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腰部・骨盤帯 第3回 《運動学的異常 後編》

前回からの続きです。

ちなみに私は画像スライドを多く使用するため、スライド内の文字が小さくて見えにくい場合は、アプリからではなく、SafariなどのWebからアクセスしていただければ、画像の拡大ができます。

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前回は、過剰な屈曲負荷について述べました、


今回はまず、過剰な回旋負荷から述べます。

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右回旋するさい、左側(対側)の大腿筋膜張筋が硬く、腰部の固定性が悪いと、股関節ではなく腰椎での過剰な回旋運動が生じます。

仮に腰部の回旋運動が起きても腹斜筋の活動が主であれば良いですが、臨床的に腰痛の人の運動パターンでは背部筋優位で腰椎の回旋が生じます。結果、背部筋への日常的な負荷により筋筋膜性腰痛が生じます。



次に過剰な伸展負荷について

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股関節の前面筋(腸腰筋・大腿直筋・大腿筋膜張筋)が硬く、腰部の固定性が悪いと、前屈からの復位動作で、股関節ではなく腰椎での過剰な伸展運動が生じます。


良好な動作では、腰部が固定され、大殿筋内側部での股関節伸展で、前屈からの復位動作になります。

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しかし、臨床的に腰痛の人の動作は、背筋優位で、腰椎の伸展作用を主とした、前屈からの復位動作となります。結果、背筋への日常的な負荷により筋筋膜性腰痛が生じます。

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伸展負荷または伸展+回旋負荷にて椎間関節性腰痛も生じる可能性が高まり

また脊柱管に器質的な狭窄変化があれば、神経根症状(下肢痛)、馬尾症状(間欠性跛行)が生じやすくなります。


このように、股関節ではなく腰椎主体の動きを、日常的に繰り返すことでが様々な腰痛に繋がります。



患者さんの服装などで、動作異常を見抜きにくい場合は、前屈・回旋・伸展などの動作を、骨盤の動きを触診しながら評価します

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骨盤の動きが乏しいと、腰椎主体での悪い動作

骨盤の動きがしっかりあれば、股関節主体での良好な動作

となるため、目視よりも正確に評価できます。


悪い動作の場合、

・股関節の硬さ

・腰部(体幹)の固定性低下

が原因であることが多いです。その場合は、さらに股関節の硬さと腰部(体幹)固定機能を細かく評価していく必要があります。これについては、今後、掲載していきます。


また臨床的には股関節の柔軟性もあり、体幹機能も悪くないのに、動作異常がみられる人もいます。

その場合は、運動パターン異常(モーターコントロール不良)であるため、良い運動パターンを学習してもらう必要があります。

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修正エクササイズは上記のようなもの以外でも、

腰部(体幹)を固定して、股関節で動くというポイントだけ抑えていれば、患者さんの日常生活で必要な動きや環境に合わせて、工夫しても良いと思います。

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