東京古典学舎そしてマクロ経済学

東京古典学舎とは次のような組織である.

https://www.humaniores.org/

簡単に言えば「西洋古典語の私塾」である.

今回は一年前くらいの思い出話をひとつ.

1 打ち上げ

10人強の人が一堂に会し, 3時間半程度を各々の自己紹介にだけ費やしてしまうような「打ち上げ」が存在するだろうか?答えはもちろん存在するというものである. なぜなら, 私がおととい参加した, 東京古典学舎にて行われた堀尾耕一先生主催の「打ち上げ」がそれであったからだ. 参加メンバーには一橋大学の大学院に所属している修士課程の人間や博士課程の人間がいたり, 定年を迎えられた方もいたり, かつて一橋大学にて教鞭をとられていた方で現在は退官されている人もいたりした.

要するに10人強の参加人数であるとはいえ, 多種多様な経歴を持った人が一堂に会したと言えるのである. ちなみにその場において私は初めて赤ワインなるものを飲ませてもらったのであるが, 甘い味のするものは辛い味のするものもあり, どれもこれも美味しいと感じるものであった.

東京古典学舎での「打ち上げ」は午後7時頃に始まり午後11時半頃に終焉を迎えたのであるが, 終わりの時間が遅かったために私は自宅へ帰る終電に間に合わず, されど一橋大学までは行くことのできる交通機関には間に合ったので, 私は初めて囲碁部の部室ーそこにはベッドはないものの畳が引かれているので, 横になることは決して不可能ではないーで夜を明かしたのである. その感想としては「やはり布団またはベッドの上で寝ないと十分に睡眠は取れないものなのだな」というものを私はその時抱いたような気がする.

さらにいえば赤ワインを少量ではあるものの飲んだためなのか, いわゆるアルコール頭痛らしいものを感じていたので十分に睡眠を取れたきがしなかったのである. さりとて私はいわゆるお酒で「酔った」という感覚には全く至らなかったのであるから, 体質的には決して弱くはないのかな, とも思っているところである.

2 マクロ経済学と幾何学

本日で私は実質的に今年度における一橋大学大学院修士課程一年の春学期と夏学期の授業が全て終了したことになる. 今日は「幾何学Ⅱ」という授業と「上級マクロ経済学(Advanced Macroeconomics)」という授業の期末テストが行われた. 前者のテストはそれなりにはできたのだが, 後者のテストはやはり大学院の博士課程進学予定の学生をメインの対象とした授業のテストだけあって非常に難しいものであった.

「上級マクロ経済学」は果たして単位を得ることができたのかどうか, というのが危ぶまれるほどには難しいテストであった, とだけ述べておきたい. されど既に終わってしまったことであるから, 今更悔いても何も変わらないのである. むしろ「できなかった」という感情のおかげでさらに自分で勉強しなければならないという強制力を得ることができたと前向きに捉えておけば良いのだ. このようにほとんど全ての事象は自分の捉え方一つで如何様にも捉えることが可能なのである.

3 時間は早いし速い

「光陰矢の如し」とはよく言ったものである. すなわち私の過ごした大学院生になってからの3ヶ月はとても早い時間に感じたのである. 時間が早く過ぎたということを体感していることが, それだけで充実していたことの証左であるから私は極めて満足しているのである. さりとて私にもできなかったことがある. というよりもできなかったことだらけである.

例えばそう, 「会話」である!無論私はこの3ヶ月間程度様々な人と様々な会話をしてきた. それこそ無限回と感じられるくらいの有限回であっても会話をしてきた. だが「会話」をした, と感じられた回数は会話をした回数よりもはるかに少ないのである. ここで質問がある. 私がいう会話と「会話」との相違点は何であるか?答えは...うん, 言わぬが花なような気がしてきたぞー!だから言わないでおこう. ヒントというかほとんど答えであるが示唆しておけば, それは「他者」がいないかいたかの違いである.

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