きみが僕で僕がきみだったあの位相(2023年10月16日~10月22日の詩)

僕と話をしてくれないか
言葉が溢れるこんな夜は


わたしの存在が
わたしの言葉が
誰かの希望になるなら


わたしのこころは叫ばない
震え、見つめ、語り続ける
そしてまた朝


まだ空が四角に切り取られず
海と手を繋いでいたあの時
きみが僕で僕がきみだったあの位相


なんでもする
なんにもしない
好かれるかもしれない
嫌われてもいい


誰かを傷つけるためだけの言葉は発しないと
そう思った時には
たくさんの人を
傷つけてしまっていた


「たすけて」と呟いていた
特に理由なんて ないのに


あなたが好きなものは好きと
安心して言えるような
そんななにかでありたい



会いたかった人にまた会えた
わたしは元気です


わたしのこと知らなくていいよ
わたしのこと忘れちゃっていいよ


あくびする
毛布をかぶる
まだ眠らない 秋の夜


踊るように 歌うように
日々を昇華していく
みんな音楽になってしまえばいいのよ


なんかの手違いで始まってしまった
うっかりこぼれ落ちるみたいに
賽は投げられた


この始まりは間違いかもしれない
間違うために生まれてきた
長い長い回転の日々


なんだっていいけど
愛があってほしいよ


健康は足の裏から
幸運は空から


楽しくて眠るのがもったいないよ
夜がだいすき
夜はともだち


あの日偶然すれ違って
うっかり受け取った宝石は
今もの引き出しの中から
わたしを照らす


重くのしかかるかなしみがあり
そいつのために涙を流したり
手を繋いだりしながら
生きている


食べる
歌う
愛する
生きている


夢からのメッセージ
「めちゃくちゃに生きてください」


わたしにはわたしの
引き受けるものがある
天から与えられた二物かもしれないし
押し付けられた荷物かもしれない


あの日君がくれたドーナツの穴だけは
今も大切に取ってあるよ


さすがに楽しくなりすぎたので
ここで1回深呼吸


さらりとして透き通って
それがわたしの生の実感


洗濯機のスイッチ押して
あと40分くらい寝よう
あとで梨でもむこうか


大人はみんな
どうして忙しくしないといけないのか
わたしはずっと
暇だよ


何に縋らなくったって
本当は生きていけるはず


長い長い電車に乗って
車窓を見ながら
眠っている

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