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第3章⑤ 化学性診断(塩基類)

このnoteでは、土壌医検定の問いのテーマから内容整理や関連する内容をアウトプットしていきますのでご参考にしていただければと思います。

<注意点>
問題の選択肢や解答は掲載しません。
また、内容につきましても個人的なまとめのため、保証はできかねますので、ご了承ください。

今回の対象
第3章 作物生育と化学性診断、物理性診断、生物性診断

化学性診断はもう一息と思ったら、もう一山ありました。
文系の私では、頭が爆発しそう。。
農業はサイエンスである。まぁ、物理ではない分ましか・・・

問1
カリウムに関する記述の中で正しいものはどれか。次の中から一つ選びなさい。
問2
マグネシウムに関する記述の中で正しいものはどれか。次の中から一つ選びなさい。
問3
カルシウムに関する記述の中で間違っているものはどれか。次の中から一つ選びなさい。

新版 土壌医検定試験既出問題集より

(1)カリウム

カリウムは作物の組織体を構成するものではなく、生理作用に関係している。
・光合成能を向上
・ショ糖の転流を促進
・浸透圧の維持に関与

カリウムの特徴
・作物体内で移動しやすい
・欠乏した場合は下位の古い葉に現れやすい
・欠乏は生育ステージの後半(果実着果から肥大期)に現れやすい

作物での要求度の特徴
・果菜類、イモ類、マメ類は要求度が高い
・葉菜類は要求度が低い
このような特徴はあるものの、必要量は20~50mg/100gとさほど多くない。
過剰施肥ではブロッコリーでは、ベト病(花蕾黒変症)にかかりやすくなる。

(2)マグネシウム

マグネシウムは葉緑素の構成元素である。

マグネシウムの特徴
・葉と果実に多く含まれる
・作物生育の中期から後期にかけて欠乏が発生しやすい
・同じ塩基類のカリウムやカルシウムと拮抗関係にあり、マグネシウムが多いとカリウムやカルシウムの吸収が抑制される。

作物での要求度の特徴
・大豆などの油脂作物やトマト、キュウリ、メロンなどの果菜類、ブドウなどの果樹の要求度が高い
・作物の生育が進む過程で葉から果実に移動するので果実を収穫する作物でマグネシウム欠乏症が発生しやすい
・10mg/100g以下になるとマグネシウム欠乏症が発生しやすい

マグネシウム欠乏症発生の原因
・カリウム過剰施肥による塩基バランスの崩れ
・スイカ、ナスなどの過剰剪定
 ⇒葉から果実に移行するマグネシウムが減る
・土壌消毒
・接ぎ木栽培で台木の種類により発生

(3)カルシウム

作物に必要な必須元素としての働きとともに、土壌のpHを調整する働きがある。

カルシウムの特徴
・主に新しい根の先端部分から吸収される
・移動速度はカリウムやマグネシウムと比較してかなり遅い
・カルシウムが欠乏すると生育が盛んな部位で細胞が壊死する症状が現れる

カルシウム欠乏症発生の原因
・土壌の交換性カルシウムの含有量が少ない
・土壌水分含量が少ない
・EC値が高い(水分吸収の阻害)

カルシウム欠乏症の特徴
・節水栽培によるトマトの尻ぐされ病
・緑枯れ症
 キャベツ、レタス、ハクサイなど葉茎菜類で株の中心の若い葉が褐変壊死
・ビターピット
 リンゴで果実の尻の部分を中心に黒くへこんだ斑点状の症状

ちょっとお盆でさぼり気味でした。。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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