見出し画像

子どもたちへの支援と課題

皆さんこんにちは!HQ井上です!
今回はHQでの活動もうすぐ3年目になり、りっぷらぼも1周年を迎えた今考える子どもたちへの支援と課題について記事にしました。
(個人的な考えのため、皆様の意見も聞かせてもらえると助かります!



子どもたちへの支援には、2つのアプローチがあると考えています。

一つは実際に虐待の被害を受け、問題が表面化した子どもたちに対するケアを提供する方法で、これは児童福祉施設などの行政支援があたります。つまり、事が実際に起きてから支援を行うアプローチです。

もう一つは、潜在的に苦しい状況にいる子どもたちとその家庭をサポートし、問題が大きくなる前に予防するアプローチです。こちらは潜在的な問題を見つけ、未然に防ぐ支援を指します。

HQを立ち上げる前まで、私は前者の支援方法しか視野にありませんでした。実際に問題が起きた際のサポートも極めて重要ですが、未然に防ぐことも非常に重要だと実際にりっぷらぼやHQでの活動を通して感じています。子どもたちの未来を考えると、どちらのアプローチも欠かせません。

そして、「未然に防ぐこと」として、近年、子ども食堂や子どもたちの居場所づくりを行う個人や団体が増えています。りっぷらぼにも「今後、子どもたちの居場所づくりをしたいから見学に来させてもらいました」という熱意のある方も多く来られています。

実際に2021年で子ども食堂の数は6014あり、2022年には7363に増えています。2016年から見ると毎年1000軒以上増えています。


しかし、多くの子ども食堂は行政の支援を受けず、ボランティア活動に頼って運営されています。食堂運営者の献身的な活動によって支えられており、継続的な運営が難しい状況にあります。
その結果、子どもたちが安心して利用できる場所や相談できる場所が一度できても、続ける事が難しく、なくなってしまう可能性があります。

この状況を打破する方法は存在します。

一つは子ども食堂同士でネットワークを構築すること。
一つの子ども食堂だけでは、資金や人材の面で限界があるため、協力が不可欠です。りっぷらぼの拠点である大和高田市では、子ども食堂同士が協力し、定期的に情報を共有し、物資を配布し、合同イベントを開催しています。コロナ禍で一時的に食堂の運営が困難化した際に、近くの食堂に子どもたちが来れるよう誘導することをされていました。

もう一つは行政の支援です。
行政主導で居場所づくりを行う方法もありますが、地域をよく理解する地元住民が主体となる子ども食堂に対して、金銭的支援や企業との協力を提供することが大切だと考えています。
HQの活動やりっぷらぼの運営を通して、行政の方と関わる機会も多く、なぜ現状の行政支援に留まっているのか聞いた事があります。
その際に行政の課題として、
1.子どもにかかる予算が非常に少ない
2.児童福祉課の立場が弱い
という事を聞きました。
民間や企業など、行政外から声をあげ、行政が改革せざるおえない状況を作る事がこの課題の解決の糸口になるかと考えています。


民間で支援出来ること、行政で支援できること、それぞれ異なります。
両者が上手く合致したときを待つのではなく、合致できるよう働きかけていきたいと考えています。
HeartresQが行政と民間をつなぐハブになれるよう今後も奮闘してまいります!