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不安と期待が入り混じる2人の子連れアメリカ留学。親のわたしにできることを考えてみました。

6月から、ボストンにて、母+子2人の新生活です。私の大学院留学のため、渡米します。私にとっては、20年ぶりのアメリカ生活です。

主人は、今の仕事が楽しいこともあり、日本でしばし「お留守番」。日頃から、家事力、育児力の高い主人に見送られ、初めてとなる母子生活は、私にとっても未知の世界です。


我が家は結婚直後からずっと同じ家に住んでいて、引越し自体、私にとっては12年ぶり。子どもたちにとっては初めてです。

今回のボストン移住は、子どもたちにとってもプラスと思っての決断ではあるものの、楽なことばかりではないであろうことは容易に想像ができます。自分も子どもの時に、親に連れられニューヨークに移住したので、自らの経験から痛いほどわかっているつもりです。

言語も、文化も、友達関係も、きっと辛い瞬間もあると思います。13歳で渡米した私は、英語に慣れ、友達もでき、アメリカ生活を楽しめるまでには、2年かかりました。

慣れるまでの2年間は、とても辛いものでした。同じような歳で渡米した、周りの帰国子女の知り合いも、心の底から現地の生活を楽しんでいる子は、少数派でした。

学校に馴染むことのみならず、アメリカ社会の中で、自分がマイノリティであることを痛感し、日本人、アジア人であることと、向き合わないといけない瞬間もあると思います。

私はそのまま大学進学までアメリカに残りましたが、ほとんどの日本人の知り合いは、アメリカに残る希望はなく、日本の大学へ進学しました。私の兄弟2人も、迷わず帰国しました。

私の子どもたちは、渡米時期の歳がもう少し下なので、もしかしたら、もっと早く慣れるかもしれません。でもこればかりは、性格や、特性などあるので、実際になってみないと、分かりません。

また父親(私の夫)と離れて暮らすのも初めてになります。毎日時間を決めて、家族ズームをすることにしていますが、それでも、出張などで数日離れるだけでも寂しがるようなパパっこ2人なので、物理的に離れてしまうことで、精神的に不安に感じてしまう可能性もあります。

だからこそ、今回の渡米では、子どもたちの気持ちのケアが一番気になっています。我が家が「帰る場所」「帰りたい場所」と思える安全地帯であることを最優先に、新生活を考えています。

そのためには、当然、家族の関係性などの空気感が重要なのはもちろんですが、物理的にも好きな空間にできるといいかなと思いました。

そこで考えているのは、

子どもたちに、部屋のインテリアをお任せすること!


今回1年間住む家は、キッチン+リビングダイニング、ベッドルーム、書斎の部屋3つ。

部屋を決める段階で、子どもたちにも3D内覧をしてもらいました。日本より広いキッチンや大きなオーブン、そして開放的なリビング、高い天井。アメリカらしい造りに子どもたちも大興奮。

「住みたい、住みたい、ここ住みたい!」

戸建てにしか住んだことがない子どもたちは、「マンションで、全部の部屋が平面でつながっている」ことに大喜び。

そんな一つ一つも、子どもたちにとって楽しみになってくれることが、私にとっても喜び。決して、それで全ての困難がチャラになるとは思わないけれど、少しでも楽しい生活にできたらと思います。


書斎は主に私の場所なので、残る2つの部屋を、子ども2人それぞれに、置く家具から色味まで、自由に選んでいいことにしてみました。

私はそもそもインテリアなど得意でもなければ、そこまでこだわりがないので、子どもたちに、「ママあまり得意でないし、せっかくだから、お部屋デザインしてみる?お願いしていい?」と聞いたところ、「イエーイ!やるやる!」と大盛り上がり。

予算だけは相談しながらですが、そのほかは、お願いした身としては、口出ししないよう、誘導尋問しないよう、私にとっては忍耐が試される瞬間かもしれません。

私自身、子供の頃、9年住んでいたとはいえ、アメリカでの子育ては初めて。そこに加えて、自分も20年ぶりの学生生活と、初めての長期ワンオペ。自分1人で完璧に日々を過ごせるわけもなく、小学生になった子ども2人にも、色々と協力してもらって、一緒に生活を作っていく必要があります。

これから、家具などを選んで決めていきます。何だか、「初めての共同作業」みたいです。


〜〜〜

私たち夫婦は、子育て哲学について、意図的に合意した上で実行できていることは多くないですが、自然とお互い「そうだよね」と思えていることは、「子どもたちの自主性の育み」と「1人の人間としての尊重」。

子どもたちは親の所有物では決してないし、親の考えの押し付けもしない。コントロールもしない。誘導尋問もしない。

必ずしも、そんな理想の通りにできていないことも多いけれど、私たちのできる限り、子どもたちとは対等に向き合いたい。


ボストンへの帯同も、まだ小さい下の子はともかく、小4になる娘とは、何度か対話を重ねて、彼女が「行きたい!」と自ら言うまでは、彼女が来ない生活を想定して準備を進めていました。

最初に合格を伝えた時、満面の笑みで拍手をして、ママすごい!おめでとうー!と言ってくれた娘。その直後、それはつまり、アメリカに行くと言うことでもあることを思い出し、静かに涙を流した娘。

彼女の渡米に対する不安も、主人と一緒に細かく聞いて、本音で、包み隠さず、ポジティブ、ネガティヴ、両方伝えました。

私自身、子どもの時にアメリカに初めて来て、辛かった体験なども伝えました。英語も、ただ現地にいるだけでは不十分で、相当勉強したことも伝えました。

だから、決して絶対に一緒に来なくてはいけないとは思っていないこと。でも一緒に来てくれるなら、全力で守って、サポートすること。ママは現地で、パパは日本から。

最終的には、真剣に考えた上で、一緒に来てくれることを決心してくれた娘。「ママ」が行きたいから行く留学。それを応援してくれている、娘、息子、主人、家族。

こんなに恵まれた環境で留学させてもらえることを、決して当たり前だと思わずに、一緒に来てくれる子どもたちを最優先にしつつ、新婚の頃からずっと念願だった、大学院での学びを、思い切り楽しみたいと思います。


🌷ここまで読んでくださりありがとうございました!🌷

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