあります。現役選手がいないこともあり、お客さんの年齢はいつもより高めでした。
試合開始は14:00だったのですが、12:55から選手たちによるトークショーが予定されていました。そのため、12:00の開場に間に合うように行き、ささっとお昼ご飯を買って食べてから、12:55を迎えようと計画を立てました。
なぜ混むと分かっているのにドーム内でお昼ご飯を買うのか…それは、特別に非売品ステッカーが付いてくるからです。どうしてもそのステッカーが欲しかったのです。
ドームに足を踏み入れると、すでに選手たちが練習をしていました。工藤公康投手のキャッチボールが現役時代と変わらなくてびっくり!数年前までホークスの監督をしていたため見慣れていると思っていましたが、こうして”選手”の姿を観るとなんだか感動します。
いつもと違う席に若干の違和感を覚えながら、早速お昼を食べます。お昼ご飯は一番列が短かった「大鶏串の中島」にて購入しました。非売品のステッカーも無事にもらうことができ、一安心です。
バッティング練習のゲージが遠かったこともあり、外野で練習をしている方々を中心に眺めました。下の写真・手前の白ユニ23は大塚光二選手です。「ガンバレ!日本プロ野球」のイメージが強いですが、キャッチボールも返球もまだまだお上手でした。中央手前の小柄な青ユニは武隈投手です。”突然の引退”という印象が強かったので、ここで観ることができて嬉しかったです。
今回のOB戦の何が楽しかったかって、大塚選手だけではなくみなさん野球がお上手なのです。守備もバッティングも、現役時代と変わらぬ(というと言いすぎかもしれませんが…)俊敏さ・上手さだったのです。試合ではファインプレーがたくさん生まれ、私の手は拍手のし過ぎでぽかぽかしていました。
そうこうしているうちにトークショーが始まりました。石毛選手・辻選手・秋山選手・伊藤勤捕手・デストラーデ選手…私が小学生の頃、秋山選手はすでにホークスの選手でした。しかし、様々な映像でこのユニフォームの姿を観ていたので、”ああ、強い時代のライオンズだ!”と感じました。デストラーデ選手の打った時のパフォーマンスも、何度も映像で見ているので知っていました。本物は迫力があります!
この後、黄金期投手陣のトークショーやさらにその上の世代のトークショーがありました。土井正博選手を観るのは、コーチとして秋山翔吾選手・浅村栄斗選手たちを教えていた2012年以来です。今年80歳になるのだそうで、引退してからも運動をしている方々はいつまでも若いなあと感じました。
木村文紀選手も近くで観ることができました。日ハムへのトレードはとても寂しかったです。
練習やトークショーが終わると、松崎しげるさんの国歌独唱がありました。こちらも年齢を感じさせない力強さに圧倒されました。
スタメン発表がこちら。両チームのリードオフマンは辻選手と石毛選手。豪華です。また、「チーム西武」は3番秋山選手・4番デストラーデ選手でした。清原和博氏がいれば…と思ってしまったのは私だけでしょうか。対する「チームライオンズ」は4番メヒア選手です。バッティングセンターで練習をしている動画が上がっていて、期待充分です。3番土井選手・4番メヒア選手・5番伊藤勤捕手という、各世代のスターがボードに並ぶ様は圧巻でした。
先ほども書いた通り、見ごたえのある楽しい試合でした。まず、石毛選手・辻選手・田辺選手をはじめ、内野手の守備が上手なのです。無駄のない動きと的確なグラブさばきで、確実に打者を打ち取ります。ああ、これが守備の名手の動きなのか、と感動しました。
打つ方では、80歳の土井正博選手がライトへヒット性の痛烈な当たりを打ちました。走るのが難しくて惜しくもアウトにはなりましたが、試合後に特別賞が贈られるほど球場全体に感動を与えていました。ボールを確実にとらえるためには、力ではなく技術を磨くのだと知りました。土井選手、本当にすごかったです。
ブルペンを観るのも楽しかったです。先発の工藤投手が投げているとき、ブルペンにいたのは背番号18・郭泰源投手。2014年にホークスでコーチをしていたので工藤監督(とどうしても呼んでしまう)と同様「お久しぶり!」だと思っていましたが、”選手”として観ると全然印象が違いました。今でも年齢にそぐわない速球を投げていて驚きです。今日は他の18番選手(特にイメージが大きいのは松坂投手)がいなかったため、この球場で18を付けているのは郭投手だけ。かっこ良かったです。
チーム西武の外野守備は、レフト35歳木村選手・センター61歳秋山選手・ライト49歳大友選手でした。つまり木村選手と秋山選手は30歳近い歳の差があるわけですが、全くそれを感じさせませんでした。秋山監督(とこちらもどうしても呼んでしまう)はこの広い外野を走って守っているところもすごかったのですが、遠投もかなりの距離が出ており、本当に若かったです。
この試合で一番盛り上がったのは、4番メヒア選手のホームランでした。ホームランです。そう、スタンドに入ったのです。この球場でメヒア選手の応援歌を歌うことができるなんて!と熱心に歌っていたら、放物線を描いてスタンドに入りました。やっぱり「メヒアさまさま」です。メヒア選手のホームランに救われた数々の試合を思い出しました。
郭投手が唯一の背番号18であるなら、秋山監督も今日は唯一の背番号1。2安打・ナイス守備で、MVPを獲得しました。表彰の名前が呼ばれると、美しいロンダートで出ていきます。…えっ、監督(やっぱり私にとっては秋山”監督”なのです)、もう61歳ですよね?しかも、片手に帽子を持ったままでロンダートしましたよね?「バック宙はむりむり!そんなのできないよ!」とおっしゃっていましたが、ロンダートしているだけですごすぎますって!スターはいつまでもスターなのだと思いました。
最後は選手が場内を一周して終わりました。試合はもちろん楽しかったのですが、試合前も、そして試合後の表彰も、とても楽しかったです。表彰された秋山選手・メヒア選手・土井選手みなさんが「西武ライオンズの優勝が見たい!」と話したときは、目頭が熱くなりました。
素敵な時間を過ごし、一日経った今でもまだ興奮しています。またこんな夢のような時間を過ごすことができますように。
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