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働らく女性こそ、サウナがおすすめ!!

 こんにちは。理学療法士兼ピラティスインストラクター勉強中のCocomiです。 都内の総合病院で勤務していましたが、今は予防医療とウィメンズヘルスの重要性を感じ、ピラティスを通して「女性の健康・予防、快適な日常」を届けられたらと活動しています。

 以前、女性の間で岩盤浴ブームがあり、私も大学生の時からよく近所のスパで身体を癒していました。もちろん社会人になった後も、仕事頑張ったなーっと思った週の休日は足を運び、1時間くらい温かい岩盤の上でゴロゴロし、たまにストレッチをしつつ、ゆったりと時間を過ごしていました。

 しかし、岩盤浴は低温のため割と時間がかかるし、私が冷え性だからか、なかなか汗をかくほど温まらず、岩盤の上でやや悶々としていました。しかも、社会人時代の私は「時は金なり」のような、無駄な時間は過ごしたくないタイプであったため、岩盤浴はリラックス出来て好きだったけど、時間とのコスパがあんまり良くないなーっと感じていました。

 だからと言って、息苦しい高温サウナは苦手で、その後に水風呂に入るなんて罰ゲームだと思っていました。

 そしてここ1〜2年、結婚し主人が大のサウナ好きで、よく近所の銭湯や温泉巡りをしていました。サウナも長風呂も苦手な私は、早めに出て念入りに化粧水を塗ったり、入浴後のゆったり時間を楽しむ休日を過ごしていました。しかし、せっかくなら一緒に楽しめるようになりたいと、サウナの良さについて勉強しようと「医者が教えるサウナの教科書」を読み、納得。著者が医師であるため、理学療法士の私的には内容も理解しやすい本でした。


 現代の働く女性、子育てや家事をする女性には、岩盤浴よりサウナの方がいい!!と、感じたため是非お伝えしたいと思います。

<結論>

・サウナは身体疲労の他に、脳疲労に抜群の効果がある。瞑想やマインドフルネスと同じ効果を持つ。                      
・サウナ→水風呂→外気浴をセットにすることで「ととのう」。3〜4セットがおすすめ。
・サウナの効果は8つ。①脳疲労が取れる②決断力と集中力UP③アイデアやひらめき力がUP④感情的にならなくなる⑤睡眠の質向上⑥感覚が敏感になる⑦肩こり、腰痛、眼精疲労が和らぐ⑧美肌、ダイエット効果あり。
・妊活中の方必見。サウナ後1週間に精子は約2/3程度に減少するが、5週間後には正常に戻る。パートナーがサウナ好きの方は、入るタイミングを気をつけたほうが良さそう。

<サウナは脳疲労に効果的>

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 私たちは常に何かを考えています。仕事中やスーパーで買い物をしている時、私たちは常に脳を動かし生活しています。しかし、お昼休憩中や、ソファでくつろいでいる時間でさえ、明日の会議のことや、お風呂は何時に沸かそうかなど、身体は休憩中でも脳は常にONの状態なんです。スマホに例えると、裏で余計なアプリが動いていて、知らないうちに電力が消耗しているようなイメージ。そのため、自分ではぼーっとしているつもりでも、実は7〜8割のエネルギーを消費してしまっているんです。ですから、一旦脳を空っぽ(脳をOFF)にすることで仕事効率が上がると言われており、近年「瞑想」「マインドフルネス」が流行り、脳や精神のコンディショニングの重要性が浸透してきました。でも、この瞑想やマインドフルネスには少しコツが入ります。しかし、サウナでは自動的にこのコンディショニングをしてくれるというのが注目すべきところ。それが、いわゆる「ととのう」ということです。

 この「ととのう」こそが、脳をOFFし脳疲労を軽減させます。

<なぜサウナでととのうのか>

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 簡単に説明すると、サウナは「非日常的な危険な環境」だからです。サウナに入ると100度近いため、熱くて色々なことを考える余裕がありません。そのため、サウナの環境に適応しようと集中し、余計なことを考えなくなります。

 次に水風呂です。熱い身体が今度は冷たい冷水につけられて、身体は再び生命の危機を感じます。そして、同じく身体は環境に適応しようと集中します。

 さらにポイントは、外気浴を行うことで、やっと生命の危機を脱したと感じた身体は、ここで「ととのって」いきます。エネルギーの浪費が止まり軽くなった脳が動きはじめ、血流が増加した肉体も軽やかです。腰痛や肩こりも和らぎます。

 このサウナ→水風呂→外気浴のセットは崩してはいけません。なぜかというと、自律神経が関係しており、サウナ(交感神経)→水風呂(交感神経)→外気浴(副交感神経)と、このセットがあるからこそ意識は清明だけど、とてもリラックスしている「ととのい」に繋がっているからです。ですから、セットの途中で好きなことをするのはOKです。おすすめは3〜4セット行うこと。

 簡単にまとめると、身体に目まぐるしい変化を起こすことで「ととのう」ということです。ちなみに、ととのいタイムは水風呂から出た2〜3分しかないため意外とスピード勝負であることは驚きです。

<サウナの効果は8つ>

 サウナの効果は8つあります。

①脳疲労が取れる ②決断力と集中力UP  ③アイデアやひらめき力がUP  ④感情的にならなくなる ⑤睡眠の質向上 ⑥感覚が敏感になる ⑦肩こり、腰痛、眼精疲労が和らぐ ⑧美肌、ダイエット効果がある。

 今回は、女性に特に嬉しい効果を取り上げて説明して行きますね。      ①脳疲労については上記記載しています。

#感情的にならなくなる

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 思わず感情的になってしまい、パートナーに嫌味を言ってしまったり、子供に向かって暴言を吐いてしまったりと、後悔した経験は誰しもあるのではないでしょうか。相手も傷つけてしまうし、自分も嫌悪感で仕事や家事の効率は下がってしまいます。実は、サウナに入るとこの感情をコントロールしやすくなるというメリットがあります。これは自律神経が整うことに関係しています。自立神経には、車に例えるとアクセルの役割をする交感神経と、ブレーキの役割をする副交感神経があります。多忙な方は、ストレスでアクセルの交感神経が優位な状態です。しかし、サウナに入ることで自律神経が刺激されるため、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行われるようになり、メンタルが安定しやすくなります。

#美肌

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 サウナで汗をかき、血流が促進され新陳代謝が良くなり、肌の調子が整います。熱刺激ででるHSP (ヒートショックプロテイン)という部質は、紫外線ダメージも修復すると言われており、シミ防止にも役立ちます。そのため、サウナ後のスキンケアも大切です。

また、サウナはデトックスに効くとよく言われていますが、医学的には間違いです。デトックス(解毒)ではなく、水分や電解質、皮脂などが出て清潔な身体になるということ。

#ダイエット効果

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 サウナに入ると甲状腺ホルモンが増えるので代謝が上がり、痩せやすい体質になります。近年ファスティング(断食)が流行っていますが、このファスティングで分泌されるのが先ほどの甲状腺ホルモンです。つまり、約1日かけて分泌させる甲状腺ホルモンをサウナでは30分程度で出すことができ、代謝のスイッチを切り替えて脂肪を燃焼させるようになるんです。しかし、注意しなくてはいけないのは、サウナ前やサウナ中に糖分を摂取してしまうと、甲状腺ホルモンが出なくなってしまいます。よくお風呂場にスポーツ飲料を持ち込んでいる方もいらっしゃいますが、ファスティング効果目的であればサウナ後にすることをおすすめします。

 むくみが取れる。むくみの原因は塩分の過剰摂取であり、身体の中にある水分バランスの崩れによって引き起こります。そのため、サウナで大量に汗をかくことで、すっきりとした身体になることができるのです。結婚式前など、即効性を求めたい方にはとってもおすすめ。

<サウナで精子は減少する?>

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 妊活中の女性にはぜひ読んで頂きたい記事です。今回は2つの研究結果を記載します。

 シドニー大学で行われた研究では、ドライサウナに20分入った場合の精子への影響を調べたところ、精子はサウナ後1週間で約2/3ほどに減少し、サウナ後5週間で正常に戻り、10週間後には正常よりも増加しました。精子の形態異常も一部観察されたが、サウナ6週間後で正常化したそうです。

 タイで行われた研究では、80〜90度のサウナに30分、2週間毎日入った場合、精子の移動速度の低下がサウナ直後に見られたが、1週間で正常化し、精子数、量、形態異常、貫通力には以上が見られませんでした。

 この2つの研究結果から、サウナの精子への影響はばまだはっきりしておらず、影響があったとしても、サウナに行くのをやめれば元に戻るということです。そのため、妊活中の方はタイミングの日の前にはサウナは避けた方がいいでしょう。

<まとめ>

 いかがでしたか?サウナに入りたくなるような効果がたくさんあったかと思います。ちなみに私は、この知識を得てからは水風呂に入るようになり、この3つのルーティンを行うようになりました。最初に水風呂に入ったときは本当に罰ゲームみたいな気持ちでしたが、その後の外気浴(外が寒いときは中に置いてある椅子に座る)でとてもリラックス出来るので、水風呂に入らないともったいないとまで、今では思います。最近は週1で韓国式サウナの汗蒸幕に通っているほどです。

 岩盤浴よりも時短で効果もばっちり感じられるので、ぜひ女性サウナーが増えて心身ともに健康的な方が増えたら嬉しいです。



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