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脳科学からみた傾聴(話を聴いてもらうこと)の効果その3

あなたはこういう経験はありませんか?

・愚痴をえんえんと聞いてもらったらなんだかスッキリして、その事がどうでもよくなってしまった。

・悩みを相談していて話をひたすら聞いてもらったら、頭の中が整理されてきて自分で答えにたどり着いてしまった。

・ひたすら話を続けて聞いてもらったら、自分で自分の思いや考えに気づいてビックリした。

上記3例が傾聴でよくみられる効果です。では一体、なぜこういうことが起きるのか?実は話している人の脳の中でいろんなことが起きているのです。自称、傾聴解明マニアのわたしが傾聴を脳科学の視点で書いていきます。

↓前回の記事はこちらから読めます↓

3・聴いてくれる人がいなくても、自分の事を語ると脳は活性化する!?

独り言で自分のことを話しても、脳内報酬系は活性化する!

ということは、なんと、独りでブツブツ自分のことを語っていても脳は活性化するんですね。ポイントは「自分のこと」です。

ハーヴァード大学社会的認知・情動神経科学研究所(Harvard University Social Cognitive and Affective Neuroscience Lab)の科学者たちはこのことを研究し、人は自分自身について語るときには、生理学的に快感を得られることを発見した。その理由は、その行為が脳の快楽や満足に関係する脳の神経領域を活性化させるからだ。しかもこれは、話しているのを聞く相手がいなくても機能するメカニズムなのだ。

↓引用元はこちら↓

ただし、やはり誰かに聴いてもらっているほうが報酬系はより活性化したとのこと。

fMRIの結果が示したところによると、話している人が会話の相手が不在であることに自覚的である場合にも、快楽の領域が活性化した(ただし、度合いは小さかった)。


ではなぜ、独り語りよりも誰かに聴いてもらった方が脳内報酬系は活性化するのか?次回はそのことについて書いていきます。引き続き読んでいただけると嬉しいです。

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