パプアニューギニア キンデン ピーベリー2016

⭐⭐⭐

これと同じ豆は実は以前に飲んだことがある。2016年産のキンデン地区のコーヒーは以前にメモを取っている。

この時の印象は、フローラルな香りが強く、アクセントにスパイシー/アーシーな香りが入り、味としてはクリーンだが香りと若干ミスマッチ、というものだった。ややクセはあるものの高評価だった。

今回は、以前の好印象が4年間の保存の末オールドクロップとなったことでどう変わったか、ということを確かめるものである(ピーベリーであることは味に影響しないという前提)。


その結果としては、フローラルな鮮烈な印象を与える香りがなくなっていた代わり、ルワンダに似たアプリコット系のフルーティな香りが目立つようになっていた。かつ、浅煎りでも深煎りでも香りの質の変化が相対的に小さい(深煎りにしてもフルーティさが失われない)という好ましい特徴を持っていた。カフェオレ用としては今まで最高レベルかもしれない。

これについては自分の予想が当たっていた。後で仮説を書きたいが、その通りであれば、ベトナムやコロンビア、ブラジルをオールドクロップで飲んでもぼやけた味になるだけだろうし、ルワンダや中米も魅力が失われると思う。フローラルな香りがするものがオールドクロップになるまで寝かせる価値があるように思う(が、フローラルな香りを貴ぶならニュークロップで飲むべきだろう)。





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