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#ヘラシーな先生たち Vol.2 井上豪希|「解釈を広げ、確度を高められる材料を提供したい」

healathy VILLAGEの運営するオンラインヘラシースクールの講師へお話を伺うマガジン「ヘラシーな先生たち(healathy teachers)」。

ヘラシースクールでは、毎日のホームルームと不定期の特別講義を行なっています。その内容は、栄養学から料理教室までさまざま。それぞれの分野で活躍する講師陣が、”healthy”を盛り上げます。

そんな講師陣の活動背景や講義内容を伺うこのマガジン。第2回目のゲストは、井上豪希さんです。

井上さんは、妻・桃子さんとともにおもてなしユニット“てとてと”として活動。healathyではライフスタイルの切り口から講義を担当するほか、料理教室を開催しています。

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ー はじめに、井上さんについて聞かせてください。オンラインヘラシースクールでは、どのような分野を教えていますか?

 主に、超少食ファスティングをどのようにして生活に取り組むのかを教えています。いわゆる、ライフスタイリングですね。1期につき2回ほど講義を行なっていますが、週末には卒業生も参加できる料理教室も開催しているので、皆さんとお話する機会が多いかもしれません。

ー 普段どのような活動をされているのですか?

 夫婦で日々の丁寧なくらしや思いを発信する“てとてと”というユニットを組んでいます。

活動は、食を切り口に、“てとてと”と“TETOTETO Inc.”、ふたつの軸に分けられていて。“てとてと”は、先ほどお話したライフスタイリング。ホームパーティーやアウトドアのイベント企画を行うほか、ウェディングのケータリングレシピの考案など、オフラインの場でどのように人々を巻き込めるかを考えています。

“TETOTETO Inc.”は、ブランディングプロダクション。ホームパーティーで繋がった方たちの課題をワクワクに変換して、ブランディングという切り口でプロダクトを作ったりします。

ホームパーティーと言っても、事業というよりは単純に僕たちが楽しくてやっている趣味。僕と桃ちゃん(妻)も一緒に食べることを前提に設計しているので、毎回楽しんでいます。

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▲桃子さん(左)とのツーショット

ー もともと食に関する仕事をしていたのですか?

 いえ、これまでは海事鑑定人という仕事をしていました。

ー 鑑定人……。はじめて聞きました。

 よく鑑定士と間違えられるのですが、鑑定士と鑑定人は少し違くて。

一言で説明するのは難しいけれど……僕の解釈では、鑑定人とは「モノコトを見晴らし、概観し、調査することで、本質を明文化する仕事」でしょうか。

鑑定人といっても海事鑑定人や損害鑑定人などたくさんの種類があって。鑑定士も、不動産鑑定士や骨董品鑑定士と、さまざまなので、興味を持った人がいたら、ぜひ調べてみてください。

珍しい職業ですが、実は江戸時代からあったんです。それを知ったのが、大学生の頃でした。

ー そうだったんですね。

 航海士を目指して海洋大学に入ったのですが、歴史の授業で、島国の日本は不平等な交易をしていたことを習ったんです。そこで、公正な取引が行われているのかを見る“鑑定人”の存在を知り「鑑定人かあ、かっこいいなあ」とぼんやりと感じていて……。

その後、激しい船酔いが原因で航海士への道を諦めなければならなくなり、あらためて進路を考え直したとき、歴史の授業をふと思い出して。思い切って就職しました。

ー そうして、鑑定人としてのキャリアがはじまったのですね。

 はい。さまざまなクライアントと接していける業務にやりがいを感じていましたが、転機が訪れました。

数年後、地元・大分を出て、東京で新規事業を任せられるようになり、人と会わない日々が始まったんです。もともといろいろな人と話せることにやりがいを感じていたため、元の事業に戻りたいと伝えたのですが、歴史ある会社のため簡単には通らず、退職を決意しました。

転職活動もしたのですが、何をやればいいのかわからず、半年ほど働かずに過ごしていましたね。

 そんなとき、当時付き合っていた桃ちゃんが、僕の作った料理を食べて「これはいろんな人に食べてもらったほうがいい。あなたの得意で人をもてなしたら?」と言ってくれたんです。その一言をきっかけに、僕が料理を、桃ちゃんが企画をしてホームパーティーをする活動が始まりました。

桃ちゃんのnoteにも詳しく綴られているのですが、ホームパーティーを高頻度でやっていたので「どうせなら、ライフスタイルを発信するユニットを作ってもいいね」と。そうして“てとてと”が誕生しました。

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 “てとてと”には「焦らずゆっくりと歩けばいい」という、少しぎこちない歩き方を表す擬音語と、みんなとの繋がりを表す「手と手と」、ふたつの意味合いがあります。

僕自身、父がシェフだったことから家にお店の味が出てくることが当たり前でしたし、自分も見様見真似で作っていたので、得意だと気づきもしていなかったんです。あのとき、桃ちゃんが背中を押してくれなかったら、“てとてと”は生まれませんでした。

“てとてと”の活動は、自分が何をしたいのかを知るきっかけにもなって。活動を進めていくなかで、誰かの悩みや課題を解決するサポートやコンサルティングをしたかったのだと気づけたんです。そこで、作り手のお手伝いをできる会社に転職し、共創プランナーとして、中小企業から大手企業の商品開発、企画に携わったのち、“てとてと”の活動を主軸に動いています。

ー では、healathyのオンラインヘラシースクールの講師をはじめたきっかけを教えてください。

 以前より交流のあった1期生の江上さくらちゃんに教えてもらったことがきっかけです。ちょうど、桃ちゃんがダイエットをしようと考えていたこともあり、3期生として夫婦でhealathyに参加しました。

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▲参加中のレシピ

自ら経験して思うのが、healathyはみんなが持ち合わせてきた知識を共有できる場所だということ。10日間で“型”を覚えたあとは生活にあわせてカスタマイズできますし、食生活を見直す機会にもなると思います。

ー 井上さんは、講義のほかにも料理教室を開催していますよね。どのように進めていきたいですか?

 はい。料理教室では、“パスタも肉も使わないミートソースパスタ”や、“自宅で作る添加物ゼロの世界のビーガンソース”をみんなで作っています。Zoomでつなげながら行うので、テンポを合わせて進められる。料理教室は、飲み会の延長のように進めたいです。「このあと一緒に食べるために作ろう!」と、わいわいできたら、と思います。

食べることは楽しいけれど、ときにはリスクにもなります。リスクを知ることで「同じみりんでも、添加物が少ないものを使おう」「食材を買うときは内容をしっかりみよう」と、食への意識が変わるはず。その上で「美味しいってこういうことなんだ」と伝わるような講義や料理教室を進めていきたいです。

 “先生”という立場で皆さんと接することが多いと思うのですが、僕は“少し詳しい人”のポジションで在れたらと考えています。鑑定人時代の分析スキルを活かして調味料でも製造元や添加物など詳しく調べて揃えているので「おすすめはこれだよ」と共有しあえる存在でいたい。「こうあるべき」と押し付けるのではなく、自分の解釈を広げ、確度を高められる材料を提供できたらと思っているので、気軽に参加してもらえたら嬉しいです。

◆井上豪希
1985年、大分県玖珠町生まれ。自ら狩猟した獲物を料理する「狩料家」として、また「食卓プランナー」として、ジビエワークショップやケータリング、シェアカフェ、オリジナルのレシピ開発、料理教室など様々な活動を行う傍ら、生産者や職人、作り手のブランディングや商品開発のお手伝いをする会社を経営。お腹を満たすだけじゃなく、心も満たす食卓を。
ほんの少しの心遣いと工夫を乗せたごはんで、みんなの毎日が幸せになることを願って。
instagram:https://www.instagram.com/atom5050/

(取材・執筆:高城つかさ @tonkotsumai

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