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西暦3000年のキミに届くまで

拝啓、未来人の皆様、いかがお過ごしでしょうか?

今回より、Podcast番組、「拝啓、3000年の人類へ」、シーズン2に突入です!


改めての番組紹介

Podcast 番組「拝啓、3000年の人類へ」は、西暦3000年の、未来を生きる人類に向けて、現代人が日々感じることや、ワクワクする未来への想いを発信し、今を生きる皆さんと一緒に、未来に音声を残そうとする番組、になります。

シーズン1のコンセプトに加え、新たに2つ、言葉をを付け加えさせていただきました。

一つは、ワクワクという言葉。
もう一つは、皆さんと一緒に、というフレーズです。

理由としては、Podcastを通じて、ワクワクする未来を、リスナーの皆様と共に歩みたい、と考えているためです。

皆さんも、昨今感じられているかと思いますが、2020年台、本当に激動の日々だと思います。
暗い話題や、明日の不安、たくさんあるかなと思います。

でも、そんななかで、明るい未来もあるよ、とか
ワクワクする未来にできるよ、ということも番組の中で話していけたらいいなと思ってます。

そして、皆さんと一緒に、というフレーズ。
僕は、この番組というのは、音のタイムカプセルだと思っています。
だからこそ、聞いてくださる、みなさんと一緒に交流しながら番組を進めることで、未来人に届けるタイムカプセルを充実させていきたいと思っています。


第1回:西暦3000年まで、音源を残す手段は何がある?【未来への保存】

今回は、シーズン2 第1回ということで、初心に立ち帰りまして、
「保存」をテーマに話していこうと思います。

このPodcast番組は、ご紹介した通り、西暦3000年の未来人に音源を残すこと、を最終的な目標としているわけですが、
音源を残す、ということは、長期間、音源保存ができる必要がある、ということになります。

果たして、現代、何かを保存する、というのは、何がどこまで可能なのでしょうか?
また、どうすれば、遠い未来まで保存できるのでしょうか?

今一度、状況を把握しながら、空想していきたいと思います。


現代までの保存、現代から未来への保存

まず、身近な保存として、現代ではみなさん個人個人が、データを保存できるようになりました。
スマートフォン、ハードディスク、クラウドストレージ、いろいろありますよね。

では、少し遡りまして、
みなさんは、20年、30年前のデジタルデータ、どうやって残していますか?

自分はそのころ、まだ子供だったですが、おそらく、この2023年と、保存方法が違うんじゃないかなと思います。
当時は、まだまだ現代的なデジタル保存方法は少なかったですよね。

動画や音声は、それぞれのレコーダーでしか録音と再生できませんでしたし、写真も、現像した状態で保存していたり、電子書籍もまだまだ普及していないころだったんじゃないでしょうか?

自分が最初にデジタルデータを持ったのは、おそらく中学生ぐらいの頃で、音声データが最初だったような気がします。iPodやウォークマンがまだまだ現役だった時代ですね。
その頃のデジタルデータが、PCを含む、いろんな記憶媒体を経由して、今も再生することができている感じです。

それよりも前の、保存となると、やはり、小学生の頃のノートなど、アナログで記述したものだけになってします。
自分の人生だと、保存できたものの長さはこれが限界です。

長いスケールで保存されてきたものは何がある?

では、20年、30年といった短いスケールではなく、もっと長い期間、保存されてきたものはどんなものがあるでしょうか?
絵や音声、文字、いくつか調べてみました。

まず、絵ですが、
世界最古の洞窟壁画は、6万5000年以上前に、スペインでネアンデルタール人によって書かれたものがあります。


また、ホモサピエンスだと、これもスペインにあるものティト・ブスティーリョ洞窟にある約3万6000年前のものや、インドネシアでも、4万5500年以上前のイノシシの壁画が見つかっています。

少し安心しました。
洞窟のような場所であれば、少なくとも、高度な保存方法を必要とせずに、西暦3000年まで情報を残すことはできるということがわかったためです。

音声だと、
ナポレオンの統治時代に録音された歌声で、1860年に録音されたフランス民謡が最古のようです。ちょっと聞いてみたんですが、呪詛みたいな音源でした。


文字だと、
エヴァでも有名になった、死海文書は2000年以上前の文書でして、文字でも2000年は保存できそうです。
ちなみに世界最古の書物は、中国で5000年前に書かれた、易経(えききょう)のようでした。
日本で最古のものは古事記。712年。日本語でも、1300年は残っているみたいです。


現代から未来に向けて保存されているもの

一方で、現在から未来に向けて、保存されているものはどんなものがあるでしょうか?

一つは、皆さんご存知かもしれませんが、宇宙に打ち上げたボイジャーに搭載されている、ゴールデンレコードです。
なんと、10億年の耐久性があるらしいです。やばいですね。

実は、これは、図だけでなく、音声や音楽、楽曲も残されていて、日本語の音声も含まれているようです。
つまり、少なくとも、10億年後も、日本語は再生できるぽいです。

そのほかで言うと、スバールバル世界種子貯蔵庫と言うのがあります。
これは、ノルウェー領、スバールバル初頭の島にある、あらゆる植物の種を保存する施設で、300万種の種を保存することができます。
2018年現在では、100万種が持ち込まれているようです。

加えて、スバールバルには、プログラミングのソースコードも保存されていて、1000年以上保存するプロジェクト、Arctic Code Vaultが進められています。
人間が読めるドキュメントとして、ソフトウェアの基盤技術の解説や、Wikipediaなどのコピーも含まれているようでした。


ここまで現在までの保存、未来への保存を紹介してきましたが、ここまでのものには問題が残されています。
例えば、ゴールデンレコードは地球にもディスクがあるものがなくなってしまい、宇宙の漂うディスクだけになってしまうと、地球に戻ってくることがないため、10億年後の地球の人類が聴けません。
また、地球は地殻変動するので、長期的な「管理者」がいなくなってしまった場合に、見つからなくなる、可能性もあります。
タイムカプセルを埋めたはいいものの、開封する際の主催者がいない、学校が廃校となり、別の建物に変わってしまった。埋め立て場所を忘れてしまった、埋め立てたものの保存がうまくいかなかった、などに近いかもしれません。
では、どこに、モノを保存すればよいのでしょうか?


衛星軌道上での保存は可能か?

一つ、素人ながら思いついたのは、宇宙ステーションや、人工衛星での保存です。
これなら、地表と接していないため、地殻変動の影響はおそらく受けません。
これはいけるでしょ、と思い調べてみたのですが、通常の人工衛星だと厳しそうです。
理由としては、
静止衛星(ひまわりが有名)の耐用年数は10-15年であること
・上空1000kmなど、高い軌道であれば100年以上も回り続けられるらしいが、現状の衛星では、燃料やバッテリーの大きさにより、長期間、姿勢制御やエンジン噴射できるほどのエネルギーが足りないこと
大気や磁気による軌道の減衰、機器の故障を避けられないこと
などが挙げられます。

これらをブレイクスルーする技術があれば、もしかしたら保存できるかもですね。

あと、もう一つ、月に保存するのはどうかな、とも考えましたが、どうやら、月にも地殻変動がありそうでした。

かなりロングスパンでの保存も見据えて、いろんな保存方法を考えましたが、仮に西暦3000年とすれば、いくつかの方法で、保存が可能そうであることがわかったかと思います。


問題点:「一般人の音源」を残す、という観点の欠如

ここまでさまざまな保存方法を紹介してくましたが、めちゃくちゃ大きな観点を、見逃しています。

それは、一般人が音源を残す、という観点が欠如していることです。
ここまで紹介したものは、保存するものの独自性や価値から、保存が可能であったり、お金をかけることで保存することができるようになっています。我々、100年以上もつ、人工衛星なんて買ったり、打ち上げられませんからね。

では、有名でない、大多数の観点では価値がない、お金もかけられない、一般人のささいな記録は、どうやったら西暦3000年に届けることができるでしょうか?

まず、保存の観点で重要なことを振り返ると、
・データが消えないこと、未来でもデータを復元や解釈できること、データが見つかる土地であることの、3つを満たすことが必要ですよね。
そうなると、
 ・身の回りにある、劣化が少ない素材を用いること。
 ・復元や解釈が可能であるということは、なるべく、加工しないこと。言語で保存する。
 ・データが見つかる土地や建物であること。
が必要になってきそうですね。

まず、1番楽なものは、Podcasterにとって一番身近である配信プラットフォームである、Spotifyが1000年続くことですね。
世界最古の企業である、日本の金剛組という、建設会社も、1400年前からあるので、不可能ではないかもしれません。

ただ、デジタルでの保存、それも企業に保存してもらう、というのは企業活動になるので、経営面の影響を受けてしまう可能性が高いので、できれば、アナログで、個人の所掌に収まる方法が相応しいのかもしれません。


一般人の身の回りにあるもので1000年残す方法は?

周りを見渡して、1000年残す方法がないか探してみましょう。

自分が思いついたものだと、
・本を出版し、国会図書館に保管してもらう。
・有名な観光地に保存してもらう?神社や仏閣に書物として残す。
・石碑に刻む。
・どこかの寺の檀家になり、墓や石碑の中に入れてもらうのは?
などがあります。

意外と、身近にあるものでも、頑張ればなんとかなるかもしれません。


忘れてはいけない方法:後世を生きる人に託す

ここまで、ハードとして、残す方法でしたが、もう一つ、忘れてはならない、方法があります。

それは、人です。

この番組が、西暦3000年の人類に向けた保存であるのであれば、
西暦3000年まで人類は生き残り続けている
、ということになります。

では、この1000年の間、語り継いでもらう、というのはどうでしょう?
もしかしたら、1000年前よりも、個人個人が情報にアクセスできるようになっているので、たくさんの方に聴いてもらえるようにし、ほんのわずかでも刺さる人がいれば、語り継いでもらえるかもしれません。
そうすれば、1000年間、音源が残せるかもしれません。

そうです。
今、番組・記事をフォローしてくださっているみなさん、ぜひ、この番組を語り継いでいってください

・・・なんて、冗談はさておき、この番組が、皆さんの記憶に残るよう、シーズン2も進めていけたらいいなと思い、今回のテーマ「未来への保存」を締めたいと思います。

この音声が未来の人類に届くことを祈ってー
西暦2023年8月の現代人がお届けしました。


最後にお知らせ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

新たな旅路の始まりということで、みなさんとワクワクできるような未来、そして番組を創っていければと思っております!

ぜひ、フォロー・感想いただけると嬉しいです!
番組の感想やお便りは、X(Twitter)のハッシュタグ #echo3000
または、X概要欄記載のお便りフォーム(記事の一番下にも貼っておきます)にお願いいたします。

募集中のテーマは、
西暦3000年に遺したいモノ
気になる未来の○○
タイムマシンで行きたい場所
です。

加えて、ちょうど舞い込んできたニュースになりますが、
収録日の直前に、今年の12月に、第3回のPodcast weekendが開催決定とのことでした。
Podcast界隈の盛り上がりが少しずつ感じられるようになっていきました!

もちろん、本番組も、参加します!

何か、出展や頒布できるものを用意できるよう、何かしら準備は進めたいですね。

ということで、今回の補足、テキストスクリプトは、ここまでです。

現代人の皆さんも、未来人の皆さんも、また次回お会いしましょう!


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