グジ G3 ゲイシャ

⭐⭐⭐

ゲイシャと名がつくが、あのとんでもなく高いゲイシャの味はエスメラルダ農園でしか生産できないとのこと。こちらもの相応の値段はするが、冷静に考えるとイルガチェフェ(ないしシダモ)の高級品と変わらない。味のほうも基本的には「モカっぽい」範疇に入る。イルガチェフェグジシダモ隣接領域なので、もともとこれらの名前を冠して売られていたコーヒーにもエチオピアゲイシャが入っていた、という所だろう(当のゲシャ地区はこれらの地域から若干離れているが)。

香りの耐久性を見るために、ハイローストあたりの中浅煎りと、フルシティローストあたり(2ハゼ直前の油が若干浮くあたり)の中深煎りの2種で試してみた。

中浅煎りではモカ香をぐっと濃縮したような味がする。フルーティという言い方では幅が広すぎるのでもう少し絞れば、発酵臭があるぶん赤ワインのような香りというのが自分の印象。味は焙煎度のわりに酸味が刺さない程度で、相応にボディがある。

中深煎りの場合、最初にモカ香がふっと香るが、あとは特徴の強くないクリーンカップなコーヒーという体である。

エチオピアの生豆にしてはハンドピックで捨てる部分が少ない(私はハンドピック一切なしでもいいと思う)ので、高品質な上にお買い得なモカという認識で買ってもよいと思った。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?