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こんばんは。
東日本大震災が起こってから今日でちょうど10年。
カーナビラジオでは、今週、震災の被害を受けながらも
前向きに活動する方々にお電話でお話を伺ってきました。

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写真は、2017年に私が訪れた、宮城県名取市閖上地区の慰霊碑です。
津波復興祈念資料館「閖上の記憶」の語り部さんは、
震災当初、来られる方は「被災地を見てみよう」という気持ちの方が
多かったのかな、でも時がたつにつれ「自然災害を知ろう」という気持ち、
悼む気持ちで来館されている方が多くなったように思うと
おっしゃっていました。

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岩手県大槌町から盛岡市に復活蔵を建て、お父様と共に6代目として
「赤武酒造」を支える28歳の杜氏は、
震災当初は、復興支援としてお酒を飲んでくれて嬉しかったけど、
どうしても「かわいそうだから」「大変そうだから」と思われているんじゃないかな、と思ったけれど、今はちゃんと「味」を評価していただいている感じがするとおっしゃっていました。

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「登山式DE防災習慣」という本を書かれた、札幌のイラストレーター
鈴木みきさんは、「道具やテクニック、危険予測、心構えなど
登山の備えは、防災そのもの」と教えて下さいました。

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福島県相馬市から仙台の大学に通う大学三年生は、
防災士の資格を持ち、現在救急救命士を目指して勉強してます。
「地元が好きだから」「地元の役に立ちたくて」とおっしゃっていました。
また、「地震はたまに起こる」のではなく「必ず起こる」のだと
考えが変わったとおっしゃっていました。

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私は、この10年で、私自身の気持ちの変化、
どう気持ちが変わっていったのかが大事であることを教えていただいた
ような気がしました。東北のみなさんが、敏感に私たちの気持ちを感じて、
その気持ちが伝わって、それで前に進んでいると感じていただけることが
あるんだな、だとしたら嬉しいなって思いました。
10年でゆっくり、「いつも通り」に変わっていく。
でも、忘れるわけありませんからね。

最後に、番組とは別の時間に語り部さんに
「北海道の私たちに望むことは何ですか?」と伺いました。
「地元の歴史を知りましょう。災害は繰り返すから、今住んでいる地域の
どこでどんなことが起こっていたかを知れば、どこに避難したらいいか、
何に気を付けたらいいかがわかりますから。助かりましょう!」
とおっしゃっていました。

お話して下さったみなさん、ありがとうござました。