死にゆく太陽を眺めて(2023年11月13日~12月10日の詩)

今日という日が終わっていく
死にゆく太陽を眺めて
開いた瞳に広がる闇の中
呼吸が止まるのを待っている
そして再び息を吹き返すのを


理不尽に唐突に始まってしまったようなこの人生


寒さを凌ぐために着せられた体に合わない服は
生きながら1つずつ脱ぎ捨てていく


この手から
麦が1粒また1粒とこぼれ落ちる
空からは
麦が1粒また1粒とこぼれ落ちる


頑張ろう
頑張らなければと思いつつ
いつまで続く
いつまで歩ける


知らない誰かのプライベート
ありきたりな武勇伝
相容れない人たち
チープな食べ物
色のついた液体
6000円
それでも無駄な時間とは思わない
「つまらない」を知りたいから
「つまらない」が面白いから
「つまらない」さえ経験するために生まれてきたから

ここまで読んでくれたあなたがだいすき!