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労働者の「学び直し」指針策定 厚労省、環境整備促す

私自身が「学び直し」をしている実なので、この記事に注目しました。

要約すると…
・専門家による支援や時間外労働への配慮なので労働者が新たなスキルを学びやすい環境づくりを企業に促す
・法的拘束力はなく、取り組みは企業側の自主性に委ねられる
・時間外労働の免除や専用休暇を設けて時間を確保しやすくする制度の整備の企業に要請する

これに関しては3つ思うことがあります。
① デジタル人材への流入を意図している
いま日本政府はデジタル人材に人をシフトしようとさせています。
私の友人でも看護師からSEになった人がいますし、金融業界が長い私ですら「ITスキル持ったほうがいいのかな?」と思うのですから、収入を上げたいと思う人でこの分野に手を出す人は多いでしょう。
政府は単に「学び直しを促す」と言っていますが、この目的の一つにデジタル人材を育てることがあることは、明らかです。

② 自助努力を怠ってきたことのつけ
先程一橋大学の教授がTVのインタビューに答えていました。
「日本経済が停滞した理由の一つとして円安政策がある。円安になると企業の利益は見かけ上増えるから。本来であれば企業は円高に対応するため技術開発をし、生産性を上げるべきだったが、円安という麻薬でごまかし続けてしまった」
*この記事に先生の意見が書いてあるので、リンクを張っておきます。
私は結構ショックでした。

象徴的なところで私の友人が働いている会社があります。
その会社は上場している人材派遣会社なのですが、驚いたことに今でも勤怠を紙で管理しています。
理由は「スマホを持たない派遣さんもいるから」ということなのですが、上場の人材会社でこれはあまりにお粗末です。

でもそれで何十年もやってきたわけだし、「システムにかけるコストがあるのだったら他のことに…」と後回しにしてきたのでしょう。
ちなみに私がいる金融業界は今、結構なスピードでシステム改善が進んでいる方です(担当の同僚は大変そうですが)。*個人的な見解です
システム改善とかシステム担当者を配置することって初めは大変ですが、軌道に乗ればそれがいかに効率的かわかるんですよね。

同じことが円安→企業努力の怠りにもつながると思っていまして、この30年日本って物価も世の中もあまり変わっていないと思うんです。
よく言えば安定感、悪く言えば閉塞感。

そうやって私達が殻に閉じこもっている間に周りの国はどんどん変わっていって、取り残されそうになっているのではないでしょうか?(前述の教授は「先進国陥落寸前」と言っていました)
私たちは黒船襲来のときのようなショックを受けるタイミングなのかもしれません。

もしかしたら今までの勝ち組と負け組が逆転する…そんな時代が来るかもしれません。

③ 努力→配慮→義務
記事の中では「企業側の自主性に委ねられる」と言っていますが、ここ最近の流れは「努力義務→配慮義務→義務」にどんどんグレードが上がっていくことです。
はじめは「企業におまかせしますよー」なんて言っていても「なるべく企業が後押ししてくださいね」に変わって、最後には「企業が後押ししないとだめ」になる気がします。
そうなるのは、そうだなー10年ぐらい先かもしれませんが、その時企業に従業員を後押しする体力が残っているのか、体力がない会社を見限って個人が各々努力しているのかは、どちらも可能性がある話だなーと思います。

<意見>
昔とある占い師さんが「日本はトップはバカだけど兵隊(国民)が優秀だから大丈夫よ」と言っていました。
最近読んだ物の本にも「フランスは僅かなエリートが国をひっぱり残りはバカンスを満喫するが、日本人はみんなで努力する」と書いてありました。
日本の良さって平均値の高さだと思うんですよね(教育の賜ですが)。
一人ひとりが考えればものすごく大きな力になると思うので、やっぱりあきらめないでこういうことを発信していこうと思いました。

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