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#ヘラシーな人たち Vol.2 笑神さくら|「超少食ファスティングを文化にしたい」

超少食ファスティングという、食を“減らす”ことで“ヘルシー”な生活を送っている人々へお話を伺うマガジン「ヘラシーな人たち(healathy people)」。

第2回目のゲストは、昼間は“江上さくら”として広告会社で働き、夜はさまざまなコンテンツをプロデュースする場ヅクリエイター・笑神さくらさん

オンラインヘラシースクールの第1期生で、現在はコミュニティマネージャーを担当している笑神さんは「10代、20代に広がれば、もっといい世の中になる」と語ります。非日常ではなく日常、そして文化にしたいと考える笑神さんの超少食ファスティングの魅力とは。

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ー はじめに、超少食ファスティングを知ったきっかけを教えてください。

healathy代表の市橋正太郎さんがFacebookで第1期生を募集していた投稿を見て、連絡したのがきっかけです。

そもそも市橋さんと知り合ったのは大学3年生の頃。昨年運営したイベント『6curry縁日』で再会するまでは連絡を取っておらず、Facebookで繋がっていただけでした。

当時は就活中だったのもあり、とにかく前のめり(笑)。出会った方々にFacebookで挨拶をしていた自分と、SNSの力には感謝しかありません。

それと、市橋さんの「超少食ファスティングに興味ある人いませんか?」という投稿を見る直前に、たまたまつけたテレビに市橋さんがうつっていて、親近感が湧いたのも大きいです。最近元気かなあ、と考えていたのもあって、久しぶりにお話をしたいと「興味があります!」とコメント。そうして、今に至ります。

実は私、これまでダイエットというものをしたことがなかったんです。体型にコンプレックスを抱えてはいたのですが「会食があるから仕方ない!」「食べることが生き甲斐だから食べても大丈夫!」と言い訳をすることでメンタルを保っていた。リモートワークで業務時間が短縮されたおかげで、自分と向き合おう余裕が生まれたタイミングでもあって。こう考えると、いろんな偶然が重なっているなあ、と。

市橋さんの「ゆるいファスティング」といった書き方に「これなら私もできそう」と思えました。食事を一切しない内容だったら、きっと非日常というか、私には合わないな、と思ってしまっていたかもしれません。

カフェむすび_02

▲まるっとデリバリーコース(カフェむすび)のメニュー

ー はじめてから大変だったことはありますか?

日頃から交友関係が広いこと、会食や飲み会があることから、日頃より人に合わせて食事の時間や量、お酒を飲むかどうかを決めていたので、自分のペースを作ることが大変でした。好転反応か、毎日とにかく眠かったのも印象に残っています。

第1期生の期間は7日間(第4期から10日間に延長)。オンラインヘラシースクールのほかにも習慣を作らないとずっと食べることについて考えてしまいそうだな、と、みんなと集合して運動するリモートヘルスクラブも同じタイミングで始めて。習慣化について考えた1週間になりました。

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▲卒業後、自炊したご飯を家族と

ー オンラインヘラシースクールを終えて、何か変化はありましたか?

食生活にこだわり始めてから、我が家がしっかり食べるものに気を遣っているのが分かるようになりました。冷蔵庫を見ながら「ノンホモ牛乳なのか」とか「そういえば食卓にマーガリンが出たことがないなあ」とか考えて……。身体にいいものを取ってきたんだな、と。

もともと私も、社会人になった頃から、経済を回す社会の一員として「何にお金を使うのか」を考えてはいたんです。例えば、食事であってもコンビニで顔が見えず、どういう人が作っているのか、何が入っているかわからないものを買うなら、なるべく顔が見える人のご飯を食べたり、自分で作って安心できるものをお弁当にしたりしよう、と。ダイエットの経験がないとはいえ、週末は自炊をして、夜に外食するときは昼はお弁当にして……と、意識はしていましたね。

超少食ファスティングをはじめてから、より食材に気をつかうようになって。身体に良い食材を取り寄せたり、無添加の調味料を揃えてみたり、自分なりに改造計画を実行しています。家族も「食卓が豊かになって嬉しい」と言ってくれるようになりました。

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基本的に植物性の食事をしているのですが、毎日のようにお肉を食べていたときよりも、たまに美味しいお肉を食べたほうが感動できるし、ごま一粒にも感謝の気持ちが湧く。生活がより豊かになった気がします。

ー 現在はコミュニティマネージャーとして参加している笑神さん。コミュニティならではの魅力はなんだと思いますか?

一言で表すなら「並走感」でしょうか。私自身、1ヶ月以上続いているのは、healathyの仲間がいるからだと思っています。

また、みんなが良いと思うものをシェアできる環境であるのもコミュニティだからこそ。食という文化から派生して、ライフスタイルにも興味を持つようになったのですが、自分が良いと思う文化や姿勢はもちろん、共通の価値観を持った仲間の良いと思うものを知れるのは、ありがたいです。

それに、誰とでも簡単に繋がれてしまう時代性もあると思いますが「不特定多数に見せたい」という欲求より、閉鎖的なコミュニティの方が居心地がいいというのを、healathyで実感しました。

全粒粉からパンを作ったり、牛乳からチーズを作ったり、小さな手間をかけることが豊かな暮らしに繋がる。きっと、今までならそれをinstagramのストーリーズにあげていたけれど、不特定多数ではなく、興味を持つ領域が似ている人にシェアすることで、満足度が上がることにも気づけましたね。

ー 最後に、笑神さんの思う「ヘラシーな生活」を教えてください。

「減らすことでヘルシーになる」。これは交友関係もそうだと思っていて。私自身、ここ数年でそれまで「広く浅く」だった交友関係がだんだんと「狭く深く」になっていったんです。思えば、私のヘラシーな生活はそのときから始まったのかもしれません。

時間は有限で、一度に100人を相手にしたら一人あたり数分しか使えないけれど、大切な人に向き合おうと思ってから、一人ひとりに長く時間が取れるようになって。そのおかげで人との距離もさらに縮まったと思うし、ヘラシーな生活によって、私はどういう人間で、どういう人やモノが好きか、感覚として研ぎ澄まされていくようになりました。

もともとは「減らす」という言葉にマイナスなイメージを持っていたんです。交友関係を減らすことで、私の良さが減っているんじゃないか、と考えることもあって……。でも「healathy」という概念が生まれたおかげで、マイナスなことばかりじゃないと気づけました。

移動ができないという制限も、ヘラシーな生活を加速化させてくれた気がします。交友関係だけでなく、食べるものも、本当に好きなものだけになっていく。

今、私は25歳。これからを作っていく私たちの世代に「減らすことでヘルシーになる」文化について知ってもらえたら、世の中が少し良くなるんじゃないか、と思います。

◆笑神さくら
場ヅクリエイター/コミュニティマネージャー。1994年生まれ、女子美術大学出身。昼は虎ノ門の広告会社でプロデュース、夜は笑神さくらとしてイベント『絶滅体験レストラン』や『6curry縁日』を制作。日々クリエイティブの魅力を発信しつなげている。「食」を軸に活動中。今日も、いただきます。
Facebook:https://m.facebook.com/sakura.egami

(取材・執筆:高城つかさ @tonkotsumai





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