ケニア旅行 -ナイバシャ湖/マサイマラ編-
=======================
ケニア旅行もいよいよ6日目。
前日のナクル湖の続きから。
参考までに、ナクル湖で泊まったレイクナクルロッジはこんな感じ。
アットホームな雰囲気で、通電も24時間。
ホテルの庭から見えるナクル湖。
湖の淵がフラミンゴでうっすらピンク色になっているのがわかるでしょうか。
そしてママのリクエストにより、昨日に続き再びナクル湖へ。
バッファロー。サバンナで一番危険な動物と言われている裏ボス。
イボイノシシのファミリー。
遠くにクロサイ。木陰を好むクロサイはなかなかお目にかかれないんだとか。だけど、素人じゃ、シロサイもクロサイもほとんど見分けがつきません。
再びフラミンゴたちのお出まし。
湖のいたるところに落ちているフラミンゴの羽。
これに針をつけたピアスがここでは有名なお土産になっています。
綺麗なんだか汚いんだかよくわからなくて買えなかった。
ペリカンもよく見るとちょっと気持ちが悪い。
世界で一番尾が長い鳥
うりぼうたち
ママがようやく満足してくれたので、次なる目的地、ナイバシャ湖を目指すことに。
ここではクルーズの予定。
『クルーズ』と聞いて、ジャマイカでのワニの餌付けクルーズみたいなものを想像していた私と、
『クルーズ』と聞いて、飛鳥のような豪華客船での航海をイメージしていたらしいママ。
車を走らせること1時間。ナイバシャ湖に到着。
つまようじを咥えたテンション低めのチンピラガイドがお出迎え。
あれ・・・。
なんだかイメージしていた風景とだいぶ違う。
桟橋に横付けされているボートを見て、
「えぇっ?!まさかコレ?!」と悲鳴をあげるママ。
「そんなワケないだろ。」と冷静さを装いつつも、動揺を隠しきれないパパ。
足元が不安定なところを、何の注意も促されずに歩かされること数十分。
クルーズ船は一体どこにあるのだろうか。
多雨季でこの状態。砂漠化はわりと深刻かもしれない。
ガイドと私からだいぶ遅れをとって、後方で苦戦しているパパとママ。
無愛想なチンピラガイドと2人。無言の気まずい空気を打破すべく、
先ほどから、何か食べているガイドに
「ねぇ、それ何食べてるの?」と聞いてみると、
「あ?マッチ。」
マッチ!!
つまようじを咥えているのかと思いきや、マッチを食べていやがった!
しかもあろうことか、いかにも人体に害を与えそうな黒い部分を齧っているではないか。
「おいしいの?」
「あぁ、悪くない。」
かっこいい!!
私もマッチ齧りながら、「あぁ、悪くない」とか言ってみたい!!
「食べる?」とチンピラがポケットから取り出したマッチ。
食べてみたいのは山々だが、むき出しの状態でポケットに詰め込まれていたマッチは、衛生面でも何かしら問題を抱えていそうである。
私がマッチに誘惑されている間も、ぬかるみで躓いたりウンコを踏んだりイチイチ大変そうな両親。
「ちょっとー。一体どこまで行くのよー。ほんとにこの先に豪華客船があるのー?」
この期に及んで、まだ豪華客船を期待しているママ。
もはやこの先に豪華客船がないことはこの状況を見れば明らかである。
そもそも、豪華客船とは誰も言ってない。
「着いたよ。」と唐突に告げたガイドの目線の先には・・・。
嘘だろ (゚Д゚)
「えっ?!これっ?!これがクルーズ船?!さっきのと変わらないじゃない!何のために何十分も歩かされたのよー!」とまさに私と同じ思いを口にするママ。
「水不足であそこからじゃ出発できなかったんだよね。」とガイド。
気を取り直していざ出発。
だけど、エンジンのゴゴゴゴゴッゴゴゴゴゴという音と振動だけが虚しく響くだけで、全く動き出す気配がないボート。
「チッ!」と舌打ちをしながら、木の枝を使いながらしばらくの間一人で頑張っていたガイド。
水不足で湖底すれすれだったボートがようやく動き出す。
中善寺湖、みたいな?
「ほら見て!鳥!」
ガイドが指差す先にはカモの群れ。
こういう類の鳥ならば、東京でもお目にかかれる。
何かいる。
反対側にも何かいる。
いやもう右を見ても左を見ても、カバしかいない。カバばっか。
しかも、カバという生き物は水中でほとんど動かないのである。
「boring!!」を連発するママに、はじめのうちは「やめなよ。」と注意していた私も、耐えられないほど退屈になってくる。
まさに私たちがこんな状態。
気まずい空気に負けたガイドは、ボートの上からピーターさんにSOSの電話をかけ、1時間半の予定だったクルーズを30分で切り上げて途中下船。
そしてナイロビへ。
のび太と合流して、猿の匂いがする激しくまずい中華のランチを一緒に食べ、この旅最後の目的地、マサイ・マラへ向かうために、国内線専用の空港へ。
小型セスナは荷物の重量が厳しく制限されていると事前に注意があったにも関わらず、両親の荷物は大幅に重量オーバー。お金で解決。
チェックインを済ませ、搭乗。
定員21名の飛行機に乗客は7名。
上空から見ると、意外と栄えているナイロビ市内。
5分も飛ぶと、こんな感じ。
途中、
「後方のクーラーボックスに飲み物が入っているのでご自由にどうぞ。」とアナウンス。
あら。
セルフサービスなのね。
後部座席に座っていた私は、皆様にお配りしようと気を利かせ、
ずいぶんと年季の入ったクーラーボックスを開けてみると、
Σ(゜ロ゜;)!!
乗客7名に対し、ミネラルウォーター2本とは、さすがエア・ケニア。
見なかったことにして、蓋を閉める。
さらに、操縦士から回ってきたタッパーに入れられたミントキャンディー。
なかなかフレンドリーな感じである。
「このセスナはマサイ・マラに向けて順調に高度を下げています。
これより乗客7名のそれぞれの宿泊ホテル、計3ヶ所に停まります。」とアナウンス。どういう順番で停まるかはその時の操縦士の気分で決めるという。
そして、滑走路とかもない誰かの庭のようなところに着陸。
外に出てみるが、どうやらここは私たちの滞在するホテルではないらしい。
そして次の停留所も私たちの滞在するホテルではなく、最後の停留所でようやく開放。マラ・セレナに到着。
ママ、嬉しそう。
「軽くサファリをしながらマラ・セレナロッジに向かいましょう。」と
迎えに来ていたホテルのスタッフ。
マサイ・マラにはキリンがたくさん。
トムソンガゼルとオリックス。お気に入りの1枚。
遠方にサファリカーが止まっているのを発見。きっと何かいるに違いない。
近づいてみると3頭のライオン。
ここは、マサイマラで唯一サファリカーから下りていいという許可がでている場所。
「そういえば、ヌーの群れが川を渡る光景がよくドキュメンタリー番組で流れてるじゃない?あの川を見てみたい!」とママがガイドに言うと、
「それがまさにここですよ。」とガイド。
「えっ?!命がけで渡る川がこれ?!ここを渡る間にワニの餌食になっちゃうの?!意外とたいしたことないのね・・・」とママ。
夕方、ようやくホテルにチェックイン。
部屋の中には虫もいないし、今までの中で1番綺麗。
翌日は早朝から気球サファリのため、この日は早めに就寝。
【ケニア旅行-マサイマラ編②-へ続く】
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?