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コーヒーと私

私は朝活でnoteの記事を読み書きしている。

そして、その傍らには必ずコーヒーがある。

朝活なので目を覚ますためという目的もあるが
純粋に私はコーヒーが好きなのだ。

ふとしたときにコーヒーが飲みたくなるし
数か月前からソバーキュリアス※という
生き方を選んでからは
より一層私にとってコーヒーの存在感が
大きくなった気がしている。

※ソバーキュリアス
あえてお酒を飲まない選択をするライフスタイルのこと

そんなコーヒーであるが、
ここ数か月私はずっと我が家の
エスプレッソメーカーを使って作っていた。

デロンギという海外メーカーのもので
正直音もうるさいし、メンテナンスも結構大変なのだが
水とコーヒー豆さえ入れておけば
ボタン一つ押すだけでコーヒーを作ってくれるので
朝活のお供にはとても楽でいい。

そして、当然ながら味もいいので
私は特に不満を感じることなくずっと
このコーヒーメーカーを使っていた。

そんな先日、とあるご縁があって
私はコーヒーの挽き豆を頂いた。

X(旧Twitter)で知り合った方が
昨年カフェを開店されたのだが、
その開店祝いにお花をお贈りしたところ
ご丁寧にそのお礼として
お店で焙煎して挽いたコーヒー豆と
お菓子を送ってくださったのだ。

私がいつも使っているエスプレッソマシンは
基本的に豆をホールで入れるタイプなので
挽き豆で頂いたからには
淹れ方を変えなくてはならない。

久々にドリップでコーヒーを淹れることにした。

お店で挽いてすぐを梱包してくださったらしく
袋を開けるとすぐにコーヒーの豊かな香りが
キッチンに広がる。

ケトルでお湯を沸かし、
フィルターペーパーに一度お湯をかけて
お気に入りのまぐにセットする。

その中にいい香りを放つ挽き豆をいれて
表面を軽くプレス。

そして、沸き立ての熱いお湯を
ケトルからそっとその挽き豆にかける。

すると豆がモコモコと盛り上がり
豆からガスが出てくる。

その時に立ち上がるコーヒーの香りが
たまらなくいい香りである。

そして20秒ほどそのまま蒸らした後、
観葉植物の土に水をやるように
そっとケトルからお湯を豆にかけて
ドリップしていった。

そうして出来上がったコーヒーは
いつものエスプレッソメーカーのものよりも
色は薄く仕上がっていた。

よくコーヒーのことを「琥珀色の飲み物」と
いうことがあるが、
まさに今回淹れたコーヒーは
琥珀色と形容するのにぴったりな色。

口をつけてみると、いつも飲むコーヒーとは
比べ物にならないぐらいいい香りが
口いっぱいに広がり、それと同時に程よい酸味が
余韻として残った。

エスプレッソを飲むときには
チョコレートなどをつまむことがあるのだが
それはどちらかと言うと口直しのような
イメージで選んでいたが、
とても香りの高い美味しいコーヒーを目の前にすると
何だか一緒に食べるものにもこだわりたくなってきた。

この香りと酸味は間違いなく重めの
バター系のモノと合うはずである。

何かないかとお菓子箱を探してみると
少し前に妻が買っていた焼き菓子を発見した。

その中からコーヒーに合いそうなものを探し
その店の名物でもあるマドレーヌを取り出した。

この濃厚なバターの味と必ず合うはず。

そう思いマドレーヌと一緒に頂いてみると
まさに思った通りであった。

こうして記事にしてみると
私がとてもグルメな人の様に見えてしまうかもしれないが
私は決してグルメではない。

どちらかと言うと感覚的に何でも
選んでしまうタイプなのだが、
美味しいコーヒーを目の前にすると
一緒に食べるものもこだわりたくなってしまったのだ。

そうしてあっという間に私は
コーヒーを飲み干してしまった。

今回久々にドリップでコーヒーを淹れてみて
色々と感じることがあった。

確かにドリップでコーヒーを淹れるのは
とても手間がかかるし、面倒である。

だが、それにも勝って自分でコーヒーを淹れるプロセスは
自分にとって大切なリラックスを与えてくれる気がした。

様子を観察しながら豆にお湯をかけて
そこから立ち上がる香りを鼻で感じる。

そして、再び豆の様子をよく見ながらお湯をかけて
下から出てくるコーヒーの様子も確認する。

ある意味これはマインドフルネスの要素を
含んでいるのではないだろうか。

良くも悪くもコーヒーを淹れる作業は
それ以外の作業を一緒にすることができない。

さらに、一言でコーヒーを淹れると言っても
その中には非常に色んなタスクが存在している。

それらのタスクを一種の作法のように意識を向けて
行うことで
リラックスの効果が得られていたのではないか。

ちゃんと触れたことはないのだが、
茶道もまさにこのような作法と言う名の手順を
集中しながら行うことで
マインドフルネスの効果を得ているのではないか。
そんな気がしてきた。

私達はついつい利便性や合理性を求めて
楽なものに流れてしまうが、
あえて手間のかかるやり方を取ることで得られるものは
間違いなくあるはずである。

というわけで、今朝の朝活でも
ペーパードリップでコーヒーを淹れてみた。

今日は美味しい挽き豆ではなく、
いつもエスプレッソマシンに入れている
ホールの豆を自分で挽くところから始めたが、
1杯のコーヒーを淹れるプロセスに
朝からとても豊かな気分を味わうことができた。

プロセスが多いとはいえ、かかる時間は
お湯を沸かす時間を考慮しても10分ぐらい。

これでリラックスと豊かな気分を得られるなら
とても効率のいい時間投資な気がする。

偶然頂いたコーヒーの挽き豆が
とても大事なことを教えてくれた。

場所は少し遠いのだが、
ぜひ今年はお店でこの美味しいコーヒーを
頂いてみたいと思う。

この記事を読んでいる方で
お近くにお住まいだったり、
札幌にご出張やご旅行に行かれる機会があれば
ぜひこちらのお店に行ってみて欲しい。

お店ではスイーツも出されているので
きっと最高のコーヒーとそれにとっても合う
最高のスイーツを味わうことができるはずである。


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