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死にたくなる毎日だった1社目の日々 3

「上司さん、お時間ありますか?」

記録をまとめている上司に声をかける。
しかめた顔で横目にこちらを見る。

「先日はすみませんでした。」
理由はわからないがとりあえず謝る。謝罪は理由がわかっていないと意味がないが。

「ようやくわかったか…」
「はい、先輩に言われて…」

何を口開くのだろうか?

「わからないからって呼んで終わりじゃねぇぞ」
「…?わからないことに手を出したら怪我をするからやめろと教わってます」
「そうじゃなくてさ…自分で考えて動かないと成長しないよ?」
たしかに、一理ある。
「はい、気をつけます。」

次の日以降、わからないなりにも考えて対処をするようにした。

しかし上司は気に食わないよう
「わからないなら手を出すなよ」
「はい。すみませんでした。」

呼ぶ
「少しは考えろよ。」
「はい。すみませんでした。」
「ライン以外でも忙しいからさ」
「すみません。」

毎日毎日怒られる。なぜ怒られるのか考えても考えてもわからない。簡潔に行動の理由を説明しても、処置をしても呼んでも繰り返し繰り返し頭がおかしくなる。

食堂で職場の方々が話しているのが聞こえた。自分がいることに気がついていないようだった。
覚えが悪いとか、あんまりイジメるなとか、その場からすぐ離れて車で泣いた。
ここでずっと死ぬまで働かなければならないのか。
死がちらつく。希望を持てない。同い年の大学に行った友達は楽しそうにsnsをあげている。
なぜ自分はこんなに苦しんでいるのだろうか?

同じく高卒で働いた友達とご飯に行く。
職場の愚痴で話が弾む。
同じように友達も仕事が辛かったようだ、1人でないことを安心して嬉しかったことを今でも覚えている。

毎日毎日、目が覚めずにそのまま死んでいたいと願うようになった。起きるたびに気分が沈み、味のしないご飯を突っ込む。

朝職場に入ると賑やかだったのに静まる瞬間がわかった。
(悪口で盛り上がってたんだろうな)
ふとコダさんのことを思い出した。
あの人はもしかしたら自分と同じように言われてできないレッテルが貼られたのではないか?

仕事が始まる。この頃から仕事の目標が、隙を作らないにシフトしたような気がする。職場には敵か中立派しかいない。そんな狭い視野に陥っていた。

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