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不登校過去最多について「不登校の子を持つ親」として思うこと

10月13日に話題になっているニュースで気になったのが、子供の自殺と不登校が過去最多という記事。ニュースやネットの記事を見ていると、コロナが原因という内容が多く見られます。

いろんな理由があるので、なんとも言えません。どんな理由であれ、子供たちが苦しんでいることに変わりはないから。

ただ、大人が自分の都合の良いように解釈しないようにしないと、子供たちをさらに苦しめてしまうのではないかと考えています。

ニュースの中で、不登校の原因の調査も掲載されていました。文部科学省が調査したデータとして紹介されているのですが、ここでは見えないこともあると感じます。

学校に行きたくない理由は、友達のこと、家族のこと、学習のこと、どれか1つではなく複数が絡み合っていると、自分の子供たちや他のお子さんを見て思います。

それだけではなく、学校という場所に行きたくないのであれば、その場所にも多かれ少なかれ理由があります。

先日、中学生の娘が登校した時のことです。

接点のない学校の先生が大きな声で「おはよう」「お母さん、教室、空いてますからどうぞ」と挨拶したり、娘が教室に入る入り口の前で、おしゃべりしたりしていました。

娘は接点がない先生ですが、学校の先生は状況をご存知です。しかし、大きな声で話しかけ、娘にとっては1つしかない入口を塞いでいました。
これは、学校に行きづらい子にとって、どうすれば登校しやすくなるのかがわからないために起きたことだと考えられます。

結果、接点がない先生がいなくなるまで、娘は困った様子で外にいることになったのです。最悪の場合、「帰る」ということもあるのですが、幸い、この時は登校したい理由の方が大きかったため我慢していました。

ここで注意したいことは、「この時、登校できたから、次は大丈夫」ではないことです。状況によりますが、登校した時の大変さが原因で「次の登校はやめる」ということも起きます。

学校に行きづらい子にとって、1回の登校は、大人が想像する以上に、勇気と力が必要です。

不登校が増えた原因に、コロナも含まれるかもしれません。しかし、環境や人の理解の無さに、学校に行けなくなる子もいることを知った上で、情報発信や方向性を考えて欲しいと思います。

学校に行けないのは、いろんな理由が重なり合っているとはいえ、やはりその場にも多かれ少なかれ原因はある。
誰かのせいではなく、子供たちがどうやったら安心して学ぶことができ、自分の未来を描けるようになるのか。

もっと、先の先のことを考えた検討をしてほしいと願うばかりです。

ひとり親でも、不登校でも、学ぶことや働くことを諦めないでやっていることをシェアするための活動費として使わせていただきます!