ヒゲを伸ばす11月

あなたはヒゲに対してどんなイメージを
もっているだろうか。

ヒゲといってもOfficial髭男dismではない。

リアルに生えているヒゲについての話である。

・チャラい
・不衛生
・吉田鋼太郎

などネガティブなイメージが浮かぶ方も
多いのではないだろうか。
(吉田鋼太郎さんすみません)

かくいう私も全く同じで
ヒゲに対して決していいイメージは
持っていなかった。

しかも私は元々髭が薄く、
30歳になるぐらいまでヒゲがほとんど
生えなかったので、
それまで髭剃りをほとんどしたことが
なかった。

そんな理由もあってこれまでヒゲとは
全く無縁の生活を送ってきたのだが、
そんな私が11月に入ってからヒゲを伸ばしている。

それはMovemberという活動に参加するためである。

Movember - Changing the face of men's health

日本ではあまりポピュラーではないのだが、
ヨーロッパをはじめとした欧米諸国では
そこそこ知名度のある活動であるMovember。

オーストラリアが発祥らしく、
現地の言葉でヒゲを指すMoと
11月のNovemberを足してできた
造語がこの活動のタイトルになったらしい。

この活動は一体何をするのかというと、
男性特有のガンに対して
健康な男性の象徴であるヒゲを伸ばし、
定期的な検診を啓蒙するとともに
それと同時に募金をするというものである。

何だかヒゲを伸ばす理由が
イマイチ曖昧な気もしなくはないが、
確かに今までヒゲを生やしてなかった人が
急にヒゲを生やしだすと何かあったのかと
思うだろう。

そんなMovemberという活動に
今年私は参加することになった。

これまでも親会社から社会貢献活動の一つとして
この活動に参加するようにレターが来ていたのだが、
毎年日本は誰も参加せずに断っていた。

だが、それもつまらない。

これはある意味堂々とヒゲを伸ばすことに
チャレンジできる口実になるのではないかと思い
今年日本法人を代表してヒゲを伸ばすことにしたのだ。

今でちょうど伸ばし始めて2週間ほど。

せっかくなのでnoteでその経過と
ヒゲを伸ばしてみて感じたことを
共有したいと思い、記事に書くことにした。

特に私の記事を読んでくださる方は
女性の方が多いので
ヒゲについてあまり意識されることはないだろう。

これも一つの機会だと思って
最後までお付き合いいただけると嬉しい。

本当は写真を載せたいところではあるが
残念ながら私は前述のもともとヒゲが薄く、
正直2週間経ってみても無精ひげのようにしか
見えない状態なので文字だけでお伝えしようと思う。

実測してみるとヒゲの毛足は口もアゴも
両方ともに約5㎜。

ヒゲが伸びる速度はどの程度かは
あまり考えたことがなかったが、
髪の毛は1か月で約1㎝伸びるというので
それに比べてもほぼ同等の速度である。

毎日剃らないと肌触りが悪いなと
以前から思っていたが、
1日で伸びる量は1㎝(10㎜)÷30≒0.3㎜程度。

0.3㎜の毛を毎日削っているのかと思うと
何だか不思議な気もする。

肝心のヒゲの状態はというと、
前述したように現時点では無精ひげのようにしか
見えないレベルだが、
ようやく対面した人から目視で
「ヒゲを伸ばしてるんですか？」と聞かれるほどになった。

だが、それも聞かれるようになったのは
まさに昨日が初めてで、
それまでは「剃り忘れかな？」ぐらいに思われていた
可能性もある。

私は特に口ひげの密度が低く、
このまま伸ばしても名探偵ポアロのような
厚みのあるヒゲには絶対にならないことが
今回伸ばしてみてわかった。

名探偵ポワロ　第1弾(字幕版)

そしてアゴヒゲの方はどうかというと
鏡を見るとなんとなく黒っぽく見えるようには
なったものの、
オンライン会議で映った自分の画像を見ると
まだ何も変わらないようにしか見えず、
対面した人が皆私のヒゲに気が付くレベルになるには
11月終わりまでかかるであろう。

まだまだ伸ばしている途上という感じなので、
私自身あまり多くのことに気が付けたわけでは
ないのだが、
一つだけ確実に言えることがある。

それは髭剃りの時間がないだけで
風呂時間が驚くほど快適になるということである。

私はヒゲが薄いので毎日風呂に入ったさいに
ヒゲを剃るようにしている。

石鹸を泡立てて顔を洗い、泡が残った状態で
T字カミソリでひげをそる。

ものの1分ほどの作業であるが、
この2週間ほどその作業がなくなったことで
驚くほど風呂時間が快適になったのだ。

髭剃りはもう慣れたとはいえ、
やはり肌に刃物を当てるという作業なので
無意識のうちに緊張しているのであろう。

そのプレッシャーが無くなるだけで
驚くほど快適に感じられるようになった。

実は私達は無意識のうちにこのようなストレスを
感じ続けているのかもしれない。

これは何も私達男性の話だけではない。

女性の方でもムダ毛処理として
カミソリを使用されている方もいらっしゃるかと思うが
それをしないだけでかなり心理的な負担は
減るはずである。

毛を伸ばす活動に参加しながら
脱毛も悪くないなと改めて気づかされたのは
何とも皮肉な話ではあるが、
ヒゲのように生やす必要が生じるものではないなら
脱毛を検討してみてもいいのかもしれない。

ちなみにこの活動は11月末まで行われ、
グループ企業内でこの活動に参加した人が
写真を投稿してコンペも行われるらしい。

私もせっかくなのでコンペに参加するつもりだが、
ヒゲの濃いヨーロッパの猛者たちに紛れて
一人だけ無精ひげレベルの東洋人が
まぎれるのを想像すると
今から面白い気がしている。

なんだか取り留めのない記事になってしまったが
最後まで読んでくれてとても嬉しい。

グッバイ！(ヒゲつながり)