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ルール更新の効果はいかに!?

東京の平沢です。
この春、高校生になった次男。新しいステージにあがったわけですが、我が家のルールも長男のときに決めた高校生ルールにバージョンアップしました。

中学生までのルールは、細々と制約の多いものでした。たとえば、ゲームは1日1時間まで、スマホやゲームは自室に持ち込み禁止、夜更かし禁止など。制約が多かった理由は、中学生時代に自分で自分のことが管理できる準備をしてもらうためでした。

高校生のステージは、準備期間は終了で、いよいよ親の介入なく、「やることをやれば、自由にしてよし。」に更新です。
「やること」というのは、健康的な生活を送ること、学生の本分を全うすることの2つです。要は、自分で健康管理をしなさいね、学生としてしっかり学んで見聞を広めなさいね、ということです。それをしていれば、親がアレコレ言うことはなし、ただし、やれなければ中学生ルールに逆戻り、と、そう宣言した春。

中学生ルールの時の次男は、決まりにのっとって過ごすのが性にあっていたのか、制約の多いアレコレにそれほど反抗することもなく、なじんで日々を過ごしていました。そんな生活から、これからはゲームの時間も勉強の取り組みも自分で決めて、やりたいようにやってね、という自由度全開の生活がスタートしたのです。

そして、いま、夏を目の前にどんな状況かと言いますと、嬉々としてのんびりを満喫している次男です。いそいそとスマホを部屋に持ち込み、動画や漫画を楽しんでいる模様。中間テストも相当油断して結果は散々なものでした(結果は本人からではなく、保護者に通知され知ったのですが)。
でも、スマホやテストの結果については、私が不安に感じることはありません。結果がついてこなければ、中学生ルールを適用するだけですので。

不安なのは、自由度全開の生活がスタートしたのに、次男が“見聞をひろめるための自由”を満喫してないことなのです。

確かに“のんびりすること”についてはこれ以上にないくらい自由に満喫しています。つまり、ずっと家にして、全然外にでようとしない。旅行にいってもよいし、カラオケでもどこでも遊び行って夜遅くなってもよし。
どんどん外にでて、見聞を広めてほしいのに、休みの日はひたすらスマホかゲーム。友だちとも遊んでないし、家から出ずにひたすらのんびりを決め込んでいます。なんて刺激がないんだろうともやもやします。
そんな次男をみていると、ルール更新で口出ししないと決めたけれど、「もっと外に出たら?  映画でも見に行ったら? どこどこでイベントやっているみたいだけど一緒に行く?」と、アレコレ口出ししている自分がいるといったイマのわたし。

ちなみに長男の時は、ルール更新はスムーズに生活に浸透しました。
中学のころから家庭教師としてお願いしていた大学生のお兄さんに、高校生になってもそのまま続けてもらったこともあり、彼からいろんな情報を得たり相談に乗ってもらったりしていたようで、身近な人から見聞を広めていたようです。学習面のフォローもあったので、学校の成績が落ちることはありませんでした。
また、保育園から一緒の仲良しの幼馴染が自主映画の作成をしていて、それを一緒に手伝ったりと趣味の世界にも没頭していました。健康面では、高校生になってからは病院知らずで過ごせるくらい体が丈夫になり、意識して自己管理をせずとも健やかに過ごせていました。
そのため、長男については、周りの良い環境も影響して、私がアレコレ口出ししたり心配したりする要素がなく、大学4年生となった今は、順調に自立した大人へ育ってくれたように感じます。

ひるがえって、次男は仲の良い友達はいますが、共通する趣味があるわけではないらしく、休日に遊ぶことはほとんどありません。本や漫画を読むことが好きで、一人で家の中でぬくぬくとしています。学びの面では、中学までは塾でがんがん勉強させられていましたが、「やらされる環境」が性にあっていたのか、ぶつぶつ言いながらも粛々とこなし、それなりに成果をあげていっていました。
ところが、高校生となり塾なし、家庭教師さんもなしで、「やらされる環境」がなくなりました。中学生までの窮屈なルールがなくなり、自分から何かに取り組むかといえば、そんな様子はなし。見聞を広めるにも、自分から出かけようとはせず、家でのんべんだらりと過ごしている。

さあ、自由にしてよいよ、と言っているのに、飛び立たない。籠が広くなっても、それまでの範囲を越えようとせず、狭いスペースで満足しているよう。家でのんびりとしている次男を見るにつけ、飛び立つ翼を持っているのに!と、ヤキモチします。

我が家のルール更新は、このままで良いのだろうか、いや、ルール更新はよいにしても、長男の時とはちがったアプローチが必要かも、と逡巡する今日この頃。高校生活ははじまったばかり。長男の時のように周りの環境が次男にどんな影響を及ぼしてくれるか、首を長くしてしばし待つことにしようと思う母なのでした。

2024年6月10日
東京都/平沢恭子 
NPO法人ハートフルコミュニケーション認定ハートフルコーチ


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