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ベルギー卓球修行・リスタート

そんなこんなで、今年の夏以降、ベルギー含む欧州では国民の過半数以上がワクチン2回目接種を打ち終わり、ロックダウンは解かれ、ノーマルな生活が戻ってきました。

去年は勇んでこのブログで卓球奮闘記を始めたものの、すぐに第2波がベルギーにも訪れ、クラブ活動はおろか長い長いロックダウンに入ってしまったので、すぐさま休止に追いやられました(今年もそうならないといいのですが;)

とにかくこの9月からベルギーでは新学期が始まり、我がクラブ「Logis Aurderghem」も再始動し、新シーズンが始まりました。年会費を払って、クラブ同士の選手権への参加を希望すれば、自分の競技ランクに応じて、4、5人のチームに所属し、ブリュッセル内の他のクラブとホーム&アウェイ形式で勝ち星を競い合います。試合は概ね毎週末あり、ダブルス無しのシングルスを総当たりで行って勝敗を決めます。

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             (試合中の筆者)

かくいう自分は「D2」ランク。初級者以上ちょい中級者といったところでしょうか。新しいチームでは、自分を入れてD2が二人と、その下のランクであるD4が3人ということで、負けられないポジションにいます。

その一方で、自分たちのチームは、「Division 4」いわゆる4部リーグにいるのですが、他のクラブは総じてそこまで強くありません。Dランク以下のプレイヤーが多いのです。というかうちのクラブは所帯も大きいので、平均が高くなり、3部レベルなのに4部でプレーせざるを得ません。そんなわけで、おそらく4部リーグはおそらく楽勝で勝ってしまうと思われます。

この点が問題といえば問題で、下位の部でプレーするのは、世田谷だろうが横浜だろうが、どこでも歯応えは無いのはわかってもらえると思います。勝った・負けたの鍔迫り合いをしたければ、大きいクラブにいる以上、自分のランクを上げにいかなければ上のチームに入れてもらえません。ただし、下位ランクの選手にいくら勝っても自分のランクを上げる獲得ポイントは微々たるものだそうなので、ランクをあげたければ上位の選手を打ち負かすしかありません。しかし、下位リーグでたとえ全勝してもランクを上げるのは難しいのが実情で、一連のリーグ戦に加えて、個人でオープン戦に出て上位プレーヤーと対決する必要があります。

まぁ自分のレベルを上げるためには、似たようなレベル同士で戦いあってもダメというのは当たり前っちゃ当たり前ですが、ランキングシステムがあるおかげでより明示的になっています。この点、個人で都内のオープン戦に出て、予選ないしはトーナメントで格上と当たり、ワンチャン勝つみたいな機会は少ないです(ただ勝ったところで、東京ではランク制度もなければ、獲得ポイントもないので、周りの「おお」という尊敬とドヤ顔ぐらいしか得られませんが)。

少し不満は言いましたが、それでも総じてここの実力に応じた共通のランクシステムがあるというのは、フェアであり、わかりやすく、オーガナイズもしやすいと思います。重要なのは、初心者・アマチュアにもランクが与えられるところです。ここがプロだけでなくアマチュアプレーヤーもそれぞれの身の丈に応じてガチで取り組める素晴らしさだと思います。

チームメイトからは、ベルギーの10倍の人口で、明らかに卓球人口も実力も上な日本なのに、こうした制度が無いのは不思議と言われます。ベルギーでは試合の申し込みや自分のポイント確認のためのマイページなど、すべてスマホのアプリでできちゃいます(何度も言いますが、都内の某@江オープンの参加方法は印刷した申込書の郵送でした)。

アマチュアが、少なくとも卓球に関して、真剣に取り組めるための各種制度やインフラがなぜ日本では全然整備されていないのか?スポーツに対する考え方、そもそも現役世代は残業で余暇の時間などない、結局リタイアした一部の愛好家高齢者ぐらいしか地域の連盟に携われない、よってアナログ運営のまま、などなど色々要因はありそうです。

でも、こっちにはアマチュアだけど現役バリバリの30、40代で週3、4で練習する、日本ではキチガイと言われかねないガチな大人がたくさんいます。

人生で何を大切にするのか、好きなことに熱中できるような社会なのか。僕は日本の方が「諦めている」と思います。というかみんな必死で余裕なんか無いのでしょうか。

そんなこんなですが、とりあえず今シーズンは、チームの全勝はもちろん、個人ランクを上げるために頑張ります!

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