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「諦める」ことは永遠の課題

大変な時、行き詰まった時、今までの自分を振り返ってみると、
「これって、悩んでもしょうがないな」
と思えてきて、自分をフラットな状態に戻すようにしています。

自分をフラットな状態に戻すために、

いい意味で諦める

ことにしていますが、そこまでの状態になるまでは、やはり悩んだり、落ち込んだりします。
誰かに相談することもありますが、最終的には自問自答して、

「ま、いっか」

という状態になるのです。

ただ、あまりにも「ま、いっか」をやり過ぎると、自分を抑え過ぎることもあるなと思っています。

このバランスは、私にとって難しく、永遠の課題なのかもしれません。

いい意味で「諦める」ことが必要なときは、コミュニケーションに関することが多いような気がしています。

プライベートであれば、そこまで相手に求めないようにしたり、お互い歩み寄れそうになければ距離を置いたり、自分のバランスを保つ方法があります。

しかし、仕事となると、そうも行かないことが増えてきます。
仕事だからこそ、認識の違いなどが起きた時、

どんな違いがあり、そのことが起きたのか。

原因を探り、お互い歩み寄りながら落とし所を見つけることが、とても大切だと考えています。

ただ、多くの人の当たり前と違った時は、どうしても、少数の人の方が歩み寄りを求められることが多いと感じます。

「なぜなのだろう?」

と考えてみると、人にもよりますが、ほとんどのメンバーと普段からやっているやり方でうまくいっているため、

「うまく行かない原因がお互いにあるかもしれない」

と考えることができないのかもしれません。

いろんな場所で仕事をしている人ほど、いろんな相手と仕事をするので、より柔軟であったり、いい意味で当たり前がないというか、お互いに作り上げていく状態になっていると感じます。

限られた時間で、明確な目標をお互いにすり合わせ、進めていくため、途中のやり方は流動的でも、目標に向かって進んでいける気持ちになれます。

多様性を認めるとは、会社という組織にいても、会社の当たり前を疑い、改善していくことが必要なのだろうと、民間企業で働き始めて、あらためて気付かされました。

もちろん、会社だけではなく、自分自身の当たり前を疑うことは、前提ですけどね。

「伝わっていないかも」
「ちょっと認識がずれているかも」

と感じたら、お互いのあたり前を確認し、どうやったらうまく進められるのか。歩み寄って、お互いの落とし所を見つけられる。

そんな人たちと、仕事ができると、いいのかもしれません。

いい意味で「諦める」ことは、私にとって、やっぱり永遠の課題のようです。

#創作大賞2024 #エッセイ部門

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