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タイムループと幻想と夢と意識について。

前回noteでは、先日、映画館にて
『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
を観て思ったこと、及び、考えたことをね、
ネタバレありでしるしましたが。
今回も、もうすこしだけ「#ネタバレ」でね、
映画を観て考えたことをしるしてみたいとぞんじます。

前回でもすこし書いたのですが、ぼくはこれまで
「タイムループ」のモチーフになっている作品は、
あんまり観たことがないので、
「タイムループ」に関して、それが
どういうシステムになっているかも、
よく知らないところもあるのですが。

たとえば、今までぼくが
ぼくなりに考えていたのは、
「タイムループ」とは、
物語の主人公の頭の中で、つまり、
個人による精神的な作用によって、
その個人だけが、もしくは
その個人と何らかの関係性を持っている
関係者だけが、タイムループをしている、
というような、
個人的な幻想、もしくは、
お互い的な幻想、のような
システムなのだと思っていたのですが。
映画『MONDAYS』のストーリーでは、
ある登場人物の思念によって、
個人や関係者だけでなくって、
世界全体がタイムループしている、つまり、
共同的な幻想、のようなシステムだったのかあ、
と思いました。

そして、
その関係者たちだけが、
世界で起きている
タイムループに気づく。

とは言っても、映画の中では
タイムループに気がつくのも、
たいへんなことで。たとえば、
ストーリーの最初から
タイムループに気づいている登場人物が、
タイムループにまだ気づいてない人に対して、
タイムループに気づいてもらうために言われていたのが、
「タイムループをして、朝、目覚めても、
ちゃんと意識していなければ、
これは、寝ているときに見ていた
『夢』なのだと思って、忘れてしまう。」
とのように言われていたセリフが、印象的だったな。

このことばを聞いてぼくが思い出したのはね、
新海誠監督の映画『君の名は。』なのですが。
『君の名は。』では、
主人公たちの身体が入れ替わって、そして、
身体が元に戻れば、次第に、そのときの記憶は
夢を見ていたかのごとく、忘れてしまう。この、
夢を見ていたかのごとく、忘れてしまう、
というシステムって、よくできているなあ、って、
『君の名は。』を初めて鑑賞したとき、
感じたのですが。この
「夢を見ていたかのごとく、忘れてしまう」
のようなシステムが、
映画『MONDAYS』でも
使われているように思いました。
と、そういえば、
『君の名は。』もね、ある意味では、
タイムループのお話しだったよなあ〜。

『MONDAYS』では、そんな、
夢から目覚めるようにして、
登場人物がひとりずつ、この世界が
タイムループしていることに気づきながら、
タイムループを止めようとして、
タイムループするごとに、
仮説を立てては、
トライ&エラーを繰り返しつつ、その都度、
ほんのすこしずつ状況が変化してゆく。
そして、無事に
タイムループを終わらせることができて、
どれだけぶりかの次の月曜日がやって来る。

これってば、つまりはさ、
「タイムループ」しているのかどうか、よりも、
「現実」を変えようとするためには、
どうしたらよいか? ということが、
描かれているようにも思ったのよね。

そのためには、たとえば、
「仮説」を立てること、
「トライ&エラー」を繰り返すこと、
「途方の無さ」をあきらめないこと、
そして、この最初の段階としては、
「意識」をちゃんと持つこと。

それは、なんだか、
「意識が変われば、行動が変わる。
 行動が変われば、習慣が変わる。
 習慣が変われば、」
と言われるような、
「○○が変われば、○○が変わる。」
というのが、どんどん繋がってゆく
あのことばのことを思い出したんだった。

ならば、
ぼくは、ぼくとして、
この世界のタイムループを止め、
次の月曜日を無事に迎えるためには、
どうすればよいんだろう?!

令和4年11月1日


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