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介護は戦い

介護って一言で表すと何だろう?

介護福祉従事者さん、医療従事者さんも明確に答えられないかもしれません。
わたしもモヤモヤしてます。
そんな介護について、今の思いをまとめたいな、って思いました。

わたしの仕事は体が不自由な方のお宅へ伺う仕事をしています。

「介護保険」を使うかたを対象としたリハビリテーションが基本です。
色んな方の介護生活を目の前にしてきました。

これを考えるきっかけになったのは、ある講座を受け持ったことに始まります。

介護福祉分野でもない、医療従事者でもない方へ「介護」のお話をする機会を60分間、6回コースでいただきました。
まだ介護をしたこともないし、介護なんて想像したことがない方々です。


googleで「介護」を画像検索すると、笑顔にあふれています。

google先生で「介護」を検索

ほんとかな?
確かに、こういった場面もあるでしょう。
しかし、わたしが見てきた99%の時間はこんな時間じゃなかった。

介護って何だろう?

分かりやすく、ウソをつかずに、わたしが見てきたありのまま。
表現する言葉は「介護は戦い」だな、って思います。

「戦い」は勝ち負けがある表現に偏るから、不適切かもしれません。
「闘い」の方が、「困難などを克服しようとする行動(そうした行動をとる)」を表すこともあるでしょう。

そういった意味も理解したうえで、

「介護は戦い」

そう今は表したいと思います。


この戦いは何を含むのでしょうか?

病気との戦い、
痛みとの戦い、
衰えとの戦い、
福祉制度との戦い、
時に身近な人と戦わなくちゃいけない。

・肢体不自由との戦いは内的な戦い
誰だって、ケガや病気になったことがあるでしょう。
病気への葛藤、痛みの苦痛、衰えの不安を含んでいます。

・福祉制度との戦いは外的な戦い
自分に合う医療提供元がみつからない、どんな保険制度があるのかわからない、医療介護従事者とのソリが合わない。

・時に身近な人と戦わなくちゃいけないのは内的でもあり外的でもある
ご家族、親族、ご近所さんなど、身近な人と意見を擦り合わせないといけない。一人ですべて決められる訳ではない葛藤があります。
これが一番辛い戦いになるかもしれません。


わたしたちの訪問リハビリテーションという仕事は、これら全てに対処する能力が必要だな、って思うんですよね。

体が動きやすくなるようにリハ・アドバイスをし、
複雑な福祉制度を分かりやすく噛み砕いて説明し、
本人・家族のネゴシエーター(交渉人)としても機能する。

わたしが目の前で見てきた笑顔の無い「介護という人生の戦い」
その戦(いくさ)に添ってゆく
素晴らしい、訪問リハビリ療法士というお仕事。

この仕事に、生涯をかけて関わっていけたらな、と願い。
介護とはなにか?を、これからもまだまだ、考えつづけています。

ここで、私からみなさんへお願いがあります。

私「さっとん」は訪問リハビリ従事者として、みなさんへ「在宅医療でチカラになる話」を紹介しています。
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