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ビジネススキルの磨き方

 ビジネススキルというと大げさですが、私が仕事の上で自信がある事柄を、人に褒められたエピソードの形で、3つ挙げたいと思います。

1.     事務仕事を合理化する能力
入社早々、受注から商品の手配、発送、経理部への出荷完了報告までを担当しました。この部署はいつも残業で皆が疲弊していました。

 配属されてすぐ、重複している処理が多いことに気付きました。自分が現場を回してみると、伝票を3枚もコピーして必要のない人に配り、商品を見てもわからないお偉いさんが出荷前のチェックをし、その方の待ちで出荷ができないなど、惰性でやっている処理がいくつもありました。

 現場の信頼を得るために半年間はそのやり方を通しました。その間、各担当者に自分の疑問をぶつけ、全体像を表に描き、半年後に部長と社長と現場の人を上司に頼んで会議をしてもらい、周到に用意した資料を基に「前からやっている」というだけの不要な業務を全部やめましました。

 現場からは「素晴らしい」と絶賛され、社長からも直接お褒めの言葉を頂いたのですが、無駄が嫌いで合理化が趣味の私にとって、これは非常に楽な仕事でした。

2.     人に教える能力

自社の設計ソフトのインストラクターをしていた時、よく「気難しそうなお客様」、「他のインストラクターが怒らせた顧客」へ派遣されました。私が女性だったというのも理由ですが一番は「プライドの高い中高年男性に、丁寧でわかりやすい指導ができるから」でした。

 そんなの誰でもできると思われがちですが、高いIT技術を要するソフトだったので、教えるほうも「これぐらいは自分で勉強してから呼んでくれ」という態度になりがち。開発会社インストラクタあるある。でもそれが導入時の顧客満足度の低さの原因の一つだとすぐに気が付いた。

その後現場で集めた顧客のニーズや市販のマニュアル本を参考に、自社ソフトの導入マニュアルを作成しました。ともて評判が良く、且つ自分の自信につながった仕事でした。こういう市場の声反映的な仕事が、満足度が数字に直結して大好物です。

3.     人間観察力

人材会社の営業部で管理の仕事をしていた時、ある営業担当が、「A社の担当者に、前任Bさんが〇〇だからうちとは取引しないと言われた」という、Bさんに不当なだけでなく自社の取引にかかわる適当な報告を上げたことがありました。

私が知っているA社の方との言動とあまりに開きがあるため、陰で違う担当者を別件を装って派遣したところ、それが担当営業のでっちあげだとわかったのです。実際には提案するのが嫌で、Bさんの話もしていなかったのです。

人間には一貫性があり、私は「その人の軸は何か」を考えて仕事を振り分けたり、人の報告を聞きます。私のこの手の勘は大体当たります。 

このスキルは表立って資格になりはしませんが、マネージメント上大変役に立ちます。「荒木さんは人を良く見ている」「予言が気持ち悪い」と言われるのは、マネージャーにとっては最大の誉め言葉だと思います。

今の仕事では、この3つの能力を最大限に活用しています。

今考えると、自分の得意分野をなるべく若いうちに把握して、そこに集中することが、長くお金を稼ぐ方法だと思っています。

今日もお読みいただいて、ありがとうございました。

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