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あなたと距離を置くときが来たのかもしれません

前から薄々怪しいとは感じてた。

でも、疑うことはしたくなかった。

子供のころからずっと付き合ってきて
僕は君が大好きだったから。

小学校の時なんか、好きとか嫌いを抜きにして
毎日君と一緒だったし、
家に帰っても時々顔を合わせた。

小学校を卒業して合う頻度は下がったけど、
それでも僕は君に会うために
お店に行ったりもしたよ。

君は決して主張が強いわけじゃない。

でも他の人と一緒に色んなものを作り上げるのが
とても上手い。

君のそんなところが僕は大好きなんだ。

僕らはベッタリではないけれど
程よい距離感でずっと一緒にいられると
思っていたけど、
僕が30代になったぐらいから
時々オカシイと思うようになった。

君と会うと何だか妙な感じが
僕の心の中に残るようになった。

そして先日、その違和感が確かなものだと
確信することがあった。

わかってる。君は何も変わってない。

変わったのは僕なんだ。
いつから変わったのかはわからないけど
間違いなく僕は変わった。

そして、君を受け入れられなくなった。

泣かないで。

君の全てが受け入れられないわけじゃないんだ。

君が周りの人と作り上げるものは
恐らく問題ないし、
君自身ともこれまでよりも頻度を下げれば
会うこともできると思う。

僕の体は君をあまり受け入れたがらないけれど、
僕の心は君のことがずっと好きだ。

君を悲しませたくないから
本当は言うかどうか迷ったけど、
君にちゃんと伝えたうえでこれからも
いい距離感を保っていけたら僕は嬉しい。

ありがとう、そしてこれからもヨロシクね。


一体何のことを言っているのだろうと
思われたかもしれないが、
どうやら私は”牛乳”に弱い体だと
先日確信するエピソードがあった。

休日の夜9時頃、寝る前に本を読もうとしたとき
ふと小腹が空いていることに気が付いた。

平日よりも早く夕食を済ませたので
何となく小腹が空いてきたらしい。

何かガッツリ食べたいというわけではないが、
何となく小腹に入れたいような
そんな感じである。

とは言え、ちょうどいい食べ物は見当たらない。

冷蔵庫を開けてみるとドアのところに
見慣れた牛乳パックを見つけた。

牛乳ならばむやみに血糖値も上げないし、
たんぱく質も含むのでちょうどいいではないか。

そう思った私はコップ一杯の牛乳を飲みながら
本を読み始めた。

そこから1時間弱ほど経過した頃だろうか。

何だか目に違和感があることに気が付いた。

花粉症で目がかゆいときに
ついつい目をかいてしまったときのような
あの独特の感じである。

明らかにアレルギー反応が出ているときの
症状に近い。

ゆっくりと反応が出るタイプのアレルギーならば
夕食で食べた何かが影響している可能性もあるが、
その日に食べ終わったのは18時半ごろ。

22時頃に症状が出始めたので
その間は3時間半。

消化吸収が始まったタイミングとしては
少し遅すぎる気もする。

となれば、考えられる要因は一つ。

そう、”牛乳”である。

だが、この1回だけでは
確信できないので、
この体験以降、2度ほど空腹状態を作り
コップ一杯(約200ml)の牛乳を飲むという
実験を試してみた。

すると見事なまでに目のかゆみを
再現したのである。

そして、目のかゆみにしばらく遅れて
鼻づまりの症状も出ていることが
明らかになった。

目と鼻はつながっており、
花粉症の症状もまさにこの二つの部位で
発生する。

それと似たようなものなのであろうか。

若干不思議に思いながらも
この再現実験により
私はどうやら牛乳が体に合わないと
明確に証明されてしまったのである。

私は子供の頃から牛乳が好きだった。

給食で出てくる牛乳を苦に思ったことは
一度もないし、
家でも時々牛乳を飲んでいた記憶がある。

当時は牛乳は健康にいいと教え込まれてきたし、
飲むことで強くなると思っていた。

だが、歳を重ねるごとに牛乳との距離は
遠くなっていき、
時々家にあれば飲む程度の距離を
ながらく続けていた。

大人になり、一人暮らしをしていた頃は
殆ど牛乳を飲む機会はなくなり、
一時とても疎遠になっていた。

とはいえ、乳製品は大好きだったので
冷蔵庫にはいつもチーズが入っていたし、
何かしら乳製品を摂取し続けていたと思う。

そんな私はずっと鼻炎に悩まされてきた。

子供の頃は毎年耳鼻科検診で
”慢性鼻炎”などと診断されて、
プールに入るためには耳鼻科のお墨付きが必要なので
毎年検診のあとしばらく耳鼻科に通ったが、
何か明確な治療がされるわけではなく
鼻づまりを緩和する薬が出されるのみ。

正直一生鼻炎とは付き合っていかなくては
ならないのだと思ってきたが、
ある時に症状がマシになる経験をした。

それはグルテンフリーを実践していた時である。

私は長年鼻炎とともに花粉症にも
悩まされてきたが、
その改善にグルテンフリーが効果的ではないかと
試してみた時期がある。

そして、その結果花粉症の症状は
かなり抑えることに成功した。

その要因はグルテンを避けたことだと
私は思っていたのだが、
実はこの時私は乳製品も避けていた。

もしかすると、この効果はグルテンフリーよりも
乳製品を避けたことによるものだと
考えると納得できないだろうか。

今になってこの記事を読み返してみると
ヨーグルトで症状が悪化したという
ことが書かれている。

以前から薄々私は乳製品が合わないかもと
感じてはいたが、
過去の経験をつなぎ合わせてみると
どうもその感覚は間違いなかったらしい。

今のところ目のかゆみや鼻づまりが出る以外は
特に症状は見られないものの、
この歳になって明確に症状が出るように
なったということは
さらに年齢を重ねると重篤な症状が
出ないともかぎらない。

アレルギーを数値で見ることには
いささか抵抗があるものの、
一度正式に病院でアレルギーの検査を
してみなくてはならないだろう。

牛乳自体は決して悪いものではない。

飲むことで得られるメリットは間違いなくある。

体が若いうちはそのメリットの方が大きく
大きな抵抗なく受け入れてくれたが、
歳を重ねるにしたがって、デメリットのほうが
上回るようになったのかもしれない。

私の口自体は乳製品が好きであるが、
私の体は乳製品との距離感を見直すべき時期が
来たのであろう。

楽しい思い出をありがとう、牛乳。

大学生のころ、学内にある生協に
200mlのパック牛乳を売っている自販機があった。
なんとそのお値段は50円。

とても安くてお腹に満ちるので
私はしょっちゅうその牛乳を買って
飲んでいた。

今回乳製品と距離を置こうと考えたとき、
ふとその頃の記憶がよみがえってきた。

牛乳は私にとって青春の味だったのだ。

その頃の私はミルクボーイ。

当時の記憶をオカンに思い出してもらわねば。

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