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脳科学からみた傾聴(話を聴いてもらうこと)の効果その2

あなたはこういう経験はありませんか?

・愚痴をえんえんと聞いてもらったらなんだかスッキリして、その事がどうでもよくなってしまった。

・悩みを相談していて話をひたすら聞いてもらったら、頭の中が整理されてきて自分で答えにたどり着いてしまった。

・ひたすら話を続けて聞いてもらったら、自分で自分の思いや考えに気づいてビックリした。

上記3例が傾聴でよくみられる効果です。では一体、なぜこういうことが起きるのか?実は話している人の脳の中でいろんなことが起きているのです。自称、傾聴解明マニアのわたしが傾聴を脳科学の視点で書いていきます。

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2・食事やセックスと同じ快感を感じている

話をえんえんと聴き続けてもらっている時、脳は食事をしている時やセックスをしている時と同じ快感を感じています。ハーバード大学が約300人の脳をfMRIして調べました。

ハーバード大学が約300人の脳をfMRIスキャンして、自分の話をする時、頭のどの部位が刺激されるか調べてみたら、なんとなんと、おいしい食べ物・金・セックスで刺激されるのと全く同じ脳内報酬系(快楽中枢、primary rewards)であることが分かったのです!

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通りで自分語りは気持ちいい訳ですね。生理学的に快感を感じていたわけですから。

・脳内報酬系回路とは?

行動嗜癖と物質依存において、同じ脳内回路の異常が指摘されており、その主なものが脳内報酬系あるいは辺縁報酬系回路(reward system)と呼ばれるものである。
報酬系回路とは、食行動や性行動などの本能的行動を快感として感じることで、行動の継続を図る種の保存のための神経系であるが、生存のための本能的行動が快感追求だけの目的で行われると、快感追求の継続と反復という嗜癖や依存に強く関わる神経回路として機能する。
 報酬系回路は、中脳辺縁系を中心とするドーパミン神経系(別名A10神経系)からなり、中脳の腹側被蓋野から側坐核に投射するが、側坐核を含む腹側線条体のみならず、眼窩前頭皮質、前部帯状回皮質、扁桃体、海馬、大脳の前頭前野へも投射している。

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自分の話をえんえんと聴いてもらうと、脳が活性化するのは間違いないようです。次回も引き続き、話を聴いてもらっている時、脳にどういうことが起きているのか書きます。引き続き読んでいただけると嬉しいです。

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