実家にいた頃のおみやげ習慣
※現在、実家にいて手書きモーニングノートが手元にないため、今週はモーニングノートをお休みします(一応お知らせ)
久しぶりに一週間近く、実家にいる。
ああ、こんな感じだったなあと、独身時代のことを感覚的にあれこれ思い出しているところ。その中でも、今回はおみやげの話を。
今ではもうさほど思わなくなったけど、結婚した当初、夫の帰りに妙な寂しさを覚えていた。
それは夫がめったにおみやげを買って帰ってこない、という事実だ。
「あれ、今日は何もないの?」「またないの?」「あら、これはずっとない感じ?」……もちろん口に出して夫には言わなかったし、心の中でもそこまで明確ではなかったけど、実はそんなことをうっすらと感じていました。
というのも、うちの父親はよくおみやげを買ってきてくれたからだ。
しかも、なぜかいつも「家族の人数×2」こを買ってきてくれた。父のおみやげがある時は少し夜遅く、あるいは翌朝に何かしらスィーツを2個食べられることになる。
具体的には……特に多かったのがシュークリームだ。
これも確か、ご丁寧に2種類のシュークリームを一つずつとか、シュークリームとケーキを一つずつだったりとかした。
そのおみやげに小躍りしていたのは、実は大の甘党である私だけだったかもしれないけれど。母なんかはよく「もうシュークリームはいいわ、飽きた」と言っていたし。弟たちはどうだったんだろう?
もちろん、いつもケーキ屋さんなんて贅沢なことはなく、家の近くにコンビニができてからは(片田舎なので、ずいぶんと長いこと徒歩圏内にコンビニはなかった)コンビニスィーツ(これも高級品に入る気がするけど)やプリンやヨーグルト、アイス、パンなど。
他に思い出せるのは……551の豚まんやみたらし団子(どちらも父が利用する駅構内にお店があった)かなあ。茶団子やおはぎなんていう和菓子も多かった気がする。
でも、こうやって羅列すると、わりとお値段の張るものが多いので、そう頻繁ではなかったのかなあ。あくまで結婚後と比べると、頻度が高かっただけ?
たとえそうだとしても、ずいぶんと(特に甘党の私にとって)美味しいものを食べさせてもらっていたんだな、贅沢だったなあとしみじみ思う。
今回も私と娘が実家に寄らせてもらってから、アイスとパンを仕事帰りに買ってきてくれた(余談だけど、いちごのしろくまアイスがどストライクで美味しかった!)。
父はそうやってちょこちょこ買い物をするのが好きなんだろう。そして、きっと家族の喜ぶ顔を見るのも。
残念ながら(というのもなんだけど)、夫にはこの習慣がなかった。
ああ、あのおみやげ習慣は普通ではなかった、いい意味で異常だったんだなあと後になって知る。
夫がおみやげとして買ってきてくれるのは決まってケーキだ(私が好きだから。それもうれしい)。私が突然怒り出したり、本音を伝えたりした直後、微妙に気まずい時に。
だから、本当に年に2回あるかないかくらい(気まずい時に必ずではないので、その中でもたまーに)。
しかし、だからといって、夫に「もっとおみやげ買ってきてよー」とは決して思わない。買ってきてくれるのはもちろんうれしいけど、私が望んでいるのは別におみやげの習慣がこれからも続いていくことじゃない。
ただ、あの頃が懐かしいなあとつい振り返ってしまう。そして今、懐かしさの真っ只中にもう一度いることができて幸せだなあと感じる。
そのこと自体がもう幸せだ。
我が家にはおみやげの習慣はないということで、娘は私と同じ懐かしさを感じることはない。だけど、これから娘には娘の「懐かしいなあ」「幸せだなあ」と感じられる何かをたくさん積み重ねていけたらいいねと思う。
お読みくださってありがとうございます!