膝関節 第11回 《異常アライメント 脛骨外捻・内反》
脛骨の骨アライメント異常について話します。
Knee inが下腿の外旋に関与し、膝蓋化脂肪体の硬化や鵞足炎に繋がっていることは、以前のnoteでお話しました。
Knee inに関与してくる脛骨の骨アライメント異常は
①脛骨の外捻
②脛骨の内反(内弯)
の二つです。
まずは脛骨の外捻から
骨アライメントにおいて、膝蓋骨より足部が外側に変位しているため、必然的にKnee inしやすいです。
Knee inの運動検査として、
立位での膝屈伸動作で第1趾より内側に膝蓋骨がはいると、Knee inしている異常運動パターンになります。
次に脛骨の内反について
少し理解が難しいかもしれませんが、脛骨が内反していると、荷重位では距骨下関節が代償的に外反し、足部が回内します。
足部が回内することにより、下方からの運動連鎖にてKnee inします。
脛骨の異常アライメントは器質的な変化のため、Knee inの修正は難しくなりますが、以下のように運動指導するとKnee inを幾分か軽減できます。
器質的な変化に対しては、うまく付き合っていく方法を患者さんと一緒に探していくことが大事です。
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