腰部・骨盤帯 第6回《体幹機能 後編》
《体幹機能 後編》の本日は胸郭(胸骨下角)のFLAREについて説明します。
ちなみにFLAREとは、例えばスカートやズボンの裾などが空間的に広がった状態を意味します。
胸郭(胸骨下角)のFLAREとは、胸郭下口および胸骨下角が広がった状態(目安としては胸骨下角90°以上だとFLARE)です。
この状態だと、背筋への意識が強くなり、腹圧が抜けやすくなります。
そのため、胸郭がFLAREになっている場合は、体幹トレーニングに進む前に、まずFLAREの修正をしなければいけません。
FLAREになっている人は、呼吸が浅く、横隔膜が上がった状態になっています。そのため、呼気を介助し、横隔膜をしっかりと下げ、胸骨下角の広がりを修正させます。
患者が運動(呼吸)パターンに慣れてくれば、呼気の最終域でDraw-inも行っていきます。
臥位でできるようになれば、立位や歩行時にもFLAREを修正した状態が保てるように訓練をすすめていきます。
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