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ゲームの効用

こんにちは、神奈川の松下です。
年末年始に、家族で遊園地に行きました。
人気アトラクションを待つ時間、携帯型のゲームを手にしている子どもたちをたくさん目にしました。

今や子どもたちの日常にすっかり浸透している携帯型ゲーム。
それぞれの家族ごとに、付き合い方があるかと思います。

我が家の小5の娘は、3年生のクリスマスにいわゆるニン○ンドー3DSデビューしました。
始めるにあたり、我が家なりのルールを3つ決めました。

1. 時間は1日30分。
2. 始める時は、ストップウオッチを使うこと。
3. やらなかった時間は貯められ、時間をおろすときは親に言うこと。

私自身は、TVゲーム全般にあまり接することがなく育ってきたので、
「目が悪くなる」「時間の浪費」
「刺激的すぎて、子どもがコントロールするのは難しい」という
あまりよくない印象を持っていました。

早く欲しいという娘を小3まで引っ張りに引っ張って、渋々解禁したゲーム。
なので、例え娘がルールを守ってゲームに興じていたとしても、
なかなか好意的には受けとめることができませんでした。

先日、たまたま平日仕事が休みで私が家にいた時のことです。放課後友達と遊ぶために、ゲームを持って家を出て行く娘に、おそらく、いい顔はし ていなかったと思います。

娘が帰宅後、今日はどうだった?と聞いたら、
「○○ちゃんの友達の□□ちゃんも来て、初めて遊んだよ。
一緒にゲームをして、その後ゲームはすぐ飽きちゃったから、
違う外遊びをしたんだ」と言うではありませんか。
「最初にゲームをすれば、顔見知り程度の子でも、すぐ友達になれるんだよ」とも。

ゲームは、友達づくりのきっかけになる。
その発見は、私にとってまさに眼からウロコでした。

そういえば、私も子どものころ、流行り始めたTVゲームが家にはなくて、友達の家に行っても遊びの輪に入れなくて帰ってきたことがあったなあ、と思い出しました。

娘は、 友達の輪を広げつつ、時間を守ってゲームをしたら、次の遊びをしている。
そのことに気づき安堵するとともに、上手にゲームと向き合っている娘を誇らしく思いました。

私は『ゲームは害悪を与えるもの』、としか見ていませんでした。
同時にゲームをする娘のことも、どこか受け入れられずにいました。
けれども友達づくりのきっかけにもなるし、時間管理を身に着けることにも、つなげられる。娘は勉強の合間の気分転換にも、ストップウオッチ片手に使っているようです。

ゲームにもいい面があるんだね、と感心したら、その後、娘がゲームをする回数も自然と減っていった気がします。
今まで、私が毛嫌いして きたことへの反動がゲームに向かわせていたのでしょうか。
ゲームも、ゲームをする娘も私の中に受け入れることで、娘の気持ちも落ち着いたのかもしれません。

普段、どうしても人や物を決まった見方で見てしまいがちですが、
目線や角度を変えてみると、また違った景色が見えるのかもしれませんね。

2018年2月12日
神奈川県/松下いづみ
NPO法人ハートフルコミュニケーション認定ハートフルコーチ


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