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いつごろからかうまく使えない若者言葉。

現在41歳のぼくは、すでに
おじさんの年齢と成っていて、かれこれ
もう何年も前より「若者」とは言えない身になっている。
そしてさらには、「若者言葉」と呼ばれるような
若い世代より生まれて流行するようなことばもまた、
いつごろからかうまく使えない。
具体的に言うとすれば、たしか
00年代後半ぐらいより聞くようになったと思われる
「エモい」ということば以後、ぼくは
若者言葉的な語句になじめていないのよね。

あらためて思えば、現在でも
よく言われているかどうか存じてないのですが、
この「エモい」という語句の意味って、
ぼくはよくわかっていない。
英単語の「emotional」より来ている、というのは
聞いたことがありますが、でも、そんな、
なんだかわかるようでよくわからないな。

わかるようでよくわからない、且つ、ぼくには
うまく使えないその他の若者言葉で言うならば、
「ワンチャン」も、そうだなあ。
「ワンチャン」とは、おそらく
2010年代半ばごろより聞くようになったと思うけれど、
「One Chance」という英語を発祥として、意味的には
「むつかしそうだけどひょっとしたらありうるかも?」
的な感じだとは存じておりますが。
(麻雀用語でも「ワンチャンス」があるなあ。)
でも、その意味はなんとなくわかっていたとしても
それをことばとして口に出して言うのは、
じぶん自身の文脈でうまくつなげられない。

そう考えてみれば、このぼくの頭の中には
「ワンチャン」という概念自体が、
存在していないんだとも思われる。

つまりはさ、いわば、
むつかしそうだけどひょっとしたらありうるかも?
ということを思ったことがない、もしくは、
そう思ったとしても、それを行動できない。
このことばを自然に使うことができる若者の方々とは、
むつかしそうだけどひょっとしたらありうるかも?
のような機会を感じたときには、
「ワンチャン」という語句を巧みに駆使しながら、
それを実行してゆく強さを兼ね備えている、
とも想像するのですが、どうなのでしょうか?!

また、このべつのことばでも申しあげますと、
「推し」というのもぼくはうまく言えないんだな。
「推し」とは、たとえば、
イチオシとか、推薦とか、おすすめとか、
そういうような語句ともまた違っている、
とも思うけれども。でも、もしくはさ、
「好き」であったり、「ファン」であったり、
という状態よりも、もっともっと
感情的には上なのではないか、と思うのですが。
つまり、「好き」や「ファン」よりもさらに
積極的に「好き」を広げてゆく感じなのでしょうか?
「好き」及び「ファン」ならばぼくもわかるけれども、
さらにその上の段階として「推し」があるともすれば、
ぼくには、やっぱり、わかっていない、
とも言えるやもしらないか。

そんな「推し」の活動をすることとは、
やはり、つまり、
今の若者の方々、及び、
そのことばを使う現代の人々とは、
とてもエモーショナルなのやもしれないな。

You're my savior, my true savior, my saving grace

令和5年11月10日

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