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数か、質か。質か、数か。

おはようございます(^^)
広島のハンドメイド作家、石野あいです。

※こちらの記事はいつでも無料です。お時間のある時にざっくり読んでいただける内容になっています。

・外で気分転換をしながら事務仕事は効率が上がる件

この数ヵ月毎週1回、遠方の公園に行って外の空気を吸いながら事務仕事をするようになりました。

もちろん、持ち出せないデータや情報を処理するときは自宅でするのですが、ショップのデータを分析したり傾向をまとめたり、商品管理をしたりするときは気分転換と作業効率を兼ねて外で仕事をすることもあります。

もちろん帰ってからはスケジュールに組んでいた製作を黙々としていきます。

外に出て作業をすると何がいいのかというと「人が見れる」ことでしょうか。


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家の中でじっと座って作業をすることが多いので、ちょっとした資材購入などの外出以外ほとんど家を出ることがありません(超引きこもり)。

現在はコロナ禍で緊急事態宣言のため、用もないのにショッピングモールに行くということも憚られるのですが、長い間外出しないと「浦島太郎」になってしまったということもあります。

外に出ると会話はしないものの、色々な人の姿を見てその人の服装やアクセサリーを観察するのが結構好きです。

今はこんなものが流行っているのかな、こういう色が夏らしいよね。ふんわりしたスカートやワンピースにはどういうアクセサリーだったら似合うだろうか。

私自身、お世辞にもファッションセンスがある方とは言えず、流行にも疎いタイプなのでそうしたところから情報を取り入れるようにしています。

以前は雑誌も買っていたのですが、処分するときにかさばったり、置いておくのにスペースを取るという理由で現在は買っていません。

また、私のアクセサリーを購入してくださったり見てくださるお客様は流行に乗るというより「シンプルで動きやすいカジュアルな服」の方が多かったり、「ナチュラルでさらっと着れるタイプのコーディネート」をされている方が多いので、イマコレ流行のコーディネートをされているお客様はあまり多くない印象です。

なので外に出て観察をするときは、動きやすい服装の人がどんなアクセサリーをしているか、であったり髪型はどうしているのか?

短い髪、長い場合の耳飾りの有無、大きさ。大ぶりのペンダントをつけている方はどんなペンダントをどれくらいの年齢の方がつけているのか。

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などなど、ざっくり見てあとで情報を整理するようにしています。

役に立たない情報ばかり蓄積していくのですが、まあ、いつか何かの役に立てばいいしそもそも役に立たなくてもいいくらいの感じで見ています。

私は取得した情報を他の人が同じように考えたり受け取ったりする能力がたぶん低いので、いつも全く別の角度からものを見てしまう癖があります。

そのせいで小学校、中学校と班での意見発表の時は「自分が見ている視点」と「みんなが見ている視点(大体こっちの方が授業で正解)」かなり苦労したり、肩身の狭い思いをしたことがあります。

違いもまた個性である、というような表面的な話ではなく「本当に自分の考えていることが世の中の正解と一致しない」ということに悩んだ時期もありました。

その能力が今とても役に立っています!と声を大にして言えないのが私らしいのですが(笑)、「他人と違うことを考えようとする力」というのはなんとなく、もの作りでは役に立っているような気がします。(なんとなくなんですけどね)

例えば私が専門にしている「マクラメ編み」は編み方も大体の製作の手法もスタートは全て同じです。

こういう編み方をすればこういう形になる、というものが決まっていて、単純なデザインであればそれだけ他の人が作るマクラメと似たり同じデザインであったりという場合があります。

使う石で差別化をしたり、差し色を入れたりというようなバリエーションの増やし方もありますが、値段が似通ったもの、デザインが似通ったものの中で「自分の作品を選んでもらう」というのは実はとても大変なことだと実感しています。

・数か、質か。質か、数か。

私は結婚する前までリフォーム会社にいたのですが、その時一番勉強になったのは「安い」を売りにしていると会社が傾く、ということです。

私が働いていた会社は社員20人ほどの小さな会社だったのですが、県内1位2位を争うほどかなり「販売数」の多い会社でした。

月のリフォームの数は50~70件くらい。

営業所も複数あり、私はその店舗を管理、運営する側で働かせていただきました。

といっても人員が少ないため、営業所をたまたま割り振られただけなのですが。

会社の話に戻すと、私が働いていたリフォーム会社はいくつかの大手メーカーと仲介を挟んでの取引や直接の取引があり、メーカーや卸し会社との交渉で毎月の最低販売数を決めていました。

簡単に言うと、その最低販売数を越えて販売できると翌月以降の商品仕入れが値下げできたりという特典があったようです。

そのため会社は「数を売る」ために「安い」を売りにし、とにかく「契約数を取る」ということに躍起になりました。

リフォーム会社は「リフォームしたいというお客様」がいて始めて成立する仕事です。

お客様の方もできれば価格は押さえたいでしょうし、「あいみつ」(複数の企業の見積もり)を取って検討したいという方がいるのが普通です。

「あいみつ」を取って検討する材料として、お客様が「安さ」を基準に選ばれた場合、もちろん「安さ」を売りにしている会社が選ばれる率が高くなります。

そうして毎日忙しくほぼ1-2軒ずつリフォームをしたり、お客様のおうちにお伺いしたりお話を聞くとどんなことが起きるのかというと、

「ミス、クレーム、遅延」という絶対にあってはならないことが起きやすくなります。

抱えきれない量の仕事を受けていること。
限られた人員で膨大な仕事を同時並行で回さなければならないこと。
「安く」売りすぎて薄利になり、従業員への給料と手当てが見合ったものにならなかったこと。

会社がこの連鎖にはまっていくのをその内側から見ていました。

仕事量は多いけれど給料が保証されていないため、大工さんや施工業務にあたってくれていた現場の人が辞めてしまったり、体を壊して休職したり、営業の人が会社のお金をもって消えてしまったこともありました。

そういうわけで色々なブラックな会社だったのですが、利益ではなく「売上」しか見ていなかった経営者は表面的な数ばかりを追いかけて、結局その後足を掬われてしまいます。

会社の事業はジリ貧になり、正社員が契約社員へ、パートに変わることを打診され、勝手に健康保険をかけてもらえなくなるなど自分の番が来る前に私は会社を去りました。

会社から離れた後、同業でライバルとしてよく鼻を突き合わせていたリフォーム会社が不動産業とリフォーム業を掛け合わせてそれなりに知名度が上がり、成功しているということを目にしました。

以前その会社に「実家のリフォーム」という名目で見積もりを取ったのですが、いただいた見積書を見てみるとリフォームの全体の価格は私の会社より高く、一つずつ細かく見ていくと「利益が取れるけど妥当性のある」計算と内容になっていることがわかりました。

今やそのお店は県内ではほぼ誰もが聞いたことのあるリフォーム会社になっています。

・数だけを売る、追いかけるということ

リフォーム会社はどの規模のリフォームをするかによって、100万から1000万円、それ以上のお金が動く場合があります。

私がいた会社の平均受注件数は、もしかしたら県内でもかなりの件数だったかもしれません。

しかし、数を売っていても利益が伴わないことや「価格を売り」にしていた場合「価格競争」によって自らのお店が窮地に立たされ、パフォーマンスも落ちるということを経験しました。

数も大切だけど、質も大切。
質も大切だけど、数も大切。

この2つのバランスを考えながら、今日も製作するもの、提供できるサービスについて考えを巡らせています。

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ハンドメイド作家
MACRAME KANO
石野あい

天然石を極細の糸で編むマクラメクリエイター。天然石をマクラメの技法を駆使して宝石いっぱいのペンダントにしています。