「行動力あるね」と言われますが、実は休んでいる時間の方が長いのです
子供たちのことやチャレンジしてきた仕事のことなど、今に至るまでのことを話すと、必ず言われる言葉があります。それは
「高橋さんみたいに動けない」
という言葉です。
子供の不登校と自分のメンタルの不調をきっかけに、公務員を辞め、フリーランスで仕事をしてきたこと。そして、同時進行で、学校や教育委員会に交渉してきたこと。
この2つのことをお伝えすると、ほとんどの方が言われます。
先日も、会社の社員インタビューでお伝えした時、同じ感じの言葉を言われました。
おそらく、今、私と似たような状態が目の前で起きているわけではないので、想像できないだけで、だから、自分にはできない。
と、感じたのだと思います。
でも、実際に目の前の子が辛くて苦しんでいたら、程度は違っても、自分たちにあった行動をすると思っています。
だから、私がすごく行動力があるからできるわけではないんです。
イメージしやすい例だと、コロナで会社に行けなくなった時を思い出してみてください。
会社に行けないから仕事はできません。
とは言っていないはずです。
会社に行かなくても仕事ができる仕組みや制度、ツールを使ったことで、新しいはたらき方の選択肢として、リモートワークが急激に拡がりました。
つまり、究極の状態になると、何らかの打開策や代替案を考えて行動できるということです。
それに、行動してきたことの過程まで全て伝えているわけではありません。不要な内容もありますから。聞いている人にとって、活用できることをポイントだけ伝えています。
そして、行動すると言っても、沢山の種類があるわけではなく、動きは同じで、伝える内容がその時によって少し違うだけ。
つまり、同じようなことを、繰り返すという、地道な作業の繰り返しです。
カッコいいことは何もありません。
そして、私もいつも動けるわけではなくて、立ち止まったり、考えこんだり、休んだりしています。
もしかしたら、動いている時間よりも、動いていない時間の方が長いかもしれません。
なぜなら、子供たちのタイミングに合わせる必要があるからです。
動いていない時間は、ひたすら待ちの時間になります。そんなに、気長に待てる方ではないので、昔は急かしてしまったり、怒ってしまったり、していました。
今は、タイミングを見極めるために、冷静に見守れるように、あることでバランスをとっています。
それが、私にとっては【仕事】です。
フリーランスではたらくようになってからは、生活の一部に仕事があるイメージがより強くなりました。
公務員の時は、仕事がメインで次に生活がある。そんなイメージでした。
ゆっくり時間をかけて、仕事と生活のイメージやバランスを変えたことで、動きたい時に動けるようになりました。
だから、行動力があると見えているのだろうと思います。
今、思うように動けないと感じているとしたら、動けないことを責めるのではなく、「休んでいい時なんだ」と切り替えると、気持ちも楽になるかなと。
切り替えができると、動き出す時の見極めと、行動力もつくのではと思います。
「行動力がない」と悩んでいる方が、「止まっていてもいいんだ」と、ちょっと心が軽くなったらいいなと思います。
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