6. 四十四回の夕日
あぁ、王子さま!僕はこうして、少しずつ、どうにもやるせない君のこれまでの生活がわかってきたよ。長い間、気晴らしといえば日が落ちるのをしっとりと眺めることくらいだったんだね。僕はその秘密を、四日目の朝に知ることになった。君はあのとき僕にこう言ったね。
「日が沈むのが好きなんだ。今からみにいこうよ…」
「でも待たないと…」
「待つってなにを?」
「日が沈むのをだよ」
最初はびっくりしたみたいだったけど、そのあと自分で可笑しくなって君は笑ったね。そして僕にこう言ったんだ。
「まだぼ