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訪問看護ステーションからの訪問リハビリ と 病院・クリニック・老健からの訪問リハビリは併用できるのか?

まことしやかにささやかれる、あるルールをご存知でしょうか?

訪問リハビリって、2つの事業所が同時に入れるの?
これです。

訪問リハビリテーションは大きく分けると2種類の事業所から提供されるサービスです。

その2種類とは、以下になります。
①訪問看護ステーション
②病院・クリニック・老人保健施設

何が違うのか?と聞かれると、制度上の違い、歴史の違いがあります。
そのため、サービスの料金も違うんです。
今回はこの「違い」については置いておきます。

問題はこれら①②を同時に使うことが出来るのか?
すなわち、こういうこと▽


A「おはよう。今日は訪問リハビリの日だね。🔴🔴訪問看護ステーションの山田さんが来るよ」
B「違うよ。今日は🔹🔹病院の鈴木さんの訪問リハビリだよ!だって水曜日じゃん」
2つの種類が違う事業所を併用して訪問リハビリを受けられるのか?です

結論から言います。


2種類の訪問リハビリテーションサービスを使える!」のですね。
しかし、現場では、あまり知られていません。

また、地域によってローカルルールがあり、もしかすると入れないかもしれなかったり、細かいルールがあったりします。

そこで、今回は以下のことをゴールに向かって書いていきます。
①入れる根拠となる資料
②もし、入るとしたら気をつけるルール

では、はりきっていきましょう。

①入れる根拠となる資料

I)日本訪問リハビリテーション協会からの資料

まずは、訪問リハビリテーション協会が示している見解となります。

引用元:日本訪問リハビリテーション協会:https://www.houmonreha.org/revision/faq.php

むむむ。すこしややこしい事が書いてありますので、解説します。

そもそも、訪問看護ステーションからの理学療法士等は
「看護師の代わり」にリハビリを行う人たちなのですね。
一方、病院・クリニック・老健からの訪問リハビリは、
代わりではなく、訪問リハビリテーションとして、訪問をします。

そのため、全く別のサービスだから、介入できる。
という解釈です。
これの根拠となっているのは以下の資料です。

ポイントは主語です。
訪問看護は‥‥週に6回を限度として算定する」
訪問リハビリテーションは‥‥1週に6回を限度として算定する」
「別項目で、記載されているため、これは別々に6回ずつ算定できますよ。」ということです。

Ⅱ)株式会社geneさんが示している資料

引用元:訪問リハ・訪問看護I5 完全導入マニュアル ver 3.0β

ここの中で参考とされている資料がコチラです。

明確には記載されてないのですが、問1の「外来リハと訪リハ・通所リハの併用が不可」流れを受けての、解釈です。

外来リハ ー 訪問リハ→✗
外来リハ ー 他介護サービス→○
であれば、訪問リハ ー 他介護サービス→○

この2つの資料をもって、
2つの訪問事業所が介入できることを裏付けていることになります。

このルールはややこしいのですが、明確に入ることが出来るのですね。
もし、利用者さんが何らかの問題があり、2つの事業所を使う選択肢が出てきた時には、ぜひ使ってください。

②もし、入るとしたら気をつけるルール

もし、入ることになった際は
・訪問看護ステーションで週に120分のリハビリを行えます。
・病院・老健。クリニックからはも120分のリハビリを行えます。

併用はできるのですが、介護保険の給付上限額にひっかからないか?
ここがキーポイントとなります。

しっかりと、ケアマネージャーさんと連携し、同時介入をするにしても、確認をしてケアプランを組んでください。

まとめ

2つの事業所が入れることが分かりましたか?
制度の違い、ややこしさはあれど、制度の枠組みとしては併用できますので、在宅で訪問リハビリを手厚く受けたい方にとっては、使ってみたい制度ではないでしょうか?

レアケースであるのは間違いありませんが、使える制度を最大限使って、リハビリテーションを行ってみてください。


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