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イノベーションとミステリー。(カタカナことばver.)

カタカナことばを多用するのは、
よくない、というふうにもよく言われると存じますが、
ぼくはもうどっちでもよいじゃん! とも思う。

ビジネス用語等で新しいカタカナことばが登場して、
ぼくにはその意味はよくわからない語句も
たくさんあるけど、わからないならばその都度
インターネットで調べたいし、そもそもを言えば
「ビジネス」も「インターネット」もカタカナことばだし、
なんならば、もうすでに一般的となっている
カタカナことばはたくさんあるんだから。
ゴールデンウィークとか、クリスマスとか、
イベントとか、ワインとか、オーケストラとか、
リスクとか、ストレスとか、リフレッシュとか、
リラックスとか、デトックスとか、スラックスとか、
モチベーションとか、コミュニケーションとか、
こうして挙げればキリも無いし、
日常的にあふれているんだから。
そのことはね、毎年年始で放映されておりました
テレビ番組『志村&鶴瓶のあぶない交遊録』にて、
志村けんさん、笑福亭鶴瓶さん、そして、
ナインティナインさんご出演の
「英語禁止ボウリング」を観れば一目瞭然だったですが。

だからもう、カタカナことばは
これ以上どれだけ増えたとしても、
意識が高いか低いかに関係なく、
さらに増えて頻出されつづけてゆくでしょう。

ぼくだってもさくじつのブログでは
「イノベーション」というカタカナことばを使ったのですが。
「イノベーション」ということばを
初めて知ったのは、たしか、ドラッカーの著書
『イノベーションと企業家精神』だったとも思うのですが、
その意味としては「技術革新」でしょうか?
このことばを最初に見たときには、なんだか、
わかりそうでよくわからないような、
複雑な語句だなあとは感じまして。
それからこのことばについて折に触れて考えながら、
あるとき、こういうことかなあ? って思ったときがあった。

それはね、ドラえもんの映画
『ドラえもん のび太と銀河超特急』のストーリーで、
22世紀の時代、どこでも行き来できるひみつ道具
「どこでもドア」の発明によって、それまで
宇宙空間を移動するため運行されていた「天の川鉄道」が、
廃れてしまう。しかし、それでも、
天の川鉄道は「ミステリー列車」という企画によって、
大人気となる。この「ミステリー列車」のチケットを、
ドラえもんが手に入れるところより映画は始まるのですが。

つまりはさ、
「どこでもドア」というイノベーションによって
「天の川鉄道」が廃れてしまったこと、さらには、
この鉄道会社が打ち出された
「ミステリー列車」という企画もまた、
イノベーションである、とも言えそうだなあ〜。

このことはさ、現実的に言えば
さくじつのブログでも申しあげました
「ガラケー」と呼ばれる日本の携帯電話が、
その後発表されるAppleの「iPhone」によって衰退する、
というものと同じような構図なのだと思うのですが。
イノべーション、つまり、技術革新によって
世界は変化しながら、さらには
それまで繁栄していた何かは衰退してしまう。
そう考えてみれば、イノベーションって
こわいなあってのも思うのですが、でも、
そうして世界は動いてゆくんだろうとも思える。

ならば、イノベーションを日本語で言えば
「技術革新」と先述いたしましたが、そうよりも
「技術刷新」、つまり「刷新」なのだから
新しい物事に置き換わること、
なのだとも言えるんだろう。

そういうときにね、
「技術革新」及び「技術刷新」という言い方よりも
「イノベーション」と言ったほうが、
なんか、かっこよい感じもするし、でも、
「イノベーション」とは
「イノベーション」と呼ばないと、
完全な和訳もできないようにも感じられる。

こう考えてみれば、たとえば、このごろよく言われる
「エビデンス」というカタカナことばも、
日本語で言えば「根拠」や「証拠」及び
「裏付け」という意味だとはぞんじますが。
べつに、日本語の熟語で
「根拠」と言えばよいところを、それでも
「エビデンス」と言うのは、
「エビデンス」のほうがかっこよい! とか、
「エビデンス」をただただ言いたいだけ、とか、
そういうのも、その人の言いたいほうで言えば
よいじゃないか、とも思う。

でも、ぼくはぼくなりに、カタカナことばで
言わないとならない理由が無ければ、
極力、日本語のことばで言いたいぜ!
という気持ちも無くはない。

それがわたしのオピニオンである。

令和5年11月21日

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