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動画視聴の速度で気づいた「みんな一緒じゃないとダメ」という思い込み

学ぶ方法として「動画で学ぶ」が当たり前になってきましたが、動画を見る時、どのくらいの速度で見ていますか?

オリジナルの速度?それとも、1.5倍速、2倍速。逆に遅くするために0.5倍速?

自分で探したり購入したりする動画の視聴は何倍速でも気にならないのに、学校や研修となるとなぜか、速度を変えてみることに後ろめたさを感じる自分に気付きました。

そんな気持ちを吹き飛ばしてくれたのが、子供たちのことでお世話になった先生です。この先生は、他県の先生なのですが、子供たちが受けさせていただいた学習の困難さがある子供たちへのICTを使うプロジェクト「魔法のプロジェクト」で出会った先生です。


最近は直接の交流はないのですが、SNSで発信されている活動の様子を拝見し、いつも元気をいただいています。

そんな先生が、ご自身が動画で学んだ際、

動画の速度を速くしたほうが集中して学ぶことができることに気づいた。

ということをおっしゃっていました。

私が先月受けた講座は動画視聴できるものだったのですが、すべて2倍速で視聴しました。2倍速にしたのは時間を短縮できるからということがきっかけでした。だからなのか、普通の速さで視聴しなかった自分を、無意識に責めていたのです。

試しに普通の速さで視聴したのですが、なかなか頭に入らず、結果的に、2倍速の方が圧倒的に理解できるため、最後まで2倍速で視聴しました。

2倍速だと理解できていないんじゃない?

と誰かから言われたわけでもないのに、どこか責められている気持ちになっていたのです。自分にあった方法なのに…。

そこで、お世話になった先生の言葉を見て、「スピードを速くした方が、私は集中できていたのか!」とやっと納得ができました。このことで、いかに、私自身、

「みんなと同じ学び方でなければいけない」と心の奥底で思っているのか

に気づかされました。

子供たちのことは、みんなと同じ方法では学べないんだから、自分に合った学び方でいいじゃない!と言っているのに。

どうして、自分のことになると受け入れられなかったのか。

それは、「みんなと同じに合わせることがいい」という時間が長く、そうじゃないと、ダメだと言われ続けた環境。そして、自分自身それが習慣化しているのだと思いました。

そう考えると、学校教育で感じるみんな一緒で!みたいな空気は、本当に息苦しく、大人になっても大きな影響を及ぼしているということです。

だから、ちょっと違うことをしている人がいると、「いいね!」ではなく「ダメでしょ!」と指摘する大人が多いのかもしれません。

長年の経験で積み上げた習慣は意識しないと変えることはできません。そうなると、その子にあった学び方を見つけて認めるというのは、まだまだ難しいのかもしないですね。

だからこそ、理解ある人とつながり、自分に合った道具と環境が大事なのだとあらためて思いました。

便利な道具は、学校でも学校でなくても、使う人が選択して使えるようになったら、もっと、楽しく、もっと効果的に学びあえるのかもしれないと気づいた瞬間でした。

あなたはいかがでしょうか?

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