食のトレーニングのすすめ

（１）プログラム終了後：　継続が大事

ファスティングプログラムに挑戦してくれた友人と、しばらくしてから、食事などしながら振り返りやその後の話をしたりする機会が時々あります。
その中で、挑戦を通じて自分と向き合い、身体の状態を知ることができたという声を聞くととても嬉しく感じます。また、それをきっかけによい習慣が身につき、周囲にも良い影響を与えたという話は、大変励みになります。

その気づきは人によって異なりますが、大事なのは、その後、少しずつ自分で自分をコントロールしていけるようになることです。

勿論、一度のプログラムで全てが変わるわけではありません。しばらく経つと元の習慣に戻ることも多いですが、それは自然なことです。何度か繰り返すことで、気づきが深まり、徐々に変化が定着します。
プログラムに取り組んだ時の体感は残っているので、元の習慣に戻っても、自分で修正することができるようになることがポイントです。
世の中には様々な情報が溢れていますが、楽しく実験的に試したりするうちに、断片的だった知識が体系化され、自分の現状と合わせて理解が深まります。これが、自分の生活をコントロールできる鍵です。

プログラムでは、こうした体感を得る機会と専門知識を踏まえたサポートを提供しています。最終的には「継続」が大事です。

（２）食のトレーニングの意義

ヒトは、食べたものを消化・吸収し、それを元にして血肉を作り、古い細胞の入替や再生をしています。
全身の細胞の生まれ変わりには部位によって異なる時間がかかります。例えば、腸の粘膜は2〜5日、皮膚は約28日、血液は約120日、肝臓は150〜500日、骨は約10年です。全身の細胞の生まれ変わりには、数ヶ月から数年かかります。

食のトレーニングを継続する意義は、この細胞の再生に関わる期間にあります。理想的な状態を目指すために、プログラムを通じて食生活を見直し、生活に取り入れることが重要です。一時的な改善に終わらせないためにも、定期的なカウンセリングやプログラムの再受講を通じて、自然な形で定着させていくことを目指しています。