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Junのヘイジー日記vol.1”Strange World”

お待たせいたしました!!ようやくセカンドアルバムのタイトル曲の配信が始まり、今月の15日にはフルアルバムの配信がスタートします。録音してからほぼ一年経ってしまいましたが、無事にリリースが決まり一安心しております。CDとLPも夏が終わる前には到着致しますのでしばしお待ちいただけると幸いです。

というわけで、今回のアルバムについてつらつらと書いていこうと思います。お時間がありましたらお付き合い下さい。

Strange Worldという曲をこさえたのは2020年の1月あたり。その頃ヘイジーは3月にはアメリカのSXSW出演、さらに韓国やイギリスでのツアーの話もあり、よっしゃ!Tour de TokyoならぬTour de 世界じゃい!と完全に浮かれきったムードでした。

セカンドアルバムの構想もその時から練っており、当初のタイトルは”Adventure in my closet”でした。これは”おしいれのぼうけん”という絵本からインスパイアされました。罰として真っ暗な”おしいれ”に閉じ込められた少年達がネズミに誘われ別の世界での冒険を繰り広げる、といったあらすじです。もしかしたら学級文庫などで読んだ事がある方も多いのではないでしょうか。

作品の構造としては冒険=非現実的な体験を通して成長するという、いわゆるジュブナイル作品です。ヘイジーの置かれた状況とも符号する部分があり、これで行こうと思っていました。しかし、まさか違った意味で現実となるとは考えていませんでしたが、、

2020年3月、出国まで残すところいよいよあと一週間。朝の10時にレーベルオーナーからメッセージが届きます。
「非常に残念だが、SXSWが中止になった」
えっ、と小さく声が出ました。まだその頃はコロナも対岸の火事といった雰囲気で、まあなんとかなるだろうとたかを括っていました。

翌月の2020年4月には最初の緊急事態宣言が発令されます。自粛の要請、移動も制限され、それこそ世界中の人々が冒険に出る仲間も居ないまま真っ暗な”おしいれ”に閉じ込められてしまった様でした。

さて、すっかり手持ち無沙汰になってしまった僕らはこの期間にアルバムを作ろうと考えました。しかし、中々前向きな気分になれず、タイトル曲がうまく作れません。気分はメロディーにそのまま影響するのです。

落胆や怒りは表現の大事な原動力だと思います。しかしその表現が何に由来するのかにせよ、聴いたり見たりした人が”明日”を信じれる様なもので無いといけない、という信念が自分の中にあります。

そういった表現を作るにはまず作り手が”明日”を信じていなければなりません。しかし、どうにもこうにも気分が良くありませんでした。。

そんな中でもバンドメンバーや周りの友人達に支えられてながら、ライブや曲作りをこなしていくうちに、気がつくとふつーに音楽を楽しんでいました。かりんのアイデアでタイトルを”Strange World”に変更した事で一気にアルバムも進められました。まさに今にぴったりなタイトルではないでしょうか。

音楽は最高の遊びです。今回のアルバムもジャケのデザインからレコーディングまでめちゃくちゃ遊んだし、たくさん冒険もしました。録音が終わりすぐにプリプロを渋谷の路上で聴いて、みんなで良いものができた!と大はしゃぎした夜は忘れられません。

聴いてくれた方々にもそのワクワク感が少しでも伝わったら幸いです。もう少しだけお待ちを!ツアーで各所に行くのでぜひ一緒に遊びましょ。

兎に角、6/12は下北沢リブハウスにみんな集まれ〜!!




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