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プレイヤーIDの変遷から見るポケモンカードの近代

こんにちは、へるしー(@Healthy_Pokeca)です。

本記事は、ポケモンカードプレイヤーズクラブのプレイヤーIDの変遷調査データとそれに基づく仮説・推察記事となります。

最新データ (2024/2/9版) データ数: 33件

<変更点>
・プレイヤーズクラブの運営開始タイミングを追加(2017/4/28)
・情報提供頂いたデータ5件を追加
・前後のデータに合わせて3件のデータの日時を修正


データに基づく仮説・考察

実際のプレイヤー数は、IDの下一桁を除いた数
※記事公開後に情報提供頂き、疑問点が解消したので更新しました。ありがとうございます!

プレイヤーIDの下一桁は、それ以外の桁の数字の和の下一桁になっているそうです。いわゆるチェックデジットのような仕組みですね。

つまり、実際のプレイヤー数は、プレイヤーIDの下一桁を除いた数となります。(例:プレイヤーIDが1000万の方は、100万人目の登録プレイヤー)

プレイヤーIDはプレイヤーランキングのページで確認できますので、検算することで確認することができます。


プレイヤーIDは、番号が増え続けている
プレイヤーIDの番号は、2017/4/28の運用開始以来、増え続けています。
番号が小さい人(若番の人)ほど、プレイヤーズクラブに登録した時期が早く、プレイヤー歴(大会出場経験)が長い傾向があります。

イーブイヒーローズ関連の以下2つが、プレイヤーID増加の傾きを大きく変えるきっかけとなっている
拡張パック「イーブイヒーローズ」発売(2021/5/28)
「夏ポケカ」キャンペーン(2021/7/21~9/30、要プレイヤーID)
この2つは、歴史を変えるレベルでプレイヤーIDの傾きが増加するきっかけとなっています。「イーブイヒーローズ」の前後で世界が変わっています。

当時を振り返ってみても、「イーブイヒーローズ」までは新弾発売日当日の朝でもコンビニ等で拡張パックが普通に買えていましたが、イーブイヒーローズ以降はまともに買えなくなった記憶があります。

2年半以上を経て、2024/1/26発売の拡張パック「ワイルドフォース」「サイバージャッジ」でようやくポケカバブルが落ち着いて供給が追いついたようで、発売日後でもコンビニで気軽に拡張パックが買える状況が戻ってきました。ポケカ公式さん、ありがとうございます!

Gレギュレーション開始(2013/1)頃から、傾きが大きくなっている
拡張パック「スカーレット」「バイオレット」頃から拡張パックを新弾発売日当日ですらまともに買うことができなくなりました。この頃から、需要が供給を大きく上回り、多くのカードショップでBOXの予約や抽選にプレイヤーIDが必須となったことも、プレイヤーIDの傾き増加に影響している可能性があります。

Google Trendsで見ても、ポケモンカードの人気は2023/4に過去最高値のピークを記録しています。そこからは徐々に下降傾向にあります。

Google Trends 「ポケモンカード」 2016/12/1~2024/1/30
2018/9に最高値(現在48)を記録後、2020/10まで下がり続け、そこから右肩上がりに上昇。
2023/4に最高値(100)を記録、その後は下降傾向。
Google Trendsによる「人気度の動向」の数字の定義

ID増加ペース

2024/1現在、7000万IDを突破しています。

前述の通り「プレイヤーIDの下一桁は、それ以外の桁の数字の和の下一桁になっている」ため、登録プレイヤー数としては、700万人を突破しています。

2017/4/28  現行プレイヤーズクラブの運用開始

2020/10頃 1000万突破(運用開始から3年6ヶ月)
2021/8頭  2000万突破(1000万突破から約10ヶ月)
2022/1下旬 3000万突破(2000万突破から約6ヶ月)
2022/11頃   4000万突破(3000万突破から約9ヶ月)
2023/4中旬 5000万突破(4000万突破から約5ヶ月)
2023/7下旬 6000万突破(5000万突破から約4ヶ月)
2024/1上旬 7000万突破(6000万突破から約5ヶ月)

ざっくり、2020/10頃から2024/1頃にかけて、約3年3ヶ月でプレイヤーIDの数は7倍になっています。

複数アカウントやBOX予約・抽選目的を差し引いても、この3年程度でプレイヤーが急増していることは間違いないかと思います。

情報提供のお願い

すべてのデータは、ご協力頂いたプレイヤーの方々の情報提供をもとにグラフにプロットしています。

もし「自分はYYYY/MM/DDにプレイヤーズクラブに登録したメールがあり、ID XX番台だから、ちょっとグラフとデータがずれている気がする!」「このグラフに点がまだプロットされていない時期に登録した!」といった情報があれば、ぜひ情報提供にご協力ください!

情報提供フォーマット

X(Twitter)の投稿へのリプライまたはDMにてお知らせ下さい。DMはFF以外にも開放しております。

▼ 提供頂きたい情報
①プレイヤーID(上2桁の数字+桁数)

ID自体を収集することを目的としていませんので、ID全桁は不要です。

②登録日付(プレイヤーズクラブの登録日)
登録メールアドレスのメールボックスを「プレイヤーズクラブ」で検索してみて下さい。メールアドレスを変更・古いメールを削除していなければ、登録当時に送られてきた登録完了メールが残っていると思われます。

プレイヤーズクラブのイベント成績で一番古いイベント参加日≠プレイヤーズクラブ登録日であることにご注意下さい。1年以上ずれていたケースもあるようです。(昔のイベント成績は消えている?イベント履歴または履歴の期間に上限がある?)

差し支えなければ、登録日付については年月日までそのまま教えて頂けるとより正確なグラフとなります。もちろん「◯年◯月」という情報だけでも助かります。その場合は、こちらで前後のデータと比べた上で日付を調整してプロットします。

チャンピオンズリーグ等、特定の大型イベントに出場するにあたり初めてID登録したという記憶がある場合は「CL20XX ◯◯の前に登録」といった記載でも構いません。こちらで開催時期を調べてプロットします。

(例)
①1300万台
②2021/5/21(2021年5月、でも可)

※頂いた数値や登録日が前後のデータと比較して不確実な場合、申し訳ありませんが頂いた情報が反映されない場合もあります。予めご了承下さい。

FAQ

Q1:
なんでこんなデータ集めてるの?何かメリットあるの?

A1:
個人的な趣味で、プレイヤー増加傾向を調査しています。

きっかけは、チャンピオンズリーグ2024 京都ジュニアリーグに息子が参加した際、ジュニアリーグ参加者のプレイヤーIDに非常に大きな差(100万未満~6800万)があることに気づいたことでした。

ピボットグラフでプレイヤーIDと累計得点の割合をグラフにしてみると、ジュニアリーグではプレイヤーIDが小さい子ほど勝利数が多い傾向がはっきりと出ていることがわかりました。

マスターリーグの場合は他カードゲーム経験者の流入が一定数あるため、ジュニアリーグほどはっきりとした傾向は出ないと思われます。

具体的には、ジュニアリーグではプレイヤーIDによって累計得点(=平均勝率・完走率)に大きな差がありました。

CL2024京都 ジュニアリーグ参加者のプレイヤーID(1000万単位)と累計得点の割合
累計得点12(水色)以上が完走ライン(1回戦ドロップ者を除く、母数721)

上記グラフで累計得点12(水色)以上が完走になり、ID2000万以下のプレイヤーの完走率が5割程度あるのに対し、ID3000万台で完走率4割、ID4000万台で完走率3割、ID5000万台で完走率2割と、明らかに下がっていく傾向にあります。
(余談ですが、ID5000万台で6勝(18点)以上のプレイヤーが1人もいないのに対し、ID6000万台で6勝以上が増えているのはビギナーズラックの可能性もありますが、CLへの参加にあたりプレイヤーIDを再登録するケースが5%程度あったのではないか、と考えています。)

また、参加者数で見てもID 3000万台、4000万台のプレイヤーが占める割合が全体の半数程度と、圧倒的に多いことが見えました。

CL2024京都 ジュニアリーグ参加者のプレイヤーID(1000万単位)の参加人数
(1回戦ドロップ者を除く、母数721)

そこで、ID3000万台、4000万台は、いつ頃プレイヤークラブに登録したプレイヤーなのだろうか?という疑問が湧きました。

本調査の結果から、以下がわかってきました。
ID3000万台:2022年1月末以降に登録したプレイヤー
ID4000万台:2022年11月以降に登録したプレイヤー

このことから、ジュニアリーグではおおよそ1年以上のプレイヤー歴があるかどうかが一つの壁になっていることがわかりました。

また、ID2000万台以下(2021年8月以前に登録)のプレイヤーは勝率がより安定しており、5割近くのプレイヤーが完走していることから、2年半以上のプレイヤー経験があると勝率がかなり安定するということも見えてきました。

なお、2022年12月~2023年12月の1年間で、ID数は約3000万(プレイヤー数にして約300万人分)増えており、直近の1年半でID数が倍増していることもわかりました。

CL204京都ジュニアリーグ参加者の4割超が約1年以内に登録されたプレイヤーIDであったことも、新規プレイヤーの増加を裏付けているといえるのではないでしょうか。

過去のデータ

2024/1/30版 データ数: 28件

<変更点>
・情報提供頂いたデータ5件を追加
・「◯年◯月」のデータについて、前後のデータと比較した上で、月初・月中・月末に再調整
・2016年頃(時期は不正確)の情報提供を頂いたため、横軸をAレギュレーション開始の2016/12からとなるように修正
・スタンダードレギュレーションの期間を修正(Dレギュレーション開始日修正、XYレギュレーション終了日追加)
・傾きに影響を与えていそうな主要イベントの時期をグラフ中に追記

2024/1/25版 データ数: 23件

2024/1/25版

<変更点>
・情報提供頂いたデータ8件を追加
・データが点でわかるように修正
・スタンダードレギュレーションの時期を下に追加
・傾きに影響を与えていそうな主要イベントの時期をグラフ中に表記

2024/1/24版(初版)データ数: 13件

2024/1/24版(初版)

・周囲のプレイヤーの方々に情報を頂いて、とりあえずざっくり作成

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親子でポケモンカードやってます。2020/10よりVスタートデッキで開始。2023/4から息子が本格的に対戦をやり始めたので、色々記録してます。


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