なぜ東大をでてスピリチュアルの道に入ったのか⑤〜骨盤にどっぷり浸かった7年間〜
前回は、数ある怪しいスピリチュアル業界の中で、整体とSHASを選んだところまで書いています。
振り返ってみると、怪しかったな。
忘れていた、ネットワークビジネスのことも思い出せました。
さて、話は元に戻して、整体の方のことを振り返ってみたいと思います。
整体の方は、野口整体系で、女性の整体に強い、奥谷まゆみさんのところで学び、スタッフとして働いていました。
楽しかったです。
骨盤を中心にした、心と体の観察をして、その方に合わせたエクササイズを一緒に提案して、体を調整していく、という整体です。
奥谷まゆみさんを知ったきっかけは著書を読んだことでしたが、特に引っかかったのは、食事のことでした。
瞑想合宿での食事で体が良くなった
ヴィパッサナー瞑想に参加した時にベジタリアン食だったのですが、
朝は果物、昼だけ食事、夜はお茶だけ、という食事を10日間体験すると、体の中が浄化されて、とても体調が良くなりました。
それで、これはいいと思い、ベジタリアンになろうと思いました。
しかし、実際にやろうとすると、ランチもどこにも行けないし、家人とは食事が合わないしで、困っていた時に、奥谷まゆみさんの著書を読んだのです。
頭で食べたら骨盤が固くなる
著書の中には、マクロビなどをやっている人の骨盤は硬い、と書いてあって、そういう見方もあるのか!と思ったのが興味を持ったきっかけです。
体の声を聞いて食べる。
というのがとても重要だったのです。
整体というと、いい体に整える、というイメージが強いと思います。
骨盤矯正とか、という言葉が流行るくらいですから。
矯正という言葉には、正しい骨盤に無理やり戻す、という意味合いが含まれます。ポキポキならす整体は、これをやってますね。
力技で、“正しい”骨盤に戻しています。
そしてそうやって戻されても、すぐに戻ります。
むしろひどく戻ることも多いのです!
ということを教わりました。
不調を否定しない整体
あと特によかったのは、悪い気分を否定しない整体だったことです。
体のことや、スピリチャルのことを始めると、つい、いい体や心、精神状態を目指したくなるものです。
しかし、いい状態というのは、なんなんでしょうか?
いい状態に目が眩むと、悪い状態を否定します。
悪い状態は、必ずしも悪いわけではないからです。
野口晴哉氏は、風邪の効用という著書の中で、風邪の症状は、体がバランスを取ろうとして健康的な状態になろうとしているものだと言っています。
発熱するのは、免疫機能が働いている証拠です。
また、体の状態が悪くなることで、体を休める時間を取ることができるようになっています。
よくない体の状態を敵視するのではなく、変化の流れの中にあることを観ることができると、体が、自然にバランスの取れた状態に戻ろうとする働きがスムーズになります。
この体が自然とバランスを取り戻す働きを、体が整う=”整体”という言葉なのです。
体が変わると心が変わる
きらくかんで整体指導を行うのは、とても楽しかったのです。
体は、使い方を変えると、変わる。
体が変わると、心が変わる。
整体に深く関わることで、自分の体と心の向き合い方を学びました。
本当に、自分の体が変わると心が変わるので、面白かったのですが、ある時、ふと気づきます。心の奥底に残っているモヤモヤに。
そう、何かを忘れていたのです。
それは、“あるがまま”の自分を認める、ということでした。
これは、整体でも習っていたことなのですが、本当の意味で、あるがままの自分を認めるには、もう少し深く潜らないといけなかったのです。