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【動画】弁理士が教える「医療機器と特許」


貴重な「発見」を権利化するために

私たち(HealthTechHub中四国)の記事やイベントでは、たびたび
「医療機器開発は出口(上市やマネタイズ)が遠い」
「開発費だけでなく宣伝広告費などの費用も大きい」
とお伝えしています。
医療機器開発を支援する拠点として、新規参入される方を増やしたいという気持ちは凄くあります。
ですが、「苦言は薬なり 甘言は病なり」という言葉もあり、真実をはぐらかしたり曲解を招くことを避ける意味もこめて、厳しめの内容をお話してきております。

一方で、医療機器の市場は国内外で拡大を続けており、投資に対して十分なリターンや将来的な発展が期待されるマーケットです。
ですので、より価値がある製品開発に向けて、各国の企業や大学が研究を進めているところでもあります。

そのため、市場価値が高いことが見込まれる、あるいは医療現場に対して革新をもたらせそうなアイデアやニーズは大変貴重で、世界から狙われているといっても過言ではありません。
そのようなアイデアを見つけることができた場合は、他社参入を正当に防衛し、自社の利益を守れるようにしておくこと、つまり「特許化」が重要になります。

医療業界のジレンマ

医療機器開発の競争が高まるにつれ、独自性や優位性を担保するために「特許」というのは切り離せない要素の一つと言えます。
ですが、医療者はあまり特許を意識してこなかったように思います。この理由がいくつかあります。これを医療業界のジレンマとして紹介します。

ジレンマ①:幅広い人によりよい医療を届ける「使命」

医療は差別区別なく、よりよい治療を提供しなければなりません。
この思想は、特許に関する関連法規でも明記されており
「人間を手術、治療又は診断する方法の発明」
は特許になりえません(特許法第29条第1項)
このため、従来、医療者は特許を意識することなく仕事をしてきたことから、特許に対する意識がまだ十分に養生されていないと思われます。

ジレンマ②:学会や論文での成果報告が当たり前の業界

医療機器開発のきっかけとなるアイデアやニーズは、病院やクリニックなどの臨床現場の中にあります。
そして、それを発見するのは多くの場合が医師です。
医師は「医療の専門家」であると同時に、「研究者」でもあります。
このため、新たな発見を学会発表や論文として広く発表します。
こうなると「公知の事実」となり特許にすることが少し難しくなります。

本セミナーの概要

このように、医療機器開発における特許戦略を考える上では、他の産業との違いがある「医療」の特性を押さえつつ、特許取得に向けた仕組みや基礎的な知識を習得しておく必要があります。

HealthTechHub中四国では、当拠点の専門家人材としても活躍いただいております、医療系分野を中心に弁理士として活躍されている坂本 剛志氏をお招きし、2024年2月5日にオンラインセミナーを開催いたしました。
上記の医療業界の特許に対するジレンマの詳細な解説だけでなく、その対処法や特許申請に関するコツや技術についてお話いただきました。

その様子を動画にいたしましたので、ご覧いただければと思います。

動画概要(Chapter別)

Chapter1:特許や発明の概要と医療における特許について
Chapter2:医療機器と特許について(具体例含む)
Chapter3:医療従事者の特許取得について

全体公開部分:Chapter1

HTH中四国会員限定:Chapter2以降

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