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#ヘラシーな先生たち Vol.4 吉岡和彦|「豊かな土の力で育った野菜の魅力を伝えていきたい」

healathy VILLAGEの運営するオンラインヘラシースクールの講師へお話を伺うマガジン「ヘラシーな先生たち(healathy teachers)」。

ヘラシースクールでは、毎日のホームルームと不定期の特別講義を行なっています。その内容は、栄養学から料理教室までさまざま。それぞれの分野で活躍する講師陣が、”healthy”を盛り上げます。

そんな講師陣の活動背景や講義内容を伺うこのマガジン。第4回目のゲストは、吉岡和彦さんです。

自然栽培とオーガニックの野菜を販売している吉岡さん。講師として参加するまでの経緯や、無農薬野菜の魅力についてお伺いしました。

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ー はじめに、healathyに講師として参加したきっかけを教えてください。

 私は他の先生よりも遅く、6期生から講師として参加することになりました。healathyの発起人・市橋正太郎さんとも、共通の知人を介して、つい一ヶ月ほど前に知り合ったばかりなんです。

普段は、千葉県で農業生産法人「バグラスファーマーズ」で野菜とお米を販売しているのですが、オンラインでマルシェをやりたいと考えていた市橋さんから声をかけていただき、そのご縁からhealathyへ講師としての参加が決まりました。

講義では、土がどのように作られているかといった話や、微生物の働きの話をしています。

僕が育てている野菜は、草や葉っぱを発酵させて堆肥にする、昔ながらのやり方をしている農家さんのもの。無農薬なので、身体にも優しいんですよ。講義では、そんな野菜を活用したオススメのレシピも紹介しています。

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▲野菜を美味しく食べられるメニューを提案

ー もともと、農業を仕事にされているのですね。

 はい。それまでは証券会社に20年ほど務めていたのですが、38歳のときに退社し、今の仕事をはじめました。

今でこそ無農薬野菜にこだわっていますが、健康とは程遠い毎日を送っていたんです。

地元・大阪で父がふぐ料理屋を営んでいることもあり、昔から食べることが大好き。証券会社時代は、東京のレストランのなかでも有名なところはほとんど行ったと言えるくらい会食続きの毎日を送っていて、一番多いときは体重95キロほどまでありました。体がだるくて、背中が痛いのが“当たり前”な日々を送っていたんです。

 そんなある日、知人から薦められて滋賀県で玄米のおにぎりを食べました。玄米に山椒やチリメンジャコなど乾物を混ぜた、シンプルなおにぎりだったのですが、これまでの“美味しい”といったレベルを超えていたんです。表現が難しいのですが、栄養が身体にがつんと入ってくるような感覚があって。

今振り返ると、当時はミネラルが不足していたのだと思います。玄米はミネラルが含まれているし、それが響いたのかもしれないですね。これまで毎晩のように有名なレストランを回っていたのにもかかわらず、本当の“美味しい”に出会えたような気がしました。

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 それから、会社にもお弁当を持っていくようになり、会食のとき以外は玄米や新鮮な野菜を好んで食べるようになって。続けていくうちに、自然と農家さんたちと知り合いになりました。

すると、だんだんと、足首や顔の浮腫みも取れてきて。体重も減り、靴もズボンもぶかぶか。計画的にやっていたわけではないけれど、日常的に取り入れるようになったら、いつの間にか痩せて「食べ物でこんなに変わるんだ」と驚きましたね。

ー 自分自身でも、食生活を変えることの大切さに気づいたんですね。

 はい。ただ、スーパーにもほとんど無農薬の野菜は置いていなかったんです。「買いたくてもほしいときに手に入れられないなあ。どうしよう」と考えていたタイミングで、息子が生まれて、「子供には無農薬で身体にいいものを食べてもらいたい」という気持ちが強くなり……。でも、選択肢が少ない日本では手に入れにくい。それならば、自分で作ろうと思ったんです。

今でこそオーガニックコーナーが増えてきたけれど、やっぱり値段は高いですよね。それに、売り場の人が食べているかというと、おそらくそうではない。無農薬野菜の魅力を熟知していて、好んで食べている人が売った方が実体験として伝えられるし、良さもわかるのではないか、と思います。

私が仕入れているのは、自分が食べて美味しいと思った野菜たち。ここ数年は、青山のファーマーズマーケットに毎週出て自分の体験を伝えてきました。今はなかなか難しいかもしれないですが、新鮮な野菜を美味しく食べられる方法を伝えることができて、かつ直接感想を聞けるようなオーガニック専門の売り場を復活させたいと思っています。

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バグラスファーマーズの野菜

 プロの料理人は、自然に育った野菜の味を調味料で引き出しますが、プロが作り出す味を、いい野菜は素材そのものが持っています。素材が持っている味があるからこそ、シンプルな味付けでも大丈夫。いい土地で育った野菜はオリゴ糖が多いから甘くて、えぐみが少ないので、調味料を入れすぎてしまったとしてもそう感じさせないんです。

なので、あんまり難しく考えずに、調味料も科学的なものではないものを揃えて、あとは自分の発想で組み合わせていってほしいと思います。

ー healathyでは、添加物をなるべく取らずに、新鮮な野菜を採ろうとされています。吉岡さんにとって、healathyはどのようなコミュニティだと感じますか?

 玄米菜食は、もちろん素敵だと思います。私自身が良さを体感しているし、いいことづくしだな、と。

すぐに結果が出るかはわからないけれど、三ヶ月から半年以上続けると急激に変化していくはず。僕の場合は、年に一度40度の高熱が出るようになりました。きっと、発熱してデトックスしていたんじゃないかな。それまで会食や不健康な食事をしてきたからこそ、身体がデトックスしたくなるのだと思います。ここ最近でやっと落ち着いてきたので、身体がしっかり適応されたのではないでしょうか。

僕のように、確実に体質が変わっていきますし、美味しく続けられる選択肢を広げたいです。

ー これから、どういうことを講義で伝えたいのか、教えてください。

 無農薬で野菜を育てるのは、とても大変なことです。生産者も模索していますし、完璧かと聞かれたらそうでもなく、失敗の繰り返し。それでも負けずに「お客様にいい野菜を食べてもらいたい」という一心で続けている人の野菜は素敵だと、胸を張って言えます。

きっと、本来の旨味を知ったら、これまで野菜が苦手だった人も変わるはず。食べ物は、身体と心に影響を与えるので、豊かな土の力で育った野菜の魅力を伝えられたらと思います。でも、美味しくないと続けられない。だからこそ、美味しく食べられるやり方を提供しながら、一緒に続けていきたいです。

◆吉岡和彦
前職の証券会社勤務時には、接待の会食で体重は100kg近くまで増えてしまい体調も優れなかった毎日。そのような時に侍が食べていたという玄米とクルミ、山椒など昔ながらの10数種類の乾物で作ったおにぎりのあまりの美味しさに衝撃を受け、その後は昔ながらの土作りをしている全国の農家さんと次々にご縁をいただく。彼らの野菜、米を好んで食べるようになり、自ら、また多くの方に彼らの素晴らしい食材を届けるために農業生産法人を設立、起業。

(取材・執筆:高城つかさ @tonkotsumai



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