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男親にはわからないことが沢山ある

最初に断っておきたいことだが
今日の記事は女性の方からすれば
なんのこっちゃと思われるかもしれない。

だが、男性の方で私と同世代ぐらいの方なら
何となく共感して頂けるかと思う。

女性の方は是非温かい目で読み進めて頂けると嬉しい。

先日娘の運動会が開催された。

前日から当日の場所取りなどのスケジュール決め
ビデオカメラの準備などをして
私なりに運動会の準備を進めていると、
娘と妻は何やらタブレットを見ながら話しあっていた。

聞いてみると運動会当時のヘアスタイルについて
話をしているらしい。

私からすればヘアスタイルなんていつも通りで
いいような気もするのだが、
カメラで撮影して映像に残るので
女子的にはこういうイベント時のヘアスタイルは
気になるらしい。

言われてみれば保育園のイベントの際に
娘の同級生を見ると、手間のかかりそうな髪型を
している子供が何人か思い当たる。

彼女らは決して毎日それをしているわけではなく
イベント時になると張り切ってヘアスタイルを
アレンジしてくるそうである。

とはいえ、私にできる事は何もないので
妻と娘の議論を黙って見守っていたのだが、
娘がふとある言葉を発した時に私は「エッ?」と
思わず聞き返してしまった。

「私明日はタマネギヘアがいい」

娘は間違いなくこう言ったからである。

タマネギヘア。
この言葉を聞いて私の頭の中には
これしか思い浮かばなかった。

組体操やダンスの時には帽子はかぶらないが
かけっこなどでは帽子をかぶらなくてはならない。

タマネギヘアでは帽子をかぶることなど
できるのだろうか。

いや、そもそもタマネギヘアはどのようにして
作られているのか私には想像すらできない。

しかも親がこんなことを言うのも悪いが
娘にこのタマネギヘアが似合うとは到底思えない。

というより、この髪型が似合うのは
黒柳徹子とムーミンのミーとミムラだけではないか。

だが、娘がしたいというぐらいなので
もしかすると私が知らないだけで
女子たちの間では流行っているのかもしれない。

とても不思議だったので、
私は娘にこう聞いてみた。

「タマネギヘアはいいかもしれんけど、
〇〇(娘の名前)が一人で目立っちゃうかもよ」

すると、娘曰く友達たちは何人か
タマネギヘアで来ると宣言しているらしい。

やはりタマネギヘアは流行っているらしい。

明らかに娘には似合わないと思うのだが
本人がしたいと言うのならば
親がどうこういう話ではない。

そう思い、私はその話から降りて
本を読むことにした。

すると、妻がタマネギヘアを練習すると言って
娘の髪の毛を触り始めたではないか。

昔から疑問だったこの髪型の作り方を
知れるチャンスである。

私は読んでいた本から再び顔を上げ、
妻が娘の髪の毛を触るのを見ることにした。

妻の手元にはたくさんのゴムが置かれている。

あの髪型を再現するにはたくさんのゴムが
必要になるのか。

そう思いながら見ていると、
まず普通に髪の毛を束ね始めた。

根本では束ねずに頭頂部で何かしら
括ったり、留めたりして作るのかと思っていたが
どうやら最初は普通に髪を束ねるのと
変わらないらしい。

すると妻は束ねた髪にいくつもゴムを
巻き始めた。

?????

最初に髪を束ねだした時から
不思議に思っていたが、
どう考えてもここからこの髪型に至るとは
思えなくなってきた。

すると、次に妻は束ねた髪を何やら
ガシガシと触り始めた。

一体何をしているのかわからないが、
ああでもないこうでもないと何やら言いながら
ガシガシと髪を触る。

髪が引っ張られて時折娘が「痛い」と言いながら
ようやく妻がガシガシを止めると
そこにはこんな髪型をした娘がいた。

ん?これがタマネギヘア?

確かに時々町でもこの髪型をしている人を見かけるが、
私が想像していた平日の午後にブラウン管の中で見そうな
髪型ではない。

今どきの「タマネギヘア」とはこの髪型を指すのだと
私はこのときはじめて知った。

男親にとって娘が成長することは
知らなかったことと遭遇するチャンスでもある。

これからまだまだ知らないことに出会えるであろうが
迂闊に知ったかぶりをするのは
実に危険なことだと改めて実感した。

この記事を最後まで読んでくれた男性の方には
ぜひ「タマネギヘア」という言葉を
覚えて帰って頂きたい。

ちなみに黒柳徹子さんのあの髪の毛の中には
飴が入っているらしい。

今回娘がしていたタマネギヘアも
やりようによっては中に飴を入れられるかも。

ある意味秘密のポケットができるような
髪型というのも面白そうである。

峰不二子がタマネギヘアをしたなら
中から小型の爆弾を出しそうだなと想像した
私の頭はまだ昭和なのかもしれない。


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